【Y#44】身体と心についての講演会への参加
2015年10月24日、25日の週末。久々に時間が取れたので、24日は完全にオフ。25日の夕方からSKIPのイベントに参加してきた。SKIPのイベントを訪れるのは、2015年8月29日(土)で演者としてロルフィングについて話して以来(【RolfingコラムVol.116】参照)。
またまたオフだった24日にFacebookのSKIPイベントページで、ポジティブヘルスアカデミー講師で理学療法士の笠原稔也さんの紹介が目に飛び込んできた。
「理学療法士として脳神経外科・循環器内科の専門病院で5
身体の動きから心へアプローチするという視点は、私のロルフィングをコーチングの延長上としての考えに非常に近く、興味を持った。早速、SKIPの副代表の関田啓祐さんにメールで連絡したところ、まだ席は空いている、ということで急遽参加することを決めた。
午後6時50分頃に吉祥寺レンタルキッチンスタジオで始まった講演。参加者一人一人の自己紹介で開始。自己紹介で面白かったのは、「好きな場所・人・物について」話していただきたいという箇所だった。後にわかったことだが、好きなことを話すと、笑顔になる。結果的に顔面神経を支配する副交感神経系が優位となり、リラックスしていくという。そことを実感していただくために行ったということがわかった。
笠原さんが、心と身体との関係に興味を持つようになったのは、理学療法士のご経験で目の前の人をよくしていきたいと考えた時に、家族を含めた周囲の環境が重要であるということに気づいたところからだったという。そこで、予防医学の視点を取り入れた上で、現在の会社を立ち上げる。
講演内容については、知っている内容がほとんどだったが、たとえ話が巧みで、どのようにして難解な内容をわかりやすく説明するのか。非常に参考になった。下記に2つ紹介したい。
- ほやの写真を2枚紹介。左に成人したほや、右に幼虫のほや。幼虫のほやは動き回り付着する場所を探していく。付着すると、自分の脳を食べてしまうという。なぜ、脳を食べてしまうのか?それは身体の動きを司る脳が不要になるためなんだそうだ。
- ポジティブとネガティブのマインドセットは善悪でないということ。森の中でチンパンジーやゴリラに比べると弱い立場だった人間が森を出た時に、ポジティブなマインドを持っていたら、生存できなかったのではないか?ポジティブとネガティブというのは、飽くまでもプラス・マイナスという意味であり、マイナスからプラスへと変えるというよりも、その人の行動を肯定してあげると、積極的に前向きに進むということ。それこそがプラスへと変わっていく秘訣。現にポジティブには、肯定的、主体的な意味もある。
- 心の姿勢という言葉があるが、それは物事を向かう時の態度。姿勢という言葉について無意識にその重要性について日本人は語っている。
最後に呼吸・内観ということで、呼吸と座位に意識を向けた身体のセルフコントロール術のエクササイズを紹介して終わった。
身体から心へのアプローチを通じて心を変えていていき、身体を整える手助けをすることで最終的に一人一人が自立していただく。その手段としてロルフィングを考えていたが、まさに笠原さんは、ヨガ・ピラティスと理学療法士のご経験を通じて同じように考えているところに共感を覚えるのと同時に、自分がどのようにしてロルフィングや身体と心との関係を説明するのか?参考になった。
最近、志を同じくする人との出会いが多くなっている。今後とも増えていく予感があるので、これからも楽しみにしつつ、縁を大事にしていきたい。
最後になったが、SKIPのイベントでは、毎回管理栄養士による食事が提供される。その写真を紹介して本コラムを終了したい。