【B#34】「知っていること」と「実践すること」とは違う
世界一周する前は、
「本をたくさん読むことはいいこと」
ということを信じていた(25年近く年間200〜250冊読んでいた)。読書の効用については、以前本コラムで書いたことがある(「読書から離れて」参照)。
読書家であり、ライフネット生命会長の出口治朗氏の読書観を紹介。
読書の良さとして
- 何百年も読み継がれたもの(古典)は当たり外れが少ない
- コストと時間がかからない
- 場所を選ばず、どこでも情報が手に入る
- 時間軸と空間軸が圧倒的に広くて深い
- 実体験に勝るイメージが得られる
ということを書いた。
私の読書観は、書く人との対話を通じて自分の考えを広げる手段の一つ。
ただし、本による知識が多くなってしまうと情報が多くなり、
弊害として
- 判断するための情報量が多くなりすぎ、行動・実践ができなくなってしまうリスクが高まること
- 知識が多くなることにより、「先生目線」となり、人を見下すようになること。
- 経験が書物のみとなり、実体験を軽視してしまう可能性があるということ
などが、世界一周中に断書(書物から離れること)したおかげでわかってきた。
個人事業主として活動してから8か月。行動して試行錯誤を繰り返して一歩一歩前に進まなければ、収入が入ってこないので
日々どのようにして売上を上げるのか?
を考えている。
もっとも大事なのは、知識を知識のまま「知っている」ということで終わらせるのではなく、
「知っている」から「使いこなす」
へ変え、行動に結びつけることだ。
ロルフィングも他のロルフィングの発展的なスキルを学ぶことではなく、独立後はしばらく10回セッションを積み重ねること、ということはPhase IIのGiovanni先生が言っていた言葉。今まで経験した70人のお客さんに対して、通算単回セッション数を300超えたが、まだまだロルフィングの手技を十分に使いこなせているとは考え難い。ロルフィングのスキルを学ぶのではなく、もっともっと色々なお客さんを通じて実践していくことが大事だという思いを強くしている。
何事も「知っている」から「使いこなす」までは、ある程度の経験値(場合によっては10,000時間という人もいる)が必要となる。
考えてみれば、自分自身が心理学の知識を実践し、人の話を聞けるようになったは、タロット・カード・リーディングを500人近い人に提供するようなって以降。
今後とも知識をいかにして実践に持っていくのか?
個人事業主や集客の成功の秘訣はここにあると考えているので、今、ここのお客さんを大事に日々考えていきたい。