【J#63】熊本・天草へ〜隠れキリシタンの歴史や温泉、震災後の熊本城の実態を知る旅となった
2019年11月4日〜6日、2泊3日で、熊本県の天草への旅を母、弟と親戚と共に楽しんだ。
九州へ行くのは、2019年7月20日に長崎のあんでるせんに訪れて以来となる(「3度目のあんでるせん〜下座に生きる、メッセージを受け取る」参照)。
その時は、台風直撃の大雨の下、雲仙温泉で宿泊。温泉を嗜むことができた。
今回は、母がふるさと納税で「天草・天空の船」の宿泊券(1泊2日)を入手。
せっかくなので、宿をもう一つ確保し、延泊。2泊3日の旅となった。
羽田空港から熊本空港経由でバスを乗り継いで、天草へ。
初日は「大洞窟の宿・湯楽亭」で宿泊。日本秘湯を守る会に選ばれただけあって、掛け流しの湯は格別に良かった。
面白かったのは、宿の主人は3代目。自力で掘って洞窟の温泉にしたことと、ぬるい湯と温かい湯を交互に入ることで、自律神経を整えることに役立つとのこと。宿の方から入り方のレクチャーもあり、入っていて本当に楽しかった。
そして、2日目は、「天草・天空の船」へ。
天気に恵まれ、宿から雲仙普賢岳を見ることもできた。
前回、長崎を訪れた際に、隠れキリシタンのことを知ることができた(「3度目のあんでるせん〜下座に生きる、メッセージを受け取る」参照)。
天草といえば、天草四郎。江戸時代初期の最大の反乱といわれた天草・島原の乱のリーダー。この事件を収拾したことがきっかけとなり、キリスト教の弾圧が進むことになる。
そのことで、キリスト教に帰依している人たちは地下に潜り、教えを脈々と後代に伝えていくことになる。
びっくりなのは、
隠れキリシタンについては、遠藤周作の「沈黙」が詳しいので、読んでいただければと思うが、「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」が、2018年7月に世界遺産に登録された。そのこともあり島原と天草方面は、海外からの観光客が増えている。
今回は、天草市立・天草キリシタン館を訪れ、歴史的な背景となぜ、キリシタンが弾圧されていったのか?資料と共に学ぶことができた。期間限定で「天草四郎陣中旗」の実物の展示も詳しい資料とともに展示されていたが、少し詳しすぎたので、大枠で説明するパンフレットがあると良かったかな、と思う。
そして、崎津集落へ。崎津教会史料館と共に、隠れキリシタンがどのような生活を送っていたのか、展示されていたのが面白かった。
旅のハイライトとなったのは、最後の日の熊本城。
2016年4月14日21時26分に熊本地震が起きた。以前、熊本城には何度か訪れたことがあるのだが、震災後は初。
地震から3年後、熊本城を訪れる形になったが、いまだ復興途中。
あいにく、熊本城内に入ることができず残念だったが、びっくりしたことに、たくさんの観光客が訪れていたこと。震災の実態を知ることができたのと同時に、復興を願う気持ちが強まった。
駆け足で、天草の旅を紹介した。
九州は、全県を回ったこともあるが、温泉も食べ物もすごく美味しい。来週、博多と久留米を訪れる予定なので、又九州を観光するの楽しみにしていたい。