アクセスバーズの体験談〜豊洲にて
2008年5月以来、マイソール東京でアシュタンガヨガを定期的に練習して7年目(アシュタンガヨガとの出会いについては、「一歩前に出ること(2)〜運動することとヨガ」を参照)。その縁で様々な人たちと知り合うことができた。
その一人にフリーアナウンサーで、ヨガのインストラクター(RYT500、RPYT、RCYT認定)としてもご活躍中の植村智子さんがいる。植村さんは、最近アクセスバーズという施術を提供している。
アクセス・バーズは、オステオパシーの手技の一つであり、頭蓋骨の関節の動きを改善する効果のあるクラニオ・セイクラル・セラピーに由来する。ロルフィングでも毎回、セッションを通じてクラニオ・セイクラル・セラピーを使うので、アクセス・バーズと共通点がある。普段から私自身、ロルフィングを行っていく上で、自分の身体のケアが大切と考えており、様々なボディワークに接したいと思っていることから、興味を持った。
そこで2015年7月3日(金)、豊洲の施術室に伺い、アクセスバーズを体験してきたのでそのことについて書きたい。
施術の部屋は植村さんご自身が、アーユルヴェーダをインドと日本で学んでいるということもあり、アーユルヴェーダの仕様になっている。また、植物に囲まれているためか、リラクゼーション効果を感じることができ、本当に心地がいい。
植村さんのHPを参考にしつつ説明すると、
アクセスバーズとは?
頭部の32ポイントに優しく触れていき、 脳や身体に溜まった古いエネルギーを開放していく、脳内デトックスのワーク。
らしい。
各ポイントのことをバー(東洋医学でいえばツボ)と呼ばれ、感情を含む様々なアクセスポイントがある。脳をPCに例えると、脳に蓄えてある不要なファイルやアプリケーションを削除している感覚が出てきて、コンピュータが快適に動けるように、不要な思い込みや感情を解放することが出来るらしい。
施術中は、BGMやアロマを使うことが決してなく、会話も必要最小限。静寂な状態で行われた。植村さんによると、開発された米国では、身体内のエネルギーを撹乱させるために、テレビやラジオをつけながら行うということもあるらしい。
仰向けの姿勢で、一部足のツボにアクセスする以外は、頭に施術を行う。施術する部屋の雰囲気が良かったためか、最初からリラックスすることができた。興味深かったのは、頭に触れる手にほとんど力が入っていないにもかかわらず、身体が動くこと。これは、ソースポイントセラピー(体験談については【RolfingコラムVol.99】参照)と似ているようにも思う。特に両手や下肢の動きは微細ながら無意識に動いているところが興味深い。気持ち良かったためか、ところどころ気を失う場面もあった。
1時間半近くの施術を終えてみると、頭がすっきりというのが第一印象。ヨガでいえば、全身の意識に目を向けてリラクセーション効果があると言われるヨガ・ニードラを受け終わった後、もしくは瞑想を少し長くやったような効果が実感できた。
植村さんによると、アクセス・バーズはそれほど難しくなく1日で学ぶことが出来るらしい。頭がすっきりし、リセットされた感覚があったので、また機会を見つけて是非とも2度目も受けてみたいと思う。