【N#53】眼の検査と眼鏡の作成へ(3)〜イノチグラスが到着!〜色が身体へ与える影響について
2020年8月28日に、北見幸さん(以下北見さん)が活動している糀谷へ、
「イノチグラス」を作るために伺った。
イノチグラスは「「どう見えるか?」よりも「どういう世界が見たいのか?」」に詳しく書いたので、ご参照いただければと思うが、
創始者の灰谷孝さんが、発達障害の人たちをみていくうちに、
1)光が大事だということ
2)本人が答えを持っていること
3)発達は生活の中にあること
等が重要であることに注目。
目が姿勢に大きく変化する中で、カラーのレンズに目を向ける。
カラーによって、冷静な気持ちや、まぶしさによる目の痛みの緩和や、姿勢の改善が認められるようになったからだ。
このような背景の中、北見さんと話し合い、
「対面セッションをする時に、より直感が働きやすいこと」
「具体的なものを言語化するのは得意だが、抽象的な物に関してはいい間違いがある」
に適したメガネができればという思いで、検眼を行った。
それから、2週間。
2020年9月12日に兵庫県淡路市からレターパックプラスの郵便物が恵比寿の自宅に届く。
そして、半日ほど「イノチグラス」をかけてみた。
気づきとして、
・裸眼だと、必要以上に視界をみており「イノチグラス」をかけると、本当に必要な情報だけが入ってくること
・首の後ろ(後頭部)が緩む感覚があること
・コミュニケーションをとっていると、言葉よりもイメージがより思い浮かびやすくなっていること
等だ。
一方で、新潟在住の「視覚行動研究所」代表の野澤康さん(以下野澤さん)と作成したプリズム入りのメガネも時々使っているが(「どのように見えているか?」より「眼をどのように使うか?」が大事」参照)、
・本やスマホ画面で見るときに、文字を追いやすい
・遠近両用のため、近いところ、暗いところがみやすい(50代に近づいているので、老眼も入っている)
・両足の軸が意識しやすい
のような気づきがあって、違いが面白い。
色は、すごい影響を与えているのに、驚きがある。今後とも気づきを本ブログで発信できればと考えている。
色に関しては、面白い本がある。
ディブ・アスプリーの「シリコンバレー式・頭がよくなる全技術」(原書:Dave Asprey: ‘Head Strong’)だ。
シリコンバレーに長年勤めた著者が、「食事」「運動」「呼吸法」「酸素マスク」…世界中のあらゆる方法を検証していき、成果の上がったものを中心に取り上げられており、面白い。
脳の強化法として、呼吸、睡眠、運動、瞑想などを取り上げているが、この本で面白かったのは「光」だった。
細胞の中には、エネルギーの発電所と呼ばれるミトコンドリアがある。ミトコンドリアが酸素を取り入れて、食事をエネルギーに変えることができるために、我々は生きていける。
面白いのは、目に多くのミトコンドリアが集中していることだ。
そして、光はミトコンドリアにとってエネルギーになるのだ。
普段、目は周囲の世界から膨大な情報を取り入れながら、脳へ送り込み処理・解析を進める。それには大量のエネルギーが必要なのだが・・・。今の世の中、パソコン画面、LEDライト、蛍光灯といった、目にとって不自然なスペクトル(アスプリーはこれをJunk Light=ジャンク・ライトと呼ぶ)
になると、ミトコンドリアにストレスを加えて、エネルギーの生成の効率が落ち、フリーラジカル生成や、ミトコンドリアが損傷まで起こしてしまう。
実際、
白色LED、蛍光灯などの人工光は、身体と脳に必要な太陽光の周波数が取り除かれている(例えば、赤外線、赤色光、紫色光等)上、青色光(ブルーライト)が必要以上に入っている。
日が昇るときに、赤い光で、昼間の青い光、そして夕方再度赤い光というように、人間は自然に適用していけるようにデザインされているが、今は不自然な状態に置かれている。
対策としては「日光に浴びる」「ブルーライトを除去する」といった方法があるが、より詳しい内容についてご興味がありましたら「シリコンバレー式・頭がよくなる全技術」を手に取って欲しい。
イノチグラスは、レンズの中に色を入れることで、姿勢に変化を及ぼすが、上記の話が理解できると、我々人間は予想以上に色に影響を受けていることがわかる。
しばらく、2つのメガネ(イノチグラスとプリズム入りメガネ)を使い分けて、引き続き様子を見てきたい。