【SE#4】SEのセッション(1回目)〜どのような体験だったのか?〜安心・安全な場をどう感じるのか?
こんにちは!東京・渋谷(恵比寿)でロルフィング・セッションと栄養・タロットカウンセリングを提供している大塚英文です。
2021年4月28日(水)から、ZOOMで始めてSEのセッションを受けた。
実は、今回セッションを受けたプラクティショナーは、世界一周をする前に出会った人だった。
そういったご縁もあり、2013年12月から翌年3月まで、伊藤さんのロルフィング・セッションを受けたが、その頃には、SEのことは知っていた。
ロルフィングの10回セッションを受けて行く途中で、自分の身体の中で色々なことが起こり、姿勢を整うと、心が整って行くことを体感。
直感的に、このトレーニングを受けた方がいい、と感じた。
そこで、仕事を辞めて、世界一周をする間に、ドイツ・ミュンヘンでロルフィングのトレーニングを受けた。
ロルフィングのトレーニングでは、身体を整えて行くために、筋膜へどうアプローチして行くのか?を学ぶことが中心で、ほとんど「心」を扱わない。
しかしながら、ロルフィングのトレーニング期間中、身体へアプローチしていくと、感情面で色々なことが出てくる。
特に、深層のセッション(4回〜7回)に入っていくと、ちょっとした深層の変化によってその人の知られたくないことや、押さえつけられた感情が湧き出てくることがある。
そのため、深層セッションに入っていくと、トレーニングでは、心理的にどのように考えたらいいのか?基礎的な考え方も取り上げられる。
そこで、初めてSEのことを知るが、その時も全くSEのことは興味を持つことなく、帰国し開業後、ロルフィング一本で仕事をしていた。
ロルフィングの深層セッションに入ると、未解決のトラウマが潜んでいることを考慮に入れながら、ニュートラル=中庸でクライアントに向き合う。その際、上記の考えが念頭にあると、動じることなく、セッションに臨むことができる。
実は、ロルファーとして認定された当初、正直なところ「トラウマ」について全く興味がなかった。
なぜならば、姿勢が整っていくことで、心が変わっていくので、そこに魅了されたからだ。そのため、セッションを提供してから5年近くは、夢中になってセッションを提供してきた。
転機になったは、2020年に久々にアトピー性皮膚炎が発症し、対処に追われるようになったことだ。
分子栄養学(オーソモレキュラー栄養学)を学びつつ、血液検査から食事とサプリメントを補充することで、皮膚炎の症状の改善を目指していくが、まずは自力で取り組んだ。
しかしながら、昨年(2020年)の3月以降、症状が悪化し、5年ぶりに外用ステロイドに頼ることになり、久々に薬による治療に戻ってしまった。とりあえず、症状を改善させることに集中。
2020年9月に、症状がおさまったことから、現在、四ツ谷にある「ナチュラル・アート・クリニック」の御川先生にお世話になっている。
実は、アトピー性皮膚炎の発症は、大学院博士課程の時に、教授からのアカデミック・ハラスメントを受け、そのプレッシャーに耐えきれずに、徐々に発症したもの。
それって、まさに「トラウマ」じゃない??
と感じ、
栄養療法と並行して取り組もうと思い、2021年春から開催予定の幕張IIのSEのトレーニングへ応募。
無事受理され、現在SEのトレーニングを受けている。
SEのトレーニングは、50名以上の参加者がいるので、アシスタントが3人に一人の割合でつく。
そこで、主催者から、是非ともSEのセッションを受けた方がいいと、助言を受け、今日のセッションを迎えた。
午後2時半から、ZOOMで開催。
近況を話したのちに、すぐにセッションへ。
自分の強いトラウマを扱おうと話していたら、いきなり交感神経が活性化。
胸の周辺の緊張が強まり、思わず手を当ててしまった。
手を感じながら、身体がどのように変化しているのか、感じてください、と、プラクティショナーからゆっくり目の誘導があり、安心できたのか?
身体の中で目まぐるしく変化。
肩の裏の方に緊張感が走っていったが、足裏を感じて、身体と外部との「境界」が脅かされるような感覚になった。
「境界」に対してどのようなイメージを持っているか?という質問が投げかけられ、テントや風船がのイメージが思い浮かんが、どういうわけだが、風船を思い描いたときに、芝生があり、鳥の鳴き声の聞こえる自然豊かな公園に行きたいというイメージが湧き上がった。
そこへいってみると、背中に温かみを感じ、それがきっかけとなり、肩が落ちて、足全体が地面に向かって伸びて行く感覚とともに、首が伸びる感じがした。
今まで背骨を感じると、安心・安全だと感じることがほとんどなかったので、新しい発見で、仙骨や尾骨まで影響を与える印象があった。
プラクティショナーの言葉が優しく、安心して身を委ねることができたために、素晴らしい体験と発見があった。
終わった後に、交感神経優位によって起こっていると思われるアトピー性皮膚炎の症状も治まっていく感じがあり、
時々こうしたセッションを受けた方がいいということを感じた。
ロルフィングでは、自分の体験を身体の中で味わうことを「Embodiment」といい、各回のセッションの手技・方法を習得する前に、必ず「Embodiment」のセッションを行う。
ロルファーになるためには、身体感覚を研ぎ澄ませることが大切となる。
その際、身体感覚を自分の中でも体験できていないとクライアントの身体内部で何が起きているのか捉えるのが難しい。
これは、ヨガの先生がヨガを教える際に、どれだけ自分が練習したか?その範囲のことでしか教えることができないのと似ているように思う。 Embodimentとは、いわば身体内に感覚や経験を取り入れるといった作業だと考えればいいと思う。そして経験の数が多ければ大きいほど、body readingにも磨きが入る。
SEでも、背中で感じた安心感を体感し、味わうことを「Embodiment」と呼ぶという。
それをしっかりと行うことで、トラウマが改善して行くというアドバイスをいただき、60分のセッションが終わった。
SEのセッションを始めて受ける形になったが、学ぶことが多く、色々なプラクティショナーの方々からセッションを受けたくなった。
心理療法とボディワークには無限の可能性を感じる。
ぜひ、SEのトレーニングを通じて、身体の理解が深まっていければと感じている。