ちょっとお抹茶しませんか ゆるゆるほっこり茶道生活 渋谷陽子 19冊目
前回コラムで、茶道や書道を始めるきっかけを書いたと思う。その茶道の先生からの紹介で出会った一冊の本を紹介する。
ちょっとお抹茶しませんか―ゆるゆるほっこり茶道生活/渋谷 陽子
¥1,365
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この本は、茶道のもっとも基本的な、道具、作法、稽古の仕方、言葉使い、お茶室、お軸、お菓子、着物、小物などについてわかりやすく説明しており、茶道を知る人にとって非常に心強い本である。
私自身、この本の中で印象に残ったのは、掛け軸の説明の箇所。私自身、掛け軸のところが、非常に謎でよく分からなかった。茶道の歴史背景については、今後 いろいろな本を読んでいこうと思うが、この本によると、茶道は禅宗と一緒に入ってきたとのこと。つまり禅語で掛け軸は書かれることが多い。ほかにも、詩、 和歌、俳句、または絵画などによる表現もある。
この本では以下の三つの禅語を紹介している。
喫茶去(きっさこ)
意味は、(くだらない議論はさておき)お茶を飲もうという意味で、日常の中に真理あり
薫風自南来(くんぷうみなみよりきたる)
対句に殿閣生微涼(でんかくびりょうをしょうず)。初夏、さわやかな風が南より吹いて、宮殿の部屋が微かに涼しさを感じる。ちょっとした季節の変化に気がつく気もちの余裕を持つ
地獄非遠佛又目前(じこくとおからずほとけまたもくぜん)
地獄も極楽もすぐ目の前にあり。それは隣り合っているの意味
それぞれが言葉として奥深さを感じるのと同時に、言葉で説明するというよりも心を大事にせよというように言われている気がする。茶道についてはこれから少しずつ学んでいこうと思うが、禅や佛教などの背景を知りながら、入っていくというのも面白いと感じた。