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【N#121】がん患者とセカンドオピニオン〜治すのは医師ではなく患者自身という視点

はじめに

こんにちは!東京・渋谷でロルフィング・セッションと栄養・タロットカウンセリングを提供している大塚英文です。

2023年1月から渋谷と綱島の2拠点で活動している。

幸運なことに、今年に入り、通訳業務が増えてきている。
そこで、今回は日本在住の外国の方を病院にご紹介し、通訳するというご縁があったので、個人情報を伏せて紹介させていただきたい。

がん患者とセカンドオピニオン〜どう選ぶのか?

2023年1月に、ロルフィングのお客さんとして、長年日本在住しているインド人にお越しいただいた。
実は、がん患者で、大腸癌を患い、昨年6月に手術。
その時は、ステージ2で、抗がん剤を選択ぜず(ガイドラインでは推奨していたにもかかわらず)。
が、8ヶ月後に肺に転移が認められ、大腸癌の診断がステージ4となった。

自然療法を模索している中、ロルフィングを見つけ、私の学歴・職歴(製薬業界出身、過去にがん研究を行っていた等)を勘案し、ネットを通じて、ご縁をいただいた。

2022年7月に妻・亜希子が大腸癌と診断。セカンドオピニオンを聴く経験をしていたのが大きかったが、
本人は出来る限り、抗がん剤の治療を選択したくない、という希望だった。

しかも、インド人の方は、日常の日本語会話はできるのだが、日本語の学術用語が苦手。
そのため、病院の紹介だけではなく、通訳としても入らせていただいた。

今回、ご紹介させていただいた専門医は、
ガイドラインに則って診療している専門医だけではなく、
癌サバイバーの外科医出身で統合医療を実践している医師、
ナチュラルアートクリニックの御川安仁先生、
抗がん剤の選択の決断に我々に大きな影響を及ぼした田中佳(よしみ)先生
等、いくつか挙げることができる。

参考に、ガイドラインに則って診療している専門医のセカンドオピニオンを得るための相場は、30分、33,000円と保険外のため非常に高価だ。しかも、紹介状がなければセカンドオピニオンを受けられない。

主治医から紹介状を得るためには、大きな病院で、2週間から1ヶ月かかる。
電子メールではなく、紹介先の病院名や医師名の入った手紙を封書に入れて手渡しで行う必要がある。

このように、がんになると日本人でも医療の仕組みに悩まされ、何も考えずにすぐにベルトコンベアのように診断と治療が進み、副作用の情報が知らないまま、抗がん剤へと進んでしまう。

これに対して警鐘を鳴らしているのが、田中先生。
元々は、脳外科医。
(「あなたが信じてきた医療は本当ですか?」は、抗がん剤の治療を受ける前に、ぜひともお勧めしたい本だ)

悪性脳腫瘍に関する研究により、医学博士を取得されているので、癌について造詣が深いだけではなく、
抗がん剤は、必要以上に医療現場で使われていることに警鐘を鳴らしている。

田中先生のセカンドオピニオン〜治すのは医師ではなく患者自身

今回、印象的だったのは、田中先生のセカンドオピニオンとのやり取りで通訳した時の内容だった。

ポイントは
1)抗がん剤を拒否したとしても、主治医と縁を切らないこと。
→治癒力を発揮しきれずに転移が広がったり、病状が悪化したときのことも視野に入れる必要がある。
2)菜食主義で栄養が満たされている状態にはない、蛋白質を中心とした食事を摂るところから勧めたい。
→治療よりも、先にやるべきことは何か?身体に「栄養」を満たすこと、弱まった代謝を高めること、そして、最終的に自然治癒力を引き出し、そのことで、最終的に病状も改善に向かうと。
3)現在の病状と化学療法を天秤にかけた時に、化学療法による副作用による影響の方が大きい
→実際、抗がん剤の作用機序的に見ても、完全に癌を根治させるものではない(増殖を抑えるけど、殺傷できない)
4)人間のエネルギー代謝には枠があり、その枠以上に運動をする、つまり無理して運動をすると、自然治癒力が弱まる
5)頭は身体を良くすることを考えず、快楽を求める。身体の声を聞くことが身体を良くする秘訣だ。
等。

がん患者さんだけではなく、普段健康に気をつけている人にも気づきの多いアドバイスがあったと感じている。
その後のフォローでも以下のメールが届いた。

死ぬかもしれない病を目の前にしたとき、人は安易な方向を目指しがちです。そして「方法論」に執着するのです。
これが第一の落とし穴。大穴も大穴、もの凄く巨大な穴。なので癌患者さんたちは次々に穴の中へ身を投げます。
しかも、それが正しいという信念を持って。ここまで言うには理由があり、その人々が改善した実績がゼロでしたので。
ここが自分の導き手として至らない弱さでもあります。気づきのドアを開けるに本人の手で開けなければなりません。
それを最も邪魔するのが親しい友人、家族、日本の医者です。個人の概念を押しつける事態がよく起こります。
それはDreamBreakerに似ています。

第二の落とし穴は体調が良くなって治ったと勘違いして無理をすること。
脳に従うと健康を損ないます。脳は健康について全く興味が無いので。
体に従うのが正しいという信念が必要です。楽しく笑顔は必要なのですが、
楽しい楽しい!と脳の快楽に従い続けると健康を損なう、という落とし穴です。

末期癌で10年以上お元気に暮らす方が日本全国には沢山いることを講演会全国行脚で知りました。
その皆さんの方法は千差万別であり、一つの方法論ではないと知ることができました。
共通項は「気づき」です。この説明は文章では難しいのでいたしませんが、幸せの青い鳥を探しに行く人は見つからず、人生を鳥探しについやして不安のまま人生を終えます。
実は家の中に青い鳥はずっといることに気づく、なんだ自分は幸せじゃないか!と気づけることが何よりも大切なのです。
そこが治癒への入り口になるからです。

先ずは自分がその病気を作った人生を歩んできたことを素直に認めることから始まります。
その人生が病を作った事実。故に、同じことをしていたら病気は進行するでしょう。
生き様を変えるということは、そういうことです。
分子栄養学も関わっているのでしたら、昨日指摘した栄養に関する指導があったはずです。
この世で生きている限り、先ずは肉体を整えることが先決です。

私は、病気って最終的に、医師が治すのではなく、ご自身であるという視点が大事だと思っている。
「治すためにはどうしたらいいのか?」

本質的なことって、主流な医療の現場では説明を受けず、ガイドラインに従った医療の提供の方を優先される傾向がある。
手段優先と言ってもいいかもしれない。要は本質的な方向(自分で直す)というよりも、解決策が提示されたら、何も考えずにそれに従ってしまうのでしょう。

大事になってくるのは、何が問題であり、何をしたらいいのか?方法論にこだわらずに、自分の身体の声を聞くことを含め、選択していくことだと思っている。

まとめ

今回は、インド人の方の通訳を通じて、違った目線で西洋医学について知る機会に恵まれた。
少しでも、この投稿が、特にがん患者さんに役立つことがあれば嬉しいです。

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