【T#77】タロットカードは「脳・心・身体」を統合する装置である── 思考を超えて、あり方(BEING)に触れる体験
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はじめに
渋谷を拠点に、ロルフィング®やコーチング、タロット、脳活講座を行き来しながら、考えること・感じること・身体感覚(肚・丹田)が、自然にひとつの判断としてまとまっていく状態を取り戻すための場をつくっている大塚英文です。

今回は、理系出身の私が、なぜ、タロットカードの魅力に取り憑かれているのか?について語っていきたいと思う。というのも、タロットカードについて語るとき、「占い」という言葉だけが独り歩きしているからだ。
根底にある
脳(思考)・心(感情)・身体感覚を同時に動かす“統合装置”
を見逃してしまっている。
今回のブログ記事では、この点について整理してまとめたい。
理系の私が違和感を覚えた「分断」という前提
私は医学研究を経て、製薬会社で長く働いてきた。科学は素晴らしい。再現性があり、論理があり、検証可能性がある。
しかし同時に、科学は発展の過程で
- 物質と心を分け
- 主観と客観を分け
- 身体と意識を分けてきた
という側面も持っている。
もちろんそれは、分析のために必要な手続きだった。
だが、ロルフィングやコーチングのセッションの現場に立つと分かる。人は「分けられて」いない。
思考が止まらないとき、身体は固くなっている。
感情が抑圧されると、呼吸は浅くなる。
決断できないとき、肚が座っていない。
脳・心・身体は、常に一体で動いているのだ。
タロットは“左脳優位”を一度緩める
タロットカードを目の前にすると、何が起きるか。
まず、説明よりも先に「印象」が入る。
- なんとなく惹かれる
- 少し怖い
- 安心する
- 違和感がある
これは論理ではない。心(感情)や身体感覚からの反応と言えるものだ。
象徴は、言語よりも速く神経系に届く。
タロットは分析的思考を一度脇に置き、右脳的・感覚的ネットワークを先に起動させる。
つまり、考える前に、感じさせる。ことができるツールなのだ。
感情を“説明する”のではなく、“浮かび上がらせる”
カードを引いた瞬間、
「なぜか胸がざわつく」
「少しほっとする」
「逃げたくなる」
という反応が起きることがある。
これは偶然ではない。象徴は、言葉よりも深い層──暗黙記憶(Implicit Memory)や情動回路(Emotional circuit)に触れる。
セッションではこう問いかける。
- このカードのどこが気になりますか?
- 身体のどこに反応がありますか?
- その感覚は、どんな質感ですか?
すると、思考で組み立てた物語ではなく、“いま起きている内的現実”が立ち上がる。これは占いではない。自己との対話のプロセスを促すのだ。
身体が先に知っている方向を可視化する
タロットカードを活用してセッションを行うことの面白さは、
「頭では否定しているのに、身体がうなずく」
という瞬間が起きることだ。
- 呼吸が深くなる
- 背筋が伸びる
- みぞおちが温かくなる
- 肩の力が抜ける
これはBEINGが整ったサインと言える。
タロットは未来を決めるものではない。身体がすでに知っている方向を、象徴によって映し出す。ロルフィングのセッションで、身体が自然に動きたい方向へ動き出すのと似ている。
そこには“無理”がないのだ。
DOINGよりもBEINGを刺激する装置
現代社会はDOING中心である。
- 何をすべきか
- どう成果を出すか
- どう正解を選ぶか
しかしタロットは、問いを変える。
- どんな状態でいるのか?
- どんな意識で立っているのか?
- 何者として向き合うのか?
カードは命令しない。
映すだけである。
そして、BEINGが整うと、行動(DOING)は自然に変わっていく。
タロットの背景には、錬金術や占星術の思想がある。
錬金術とは、鉛を金に変える技術ではない。
物質の変容=意識の変容
という統合思想である。
近代科学が分けてきた
- 物質と心
- 主観と客観
- 内面と外界
それらを再び一体として扱う。
タロットはその象徴体系を引き継いでいる。
だからこそ、
脳(思考)
心(感情)
身体感覚
を同時に扱うことができる。
理系だからこそ、タロットに惹かれる
私がタロットに惹かれるのは、神秘主義に逃げたいからではない。
むしろ逆である。
分析だけでは届かない層があることを、研究と臨床の両方を通して知ったからだ。
タロットは非科学ではない。
それは、象徴を使った神経統合のプロセスである。
考えすぎて動けない人にとって、タロットは思考停止の装置ではなく、思考を超えて、脳・心・身体を再び一体に戻すための入り口になる。
まとめ
タロットカードの効用とは何か。
それは、
- 思考優位を緩める
- 感情を浮上させる
- 身体の知性を思い出す
- DOINGからBEINGへ戻す
- 分断から統合へ向かう
というプロセスである。
理系出身の私がタロットに惹かれる理由。それは、人間が本来ひとつであるという前提を、静かに思い出させてくれるからである。
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