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【Y#55】ENNの「Hands on Heart by TOSHI」に参加して

2016年2月28日、アレクサンダー・テクニック教師の荒牧稔博先生(以下トシ先生)が共同主宰する日本橋のENNで『ハンズ・オン・ハート』というアレクサンダー・テクニック(以下AT)のワークショップを開催したので、参加してきた。彼を通じてATを知った経緯については、【RolfingコラムVol.85】に書いた。
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ATについては、【RolfingコラムVol.11】に書いたが、頭と脊柱の関係(AO関節)に注目することで、身体の不必要な自動的な反応に気づき、それをやめていくことを学習。力を抜くことを身体で覚えていく方法の一つだ。 フレデリック・マサイアス・アレクサンダー(Frederick Matthias Alexander)によって開発されたが、アイダ・ロルフがロルフィングの手法を開発していく過程で大きな影響を及ぼした。
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世界一周する前、奥沢に住んでいたがトシ先生を何回か招いて同様のワークショップを開催したことがある。
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ロルファーとして認定された後、初めてATのワークショップへの参加。どういった印象を受けるのか?開始の午後1時前に地下鉄日比谷線の小伝馬町駅からすぐのENNに到着。8人の参加者と共に臨んだ。
前半のATの説明を行っていたが、世界一周する前のトシ先生とは全く違い、言葉も洗練されており、聞いていて非常に理解が進んだ。頭と脊椎の接点はちょうど目の下にあるということや、目線や指先から動き出すと、より力抜けることなど。ロルフィングでも言われているようなことが入っていて、興味深い。
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後半の実践では、一人一人ヨガのポーズをトシ先生にチェックいただき、どういった形でATを応用させるのか?ATの最も売りの一つである頭と脊椎の接点にあるAO関節にトシ先生が手を添えるというハンズオンという形で進んでいった。
ATのワークショップが興味深いのは、他人がハンズオンを受けている最中でも自分の身体に余計な力が抜けていくというところだ。
私の場合には、AO関節の意識をする際にもう少し首を前にするいうこと、背骨、鎖骨、股関節、膝、足を含めた全体的なつながりを持って後屈ポーズの一つウシュトラーサナ(らくだのポーズ)を行うことで、随分と胸が開き、自然と後屈が進み、腰も楽に取れるようなった。実際に、この意識を次の日のアシュタンガ・ヴィンーヤサ・ヨガのマイソールクラスで練習したい際にも応用ができ、後屈系のポーズが深く入れた思う。
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やはり、ヨガのポーズの練習の際には、感覚を信じるというよりも、言葉によって意識付けを行うこと。そして、できるだけ苦手なポーズをする際には、このポーズをこれからするという意識だと身体が固まってしまうので、いかにしてAO関節や背骨が楽な状態を準備するのか?そう言った視点が大切だということを改めて学ぶことができた。
他の人たちのATのハンズオンで興味深かったのは、今までATのワークショップでは微細な動きを見ることができなかったが、ロルファーとして独立したこともあり、身体観察を通じて学ぶことがあったこと。すなわち、AO関節が変化すると、ロルフィングの施術が終わった後のように、骨盤や背骨の位置などが整い、踵と爪先がしっかりと均等に力が入り、全身が楽になっていくことがよくわかった。
あっという間に終了時間の午後4時40分。私は最後まで残ることができなかったが、十分に楽しむことができた。また是非、トシ先生のワークショップには参加したい。
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