【W#92】ペルー(13)〜コルカキャニオンと温泉
アレキパで1泊した後、翌日(2015年1月6日)アレキパから170km離れたコルカキャニオン(COLCA CANYON)へ向けて出発した(合計でかかった時間、4時間半)。2泊予定しているシバイ(CHIVAY)は、標高3,600m付近。おそらく、ペルー滞在期間中では最後となる3,000m台の標高となる。またここに向かうため途中4,900mの頂上を通過する。
標高の高いところは慣れてきているが、4,500mを過ぎるとやはり内耳近辺に若干の痛みを感じた。アレキパからコルカキャニオンまでのバスの旅で一番の楽しみだったのは、アルパカ、ラマ、ビクーニャをみることだった。
その中で、最も印象的だったのはビクーニャ。今回の旅を通じてこの動物を見れたのはここだけだからだ。wikipediaによると、南アメリカ大陸のアンデス地方に棲息する草食性哺乳類で、標高3,700m〜5,000mの高地の草原で生息するとのこと。今回標高4,000m近辺で10匹前後の群れをなしてみることができた。
4,000mの休憩地点で、高山病にいいと言われているコカ葉を含め4つの茶葉から作られた暖かいお茶をいただいた(4ペルーソレス(約160円))。
バスが進むにつれて緑が徐々に増えていったが、4,500m以上になると岩が多くなってきた。
やがて標高の4,900mに到達。あたりはほとんど岩で、おまけにすごく寒かった。
さらにバスを運転すること1時間半。
目的地のシバイに到着した。
昼食をとった後(昼食とをとった店の前でラマに出会う。下記の写真)、宿へ。
今回の目玉は温泉。もちろん、今回の世界一周の旅を通じて初となる温泉。まさか南米にきて温泉に入れると思わなかったので、驚きだった。
実際に入ってみると、日本で体験する温泉とほぼ同じ温度で露天温泉が味わえる(値段は15ペルーソレス(約2,000円)。
翌日(2015年1月7日)はコルカキャニオン(標高3,600m)へ。アンデス山脈に生息するコンドルをみるのが大きな目的だが、ペルーの観光地の中で3番目に多くの人が訪れる緑が非常に豊かな場所だ。
コンドルは、生きた獲物を狩るというよりも、主に大型動物の死体の小腸を漁って食物とするらしい。生誕3年でパートナーを探し、一生涯連れ添う。一方のパートナーが死ぬと、もう一方は自殺するらしい。なお、長生きするコンドルは90歳近くまで生きるとのこと。繁殖期は2月〜3月。3ヶ月かけて卵を二つうみ、そのうちかえるのが1つ。2年おきに産むことができる。なお、コンドルは、コルカキャニオンで早朝から午前にかけて見ることができる。今回飛んでいる姿しかみることができなかったが、ばっちり写真には収めることはできた。
コルカキャニオンでは、1時間かけてハイキングすることもできる。なんといっても、3,600mでこのような自然がみれるというのはアンデス山脈独自のものだと思う。
興味深いのは、このコルカキャニオンの最も深いところはグランドキャニオンに比べ2倍も深い4,160mもあるらしい。
コルカキャニオンの2日間は、自然(温泉を含む)と動物(ラマ、アルパカ、ビクーニャ、コンドル)を満喫するいい旅になったと思う。2015年1月8日は、コルカキャニオンからアレキパに戻った。2015年1月8日の夜より約30日間滞在したアンデス山脈を離れ、ナスカの地上絵で有名なナスカへ移動する。