【T#25】内面と外面の成長をどのように見分けていくのか?〜ストーリーを知る
タロットカードをどのようにして読んだらいいのか?2016年2月と3月にそれぞれ1回ずつ勉強講座を開催した(「話の聴き方・直観力を上げる手段としてタロット活用講座(2016年3月開催)」、「人の話の聴き方に力点を置いたタロット講座(2016年2月開催)」参照)。
実践的に練習する時間を取りつつ、直感を使って最終的にフィードバックを頂く、というのが一番上達への早道。今後練習会を開催することで、一人でも多くの方にタロット・カードを通じて人の話の聴き方が磨ければと考えている。
今回は、タロットカードのカードの並びの順番にその意味をストーリー形式で伝えたい。
講座ではお伝えしたのだが、ライダー・ウェイド版のタロット講座には、外面(=顕在意識)の成長を現すカード(1〜10番目)、内面(=潜在意識)の成長を現すカード(11〜20番目)の順で、最終的に統合の21番目のTHE WORLDと0番のTHE FOOLの22枚からなる。
1:魔術師から5:教皇までは個人の成長(女性性、男性性)、6:恋人から8:正義までは潜在意識と顕在意識の使い分け、9:隠者で統合・まとめ、10の運命の輪で現実と自分とのギャップが出てくるので、転機が訪れる。
11:力で潜在意識をコントロールすることを試みるが、それに執着(12:吊られる男)することで身を失い、執着を手放す(13:死神)ことで、再度自分を取り戻るが、執着を手放した段階なので感情面での節制を通じてコントロールを取り戻す(14:節制)。潜在意識と顕在意識の葛藤が続き(15:悪魔)、無理がたたって既成概念が崩れていく(16:塔)。
その後、17:星、18:月、19:太陽と自分の内面=潜在意識に身を委ねていく=ヒーリングの過程で、徐々に潜在意識=内面と顕在意識=外面の区別が明確になっていく。
最終試験(20:審判)を経て統合へとすすむ(21:世界)。
後半のカードはわかりにくいという質問があったので、後半の部分はより詳細に書いたが、二桁のカードが出る場合には、
- 執着を手放すこと
- 自分との距離感をどう取るのか?
- 人との距離をどう取るのか?
が大きなテーマになる。
一番見るのが難しいのは星と月。
月は、内面に自分の意識を向ける必要があり、星は感情面、月はどちらかというと理性面をみたほうがいい。自己受容感をどう自分の中で構築していくのか?がこの過程で重要となる。
太陽は内面の意識から外へ向けるタイミングが整い、自分のありのままの姿でいいということに気づいている=自己受容感が高まっていると捉える。
より成熟した人間になると、悩みも多様化していく。タロットは二桁のカードにそのことをうまくイメージ化されており、これらの悩みを整理していく上でも役立つ。
是非、タロットを見る際に、自分でもこう言ったストーリーを作り上げることを通じて、自分がどのような段階にあるのか、知る道具として使っていただきたい。