【W#73】ボリビア(1)〜国境越えと国内移動
2014年12月14日、午前8時チリのサンペドロ・デ・アタカマ市のバス停を出発し、いよいよボリビアにあるウユニ塩湖へ向けて出発することになった。2泊する予定のウユニ塩湖の近辺は道路の不備のみならず、ホテル、シャワー、トイレなどが整備されていない。また食事をする場所も限定される。その上にウユニ塩湖は標高が富士山に近い3,600m。途中に約4,900mを超えていくので、果たしてくる価値は十分にあったのか?と思いつつ、ボリビアの国境までのバスは動き出した。
Wikipediaによると、ウユニ塩湖はアンデス山脈が 隆起した際に大量の海水がそのまま山の上に残った上、乾燥した気候や流出する川を持たなかったことによって最終的に干上がることになった。こうして世界でも類を見ない広大な塩原が形成。南北約100km、東西約250kmに及ぶ 約11,000㎢に及ぶ塩湖ができたらしい。日本の四国の半分、新潟と同等の面積を有する。乾季(5月 〜11月)は完全に干し上がるが、雨季(12月〜4月)になると鏡のような世界になる。
今回の国境越えは国境を越える1時間前にチリにて出国手続きを経る必要があった。そこでは1時間近く列に並び、出国のスタンプをパスポートに押してもらう。
やがて国境に近づいてきた(下記はボリビア側とチリ側の看板)。
国境審査の建物は、非常に小さい。興味深いのは、ボリビアへの入国の際、国によってVISAの費用を払う必要があること(例、米国人は、135米ドル支払う。日本人は無料)。日本のパスポートについてだが、今まで訪れた国で呼び止められることが全くなかった。改めて日本のパスポートを持っていて良かったと思う。ちなみにボリビアは入国カードのみの記入でOK。チリのような荷物検査も不要だった。
ほとんどが舗装されていない道を通り抜ける予定のため、ウユニ塩湖までのボリビア国内の移動は4×4の自動車(Land Cruiser)で行うことになり、バスから乗り換えた。
この日は、終日移動しつつウユニ塩湖に向けて北上していった。ボリビアは観光業がまだ発達していないこともあり、道が舗装されていない箇所が多い。平均標高3,600〜4,400mの砂漠の中を通り抜けるのだが、景色が変わるので見てて飽きない。
移動の途中に様々な色の塩湖をいくつか見ることができた。4,900mには、間欠温泉もある。
塩湖にはピンク色のフラメンゴが生息している。
道中には、アンデスウサギとも呼ばれるビズカッチャ(Vizcacha)やラマ(Lama)も見かけた。
次回は、ウユニ塩湖を含め観光した場所について触れたい。