【W#89】ペルー(10)〜クスコ市内観光
2015年1月2日、マチュピチュからクスコへ戻ってきた。クスコに滞在するのは、2014年12月以来で合計で4日間いることになる。クスコはユネスコの世界遺産に登録されている都市でもあり、かつてのインカ帝国の首都であった。標高が3,400mと高い。1500年代にスペインに攻略されるまでは11の宮殿があったが、90%近くがスペイン軍により取り壊される。その後、スペインによってインカの建物の土台の上に新しい建物が作られるが、地震により崩壊という経験をする。興味深いことにインカの建物(土台の部分)はまったく動じなかったらしい。現在は、インカの土台の上にスペイン風の建物が建つというクスコ独自の街並みを見ることができる。
クスコの市内観光は、アルマス広場から始まる。
アルマス広場には所狭しと店が並び、マチュピチュのハイキングをするためのアウトドア製品店が何十軒もあったり、アルパカ専門店やスターバックス、マクドナルドまである。夜景が非常に綺麗で人で賑わっている。
面白いのは、一眼レフのカメラ(Nikon、Canonなど)の本体や予備電池、予備充電器や三脚など普通では売ってそうものない細々としたものが売っていること。またカメラ屋さんは一見のみならず数十軒は見かけた。
道を少し奥に入ると、ラマを背負った現地の人(子供も含む)もいて写真をとるごとに1ペルーソレス(約40円)を求めてくる。子供のラマはすごくかわいい。
アルマス広場の横にはロレト通りがある。そこには石畳と細い道路。石組の壁が200mにわたって伸びている。インカ時代にはインティ・キジュ(太陽に向かう道)と呼ばれ、その先には太陽の神殿が建てられていた。
ちなみに石畳の道はいたるところにあり、インカ帝国時代の雰囲気を十分に伝えている。
実は私のホテルの隣りにその太陽の神殿がある。インカ帝国時代に太陽信仰を司る太陽の宮殿として各地に建立されたそうだが、クスコにはコリカンチャと呼ばれる太陽の宮殿が作られた。スペインがインカ帝国を滅ぼした後、コリカンチャが作られた石組の土台をべーすにしてサント・ドミンゴ教会を建立することになる。その姿を現在みることができる。見学したが(10ペルーソレス、約400円)、石組の頑丈さは印象的だった。
ここの土台となる石組も見事にはめ込まれている。スペイン軍が押し寄せた時も取り除くことができなかったそうだ。
アルマス広場から少し離れたところに、宗教美術博物館があるが、その外壁には石が所狭しと埋められている。その精巧さたるや非常に驚いた。まるで建築家が一つ一つの石をはめるのに計算したかのような印象だ。
次回は、クスコでチョコレートの博物館にいったのでその体験について書こうと思う。