【W#120】ベルギー(3)〜ブリュージュ
ベルギー滞在最終日(2015年3月22日)、ブリュージュで観光を楽しんだ。ブリュージュ駅から徒歩圏内に市内観光をすることができる。第一印象は、ブリュージュもゲントに劣らず美しいということだった。
ブリュージュは、2002年にスペインのサラマンカ(2015年4月に訪れる予定)とともに欧州文化都市にも選定されたそうだ。地名の由来は、「橋」。市内にの運河に架かる橋にちなんでいる。
12世紀に大津波が海から10km以上も離れたブリュージュを襲う。大きな溝ができたために、そこに運河を作り水路(北海のズヴィン湾まで)を整えた。北海を通じてすぐにイギリスに行けるという交通要所の強みを生かし、経済が発展。金融・貿易の一大拠点として繁栄した(〜14世紀)。
ジェノヴァ商人もはるばるブリュージュまで来た時もあったらしい。面白いのは、市民たちは自分たちの成功の象徴として、街の中心に鐘楼(Belfort)を建てたこと。
実は、ヨーロッパはキリスト教に支配された時代は、市民でこういった建物を建てることができなかったが、あえて自立の象徴として時を告げる鐘楼を建立した。15世紀以降、運河に砂が堆積して大型船が通らなくなったことから、港としての役割は衰退したが、19世紀に再び運河を再生し、観光都市として現在に至っている。
なお、この都市は第一次世界大戦時にドイツに支配され、イギリスの標的にされそうになったが、間一髪でその運命を逃れた。そのため、中世そのままの状態で街は保存されている。
今回の市内観光は、シティバス(16ユーロ)で50分、ボートツアー(8ユーロ)で運河を30分、それぞれの交通手段で移動。市内全体がどのような雰囲気かを味わった。
ゲント同様、中世にタイムスリップした感覚が芽生え、当時の人たちはどのように生活していたのだろうか?興味が湧いてきた。街の雰囲気はイタリアのヴェネツィアに近いが、建物が北方ルネサンスの雰囲気があり、違った点も発見できる。一方で、ゲントはどちらかというとフィレンツェに近い。
街の中は至るところチョコレート、ビールの店が多い。GODIVAを始めベルギーはチョコレートで有名ということもあるが、驚いたのは、ビール販売店にはビール瓶が店頭に展示されていたがその種類が非常に多いということだった。
全ての日程を終えて、ブリュージュ駅からブリュッセル空港に向う途中、平日の電車時刻表をみて行動していた。実は、移動時は日曜日。休日の電車時刻表と異なることが駅に到着して判明。ブリュージュ駅からブリュッセル空港は1時間半だが、直行便は2時間に1本と少ない。その代わりに駅員に訊いたところ、ブリュッセル中央駅へは1時間に1本程度出ているとのこと。そこで、ブリュージュ駅から中央駅まで約1時間で向かい、そこから空港行きに乗り換えた。ちなみに、ブリュージュ駅から20.80ユーロで空港まで行くことが可能。
あとミュンヘンの滞在も正味3日間。2015年3月25日(水)のトレーニング修了後(午後4時)の夜の飛行機でバルセロナへ移動する予定だ。約5ヶ月住んだミュンヘンには4月12日、13日に戻る予定だが、今後この街に住むのは短期間であることを考えると、少し寂しい。
残りのミュンヘンの滞在を楽しみ、次のスペインの旅に臨みたい。