【N#166】オーラリングと風邪〜睡眠にどのような影響を与えたか?
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はじめに
東京・渋谷でロルフィング・セッションと脳科学から栄養・睡眠・マインドの脳活(脳科学活用)講座を提供している大塚英文です。
2年ぶりの風邪とオーラリング
2024年1月20日(土)の夜から、急激に体調が悪化。39度の発熱、浅い・早い呼吸、鼻・喉・咳の症状の悪化と、3年ぶりに重い風邪の症状が出た。睡眠にも大きな影響を与え、深い睡眠があまり取れない日々が続いた
以前、良質な睡眠を測定するために、オーラリングを使っていることをシェアした。「オーラリング(OURA RING)」は、主に人差し指に装着するデバイスで、睡眠の質を測定することに特化している。
今回、風邪を引いたことを機に、オーラリングによって、体内がどのように変化したのか?非常に興味があったので、心拍数(安静時)、呼吸速度、心拍変動、血中酸素濃度、を中心に調べようと思い、自分の身体を使って計測した。
安静時心拍数の増加
2024年1月20日(土)の夜から、急激に体調が悪化した際に、感じたことの一つに、普段の安静時心拍数が上がったことだ。安静時心拍数とは、安静にしている時の1分間の心臓の拍動回数。深い睡眠、すなわち睡眠の前半の時に一番下がると考えられている。
2023年11月8日からオーラリングの測定を開始したが、安静時心拍数は、46-49。私の経験から、このレンジを超えるのは(50以上)、激しく運動を行った時、寝る前に爆食いした時、不規則な入眠時間の時。その場合、睡眠の後半になってようやく安静時心拍数が下がるケースが多い。
今回の風邪が始まった日には、52(1月20日、day 1)→63(1月21日、day 2)→64(1月22日、day 3)→56(1月23日、)→52(1月24日)→49(1月25日)と安静時心拍数が変化している。
発熱の時に、心臓の代謝が上がり、心臓のポンプに必要な筋肉(心筋)も興奮するため、心拍数が上がることがわかっている。しかも、体温が40度までは、0.5度おきに1分間に10回程度上昇するとのこと。その影響が出ている可能性がある。
呼吸速度の上昇
呼吸速度は、1分あたりの平均呼吸数。健康な人の安静時の平均速度は、1分間に12〜20回と考えられているが、個人差が大きいため、日々傾向を掴んでおくことが大事とのこと。私は、13.5-15.0/分のレンジに収まっている傾向がある。呼吸速度が高いと呼吸が浅く、低いと呼吸が深いといっていい。
今回、風邪によって、呼吸速度が上がった。実際、14.9 /分(1月20日、day 1)→15.4 /分(1月21日、day 2)→17.2 /分(1月22日、day 3)→17.6 /分(1月23日、)→16.5 /分(1月24日)→15.5 /分(1月25日)だった。こちらも、代謝が上がっているため、このように呼吸速度が上がったのではないかと思う。
心拍変動(HRV)の低下
心拍変動(HRV、Heart Rate Variability)とは、心臓の拍動の一拍ごとの変動を現す指標。ストレスによって身体がどのように反応するのか?がわかる。一般にHRVが高いと、健康的、低いとストレスや過剰トレーニングをしている可能性が指摘されている。値は20-120 mm秒とこちらも個人差がある。私は、25 mm秒程度。
今回、風邪によって、心拍変動が下がった。実際、20 mm秒(1月20日、day 1)→17 mm秒(1月21日、day 2)→13 mm秒(1月22日、day 3)→15 mm秒(1月23日、)→20 mm秒(1月24日)→32 mm秒(1月25日)だった。風邪の時、身体がストレスを受けていることがよくわかる。
血中酸素濃度
血中酸素濃度は、血液中にどれだけの酸素があるかを調べる。肺炎になっていないかどうかを調べる上で重要で、95-100%の間が正常で、風邪の期間は、ずっと適正範囲だった。
まとめ
今回は、風邪によって、オーラリングにどのような変化が起きたのか、を中心に紹介。今後、風邪を引く前に、何の指標に注目して見ればいいのか?参考になると思ってまとめた。
少しでもこの投稿が役立つことを願っています。