【N#52】眼の検査と眼鏡の作成へ(2)〜「どう見えるか?」よりも「どういう世界が見たいのか?」
以前、Rolfing House festaのロルファー・大友勇太さん(以下大友さん)から、新潟在住の「視覚行動研究所」代表の野澤康さん(以下野澤さん)をご紹介いただいたことを「どのように見えているか?」より「眼をどのように使うか?」が大事」に書いた。
メガネをかけている人は、
「遠くをみることを重視して、矯正していく」
が、
野澤さんは、
「左右の眼の共同作業に注目。見え方のズレをメガネを使って改善」
の方向へ導く。
結局、対象物をありのままに見ることで、脳の情報処理へのストレスを軽減。身体全体が整うことにつながっていくのだ。
これは面白いと思い、2019年9月頃にメガネを作成。
遠近の両方の調整が入っているので、近いから遠いのを見るときの切り替えに役立っていて、読書をするときの集中力が増すのを実感している。
一方で、タロット・カード・リーディングや、個人セッションを提供していく際には、メガネがない方が、直感が働きやすくなる。そこで、ひょっとしたら、違ったメガネがあった方がいいのではないか、と思うようになった。
その時に、妻の亜希子からの紹介で、Re-Self主宰の北見幸(きたみさち)さん(以下北見さん)と出会う。
2020年8月7日、恵比寿のサロンにお招きする機会があった。
「イノチグラス」の開発者・灰谷孝さんの話を聞いていくうちに、北見さんの活動について、興味を持つようになった。更に、北見さんが聞き上手であり、何とロルファーの大友さんとご縁もあり、親近感が出てきて、直感的にセッションを受けたくなった。
そこで、その場で予約。
同年8月28日に、北見さんが活動している糀谷へ。
「発達する眼鏡・イノチグラス発案者・灰谷孝さんの想い」によると、「イノチグラス」のメガネは、発達障害といわれている子どもたちへの支援、交流の下、誕生したという。自閉症やADHDの人たちがなぜ、姿勢が整わず、本を読むことが苦手で、感情をコントロールするのが苦手なんだろう。
1)光が大事だということ
2)本人が答えを持っていること
3)発達は生活の中にあること
等。そして、目が姿勢に大きく変化する中で、カラーのレンズに注目。カラーによって、冷静な気持ちや、まぶしさによる目の痛みの緩和や、姿勢の改善が認められるようになったという。
ロルフィングやコーチングが重視する「本人が答えを持っていること」も入っており、視覚を通じて何か面白いことが発見できそう。
京急糀谷駅から徒歩10分。北見さんのサロンに到着。
サロンの中にハンモックがあり、入った瞬間居心地良さを感じることができた。
早速、アンケートに記入し「イノチグラス」のための検査を開始したが、面白かったのは、「どのような世界を見たいのか?」を聞いたことだった。
私は
「対面セッションをする時に、より直感が働きやすいこと」
「具体的なものを言語化するのは得意だが、抽象的な物に関してはいい間違いがある」
と自分では、あまり考えたことのないことを言語化ができて、面白かった。
実際に、検査を始めてみると更に、大きな発見があった。
なにか物に焦点を合わせると、周囲に声を聞くことがなく、集中し、内観する傾向があるが、物に焦点を合わせないと、ありのままにバランスよく見るという感覚だ。
つまり、自分がものを見ようとする時に、意志・調整する傾向があるという。
そして、北見さんが用意してくれた色々なレンズを試していくステップへ。
1)フレームを持つと、それだけで自分の目に合うかどうか、直感的にわかる
2)右目を整えようとすると、こめかみや額、後頭部の右側が緊張する
といったこともあり、目は、細かく身体に影響を与えるのだと、驚きもあった。
次に、体重計が2つ登場。
2つの体重計を、左右・上下に置いて、足のバランスを調べていくと、左右では、右の+1キロへの偏り、前後では、後に+4キロの偏りが出た(人によっては、+10キロのバランスの違いが出るらしい)。
各々に適したレンズを選定した上で、自分の感覚と実際の言語が一致するようなバランスを見つけた上で、次にカラーの選定へ。
右片足を膝を屈曲しながら上げ、北見さんが上から右肩を押して、安定するかどうかをチェック。
黄、白、黒、青、緑のそれぞれの色から白と黄色で姿勢が安定することがわかり、他の色は不安定になった。
最終的に、黄色(右)、黄色・プラチナ色(左)と、フレームの選定で、姿勢の安定がよく、1時間以内に全ての検査が終わった。
とにかく、検査を含め大満足。北見さんを通じて、自分が何を大事にしているのか、整理されていくような気持ちになった。
前回、眼鏡を作った時には、自分はどのように目を使うのか?に焦点がいったが、今回は、自分がどのように世界観を表現するのか?より能動的な感じがする。そして今回の「イノチグラス」が自分の直感に大きく影響する予感がある。
今後、淡路島で眼鏡を作成。約2週間後に郵送で届く予定だ。
「どのような世界を見ることになるのか?」
眼鏡は使い分けるものだと考えているので、今回の眼鏡と今使っている眼鏡の違いを含め、ブログに書いていければと思う。