【T#22】心のスペースと最小限の情報
相手のタロットカードを読んでいるときに、「フラットに人が見れますね」とよく言われることがある。タロットの知識よりも、心をニュートラルにすることが、タロットカードを読む秘訣だと私は考えているので、そのように言われると本当に嬉しく思う。
今回のコラムでは、「心をニュートラルにするということ」は一体どういうことなのだろうか?について考えてみたい。
タロットに限らず、今までコーチングやNLPを含め「人の話を聴く」ためには何が必要なのか?様々なセミナーを聴講し学んだことがある。それは、
相手には、最小限の情報を与え、相手が答えを出すために考える時間と心のスペースを用意する
こと。
500人近い人のタロットを見た経験から「知識が豊富で相手にこれだけ知っているんだよ!」と自慢しようと思えばすぐに出来ると思う。しかし、タロットを見るためには、そういった知識は不要で、一人一人対峙するときには新鮮な眼、「全くこの人については私は分かっていない」という前提で接することが大事になる。というのは、相手を知っているという前提で自分が接すると、相手が「人の話を聴いてくれない」と感じて心を閉ざすからだ。
その上で、私自身の一つ一つの経験を手放して、相手に必要な最小限の情報(気づき)のみを与えること。それをヒントに、相手にいろいろな質問を投げかけ、考える時間を与えることで、最終的に自分で答えが導きだされるのだ。相手が出した答えというのは、まさに答えなので、それが「タロットは当たる」という意味にも繋がってくる。
まとめると、こういったプロセスを相手に感じて頂くためには、
1)新鮮な眼をもつ(心をニュートラルにする)こと
2)自分の中に心の余裕(心のスペース)をもって、相手が身を委ねて大丈夫だという安心感を与えること
が大事になってくると思う。これからも、タロットを通じてこれらの考え方は大事にしていきたい。