【E#76】人生でマーケティングと心理学をどう応用するか?
2016年2月26日(土)、渋谷のHikarieにあるCreative Lounge Movにて柿澤一氏さんが主宰する「人生マーケティング講座」で「人生においてマーケティングと心理学の知識をどう応用するのか?」について、自分の経験を講演会という形でシェアしてきた。
外部でセミナーを行うのは、一般社団法人SKIPで「SKIP講演〜世界の医療を見て回って取得したロルフィングとは?」以来、半年振りとなる。
講演会の開始は午後3時30分。以下のアジェンダで進めた。
自己紹介後、博士号取得及び博士研究員として過ごした時代について紹介。そこでは、博士課程においては、研究テーマの設定よりも、それを説明していく能力ということが大事ということや、そこでロジカルシンキングのみならず、美しいものは美しいと考える感性みたいなものが養われたことにも触れた。
33歳で民間会社に転身。
名刺の渡し方、電話の取り方から覚える必要があったのが、研究者として生きるということをやめるとはっきりと決断したのが良かったのか。冷静に次の行動を考えることができた。
考えたのは「自分の強み」を知ること。
英語や基礎研究の知識を活かせるような場がないかとリクルートサイトをWEBで調べ、最初に決まった会社に就職すると決めていたので、すぐに内定を頂いた。
今、ここにある仕事に集中するとその先が見えてくるのでしょう。販促資材を作っていく過程で、その裏にはマーケティングという考えがあるということ、そのマーケティングに興味を持つようになり、製薬会社のマーケティングの仕事がないかどうか調べるようになった。と同時に勉強も始める。
準備していると思いがけない方向からチャンスが訪れ、製薬会社の開発本部のビジネス評価のポジションを得ることができた。そこで、マーケティングの経験を2社で合計7年間実践を通じて学ぶことになる。
マーケティングについては、様々な学術的な定義があるが、私は「何をしないのか?」を考え、売り上げの仕組みを上げていくための思考ツールだと考えている。
そして、判断、決断、実行というプロセスを通じて考えを深め、人に伝えて行動に結びついて初めて成り立つということも説明していった。
注意していただきたいのは、判断まではロジカルシンキングが必要だが、決断については勇気や覚悟の方が必要だということだ。実行の過程においてなぜ、心理学が大切なのか?については、物事を伝えるためには、どうしても言葉の力が必要だが、共通言語を知り、相手にわかりやすい言葉で伝えるためには、聞く力と伝える力という二つのコミュニケーション能力が必要とされるからだ。
そこで、NLPやコーチングを合計300万円近くを自分に投資してコミュニケーション能力について学ぶことになる。
人の話し方については、月に一度セミナーという形でセッション・ルーム・ゼロで開催しているが(「人の話の聴き方を力点においたタロット講座を開催した」参照)、信頼関係を築くこと、考えを整理すること、行動を促すことの3つのステップが大事だと考えている。
それを応用することによって、製薬会社で意思疎通を図る際に、威力を発揮したのは言うまでもない。
製薬会社に7年勤めた後、やり尽くした思いがあったことから、世界一周へ
世界一周については、ブログにて何回かに分けて書いた(例えば【旅コラムVol.152】参照)。その後、個人事業主としてどのように活動しているのか?を紹介して1時間に渡る講演会が終了した。
講演会後に、30分の質疑応答の時間があった。
そこで話題となったことを一部紹介すると
個人事業主として最も大事なのは、覚悟・決断。長きにわたって活動していくためにはモティベーションが必要なのでビジョンを掲げること。次に、相手はどういった課題があるのか?を知るということなどを紹介。
意外に見落とされるのが稼ぐ力。
どのように集客するのか?
と導線化=仕組みを作ること。意外と個人事業主は職人に必要なスキルに焦点を合わせがちだが、集客ができないと生活をしていくのが困難になる(「職人スキルを磨くよりも大事なこと〜自立するため」参照)。自分ができることとして、具体的にブログやFacebookでどのような工夫をしてい書いているのかについても話した。
お客さんが増えたのは、スペースを自分で確保したこと。その際に、清潔感を保つことで場を整えておくことなどについても簡単に触れた。
個人事業主として今後活動していきたい人が聴講者に多かったためか、懇親会でも様々な質問があり、個人事業主の活動をサポートしていくニーズが非常に高いということも分かって、発表内容は聴講者のニーズに沿っていて一安心。
講演会をすると、自分の考えが整理されていい。これからもこういった機会があったら積極的に行っていきたいと思う。