【T#66】相談することは「考える癖をつける」いい訓練〜「自分で考える力」とは?
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はじめに
こんにちは!東京・渋谷(恵比寿)でロルフィング・セッションと栄養・タロットカウンセリングを提供している大塚英文です。
クライアントは何を相談したらいいのか?わからないケースが多い
現在、タロットカードのセッションを提供しているが、相談事を言語化できない人が多い。
別の言葉で言えば、
「クライアントは、何を相談したらいいのか?」
わからないケースが多いのだ。
私がセッションで大事にしているのは、
「自分で考える力」とは「クライアントの中に答えがある(クライアントが自分自身で考える力)」
だ。
それを行うには、辛抱強さが求められる
例えば、
「相手の話を聞き、相手の課題は何か?」
を徹底的にヒアリング
「相手の中に「答え」が出るのを待つこと」
を信じながら、辛抱強く行う。
すると奇跡が起き「答え」が出るのだ。
一方で、現代の学校教育は、そのような形で教えない。
「知識」を暗記する教育が主流になっている。
このような教育だと
「自分の中に答えがあるのではなく、知識の中に答えがある」
「早く答えを出したものが勝ち!」
といった価値観で人を見てしまう。
暗記教育の弊害〜知識のレンズで物事を見るため「考える力」が身につかない
前回の投稿で、小・中・高校の教育は、主に科学の知識を暗記することが中心で、
「知識」を覚えているかどうかが試験で問われていることを書いた。
一方で、
その背景となる「知識」
が
「正しい」「間違い」
か、は問われないこと。
結果として、
ありのままに物事を見るよりも、知識のフィルターを通じて見てしまうこと。
等も紹介。
このような教育だと
「ありのままに観察する力」が身につかない
可能性が高いことも書いた。
実は、もう一つ弊害がある。
「相手の立場よりも、自分の立場で物事を見てしまう」
ため
「自分の中に答えがあるのではなく、知識(自分の経験)の中に答えがある」
と考えてしまう傾向が出てしまうのだ。
「考える力」①〜相談することは「考える癖をつける」いい訓練
人の悩みって「答えのない問題」が多い。
例えば、
「今のパートナーは、結婚相手にふさわしいか?」
「新しい転職先を探しているが、自分に向いているのか?」
「友人とビジネスを展開したいが、果たして相性はどうか?」
等。
これらは、相手の立場に立って、コミュニケーションを取り
辛抱強く待つと、
「相手の悩みをご自身で言葉で表現」
できるようになるのだ。
「悩みを自分で言葉にしていくこと」に関しては、参考になる本がある。
青山学院大学駅伝部を箱根駅伝の常勝校に導いた、
原晋監督の「フツーの会社員だった僕が、青山学院大学を箱根駅伝優勝に導いた47の言葉」だ。
原監督によると、
「相談することは「考える癖をつける」いい訓練」になる」
とのこと。
なぜならば、
「チームを自主性を重んじるステージに移行するには、自分で考えられる選手に育てる必要があります。自分の考えを持ち、それを表現できるようになって、初めて能力の発揮や組織力の強化につながります。そのためには、まず選手たちに考える癖をつけさせることです。そのいい訓練になるのが、相談することです。
そもそも、自分で考えることが習慣になっていない人は、「相談する」というのはどういうものなのか、わかっていません。
(略)
相談とは、私の質問の内容を想定し、自分なりの答えを出した上で、「今回はトレーニングAで行きたいのですが、監督はどうでしょうか?」というのが本当の相談だと教えています」
学校で学んだ知識は、実生活に役立つものは意外と少ない。
自分が経験したことを、自分ごとのように考えながら、1から生活の知恵を身につけなければならないのだ。
「考える力」②〜相談することは、感情が強いと難しい
厄介なことに、
人間の脳は、
1)感情的に物事を考える
2)事実をありのままに見るのではなく「自分の信じるように思い込む」=「納得できないものは信じない」
という傾向が強い。
感情と事実がごっちゃ混ぜになってしまうため、考える癖は、意識的に行わないと難しいのだ。
相手に「相談できるようになる」ためには
「自分の考え」=「仮説」
を持つということ。
「仮説」とは、
「仮に答えはこうだ!」
と決めて「他の人に話を聞いてもらう」(「情報収集」)ことなのだ。
スタートラインに立つためには
「如何にして自分の考えを表現するか?」
が最も重要になる。
一方で「自分の考え」=「仮説」ってどのようにしたら出てくるのか?
言語化するのが難しい方って多いのではないかと思う。
ここで役立つのが「タロットカード」なのだ。
「考える力」③〜「自分の考え」(仮説)は「直感」「閃き」から生まれるケースが多い
科学や製薬業界に長くいた経験から思うのは、イノベーションは、予想外の実験結果から生まれることが多いこと。
「自分の考え」=「仮説」もそうだ。
科学の中で一番不思議なものが「発想」=「仮説」がどのようにして生まれるか?だ。
ロバート・パーシグさんの「禅とオートバイ修理技術」によると「仮説」がどのように思い立つのかわからないと断言している。
なんと、
「新しい発想」=「仮説」や「閃き」
は、頭で考えても(論理的な思考)なかなか生み出すことが難しいのだ。
更にいうと「顕在意識」よりも「潜在意識」で生まれてくる可能性が高い。
それを
物理学者のアルバート・アインシュタインは、
「今日我々の直面する重要な問題は、その問題をつくったときと同じ考えのレベルで解決することはできない」
といっている。
タロットカードの絵が素晴らしいと思うのは、今まで一つの方向性から見ていた問題を多角的に見れること。
そのためには「ありのままに絵を見ること」「観察力」が必要。
知識を暗記するのではなく「ありのまま観察する目」だ。
なぜならば、ありのまま観察できるようになると、顕在意識(知識)よりも潜在意識(直感)が働き出すからだ。
結果、今まで見た違った視点から物事を観れるのだ。
タロットカードの講座では、ありのまま観察するためにはどうしたらいいのか?
練習会をカルキュラムに取り入れることで学べるような内容になっている。
まとめ
今回は、
相談する相手が、悩み事を言葉にできないケースが圧倒的に多いことを紹介。
その中でタロットカードがどのように役立つのか?について紹介した。
少しでも、役に立つ内容であれば嬉しいです!
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