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【W#136】モロッコ(5)〜マラケシュ(2)〜ミントティー

マラケシュに到着してから2日目(2015年4月4日)。マラケシュからバスで45分ぐらいのオーリカ渓谷(Ourika Valley)と、その近くから見ることのできるアトラス山脈へ向かった。
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モロッコの先史時代にはベルベル人と呼ばれる北アフリカに古くから住むベルベル語を話す人たちが住んでいた。参考に、ベルベルは「わけのわからない言語」という意味だ。今回の旅で幸運だったのは、ベルベル人の生活を知る為、実際の住まいを訪れることができたことだ。
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オーリカ渓谷の少し入ったところに家がある。
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ジュエリーを販売する人に囲まれたが、それを振り払う形で家のなかへと進んだ。途中かわいい犬に遭遇したので思わず一枚とった。
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さて、家のなかのキッチン、ダイニングが予想以上に涼しい。これはマラケシュの天気と関係があるように思う。マラケシュの天気は夏になると最高気温が45-50度、最低でも30度近くになる。湿気がないとはいえ、非常に暑いことから換気や日を避けるような構造をいかにつくるのか?が課題になるからだ。
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ここの家にはサウナがある。下記の写真のような場所の中にお湯の入ったバケツを入れると準備できる。実際にサウナに入って体験したわけではないが、イスラム文化を知る上でこういったものをみるのは面白い。
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ここでの体験として最も面白かったのは、ミントティーの作り方を見ることができたこと。ミントと砂糖に緑茶(アッツァイ)を入れて作るのだが、びっくりしたのが砂糖。砂糖の塊が2kg程度あるのだが、これを全て入れるわけではないが、結構な量を緑茶に入れる(下記の写真は、砂糖の塊。大きい!)。
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私は砂糖なしのお茶を飲んだので甘さを感じることがなかったが、今回の滞在で一度砂糖入りのミントティーを飲んだ時に、すごい甘いという実感があった。
ミントティーの入れ方は、ポットに緑茶の葉を入れたのちにお湯を入れる。
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何度か湯通しをした後、ミントの葉を入れる。
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そして、砂糖の塊を入れながら味を調整する。
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最後にグラスにお茶を入れて終わり。
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ミントティーは朝昼晩、大量にモロッコ人は消費する。商談の時や店に入った時にも出てくるミントティーはモロッコの文化に欠かせないものになっている。
ここでは、パンに蜂蜜、オリーブ油とバターをつけていただくことができた。バターは家庭で作られたものであり本当に美味しかった。余談になるが、モロッコで食べたパンは本当に美味しい。これはフランスの植民地時代にパンの文化が入ってきたからだと考えられる。
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現地のガイドによると、このような伝統的な家庭や生き方を見れる機会はだいぶ減ってきたとのこと。それは、本コラムで触れたように(【旅コラムVol.136】参照)、教育を受ける機会が増え、中産階級が台頭してきたこと。そのことで、仕事を求め子供が家を出るからだ。生活が豊かになるにつれて、都市がだんだんと古き良き習慣や文化を失っていき、欧米に似たような姿になっていくということを現地のガイドは杞憂していた。
次にバビア宮殿について取り上げたい。

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