【W#5】横畠文美さんの講演会~世界一周から学んだこと
書道の石川徳仁先生から世界一周した、面白い人がいるよ、と横畠文美(以下あや)さんのことを紹介していただいてから、2年がたったと思う。あやさんの話は、実体験に基づいているので説得力があるのみならず、情熱的であるので、心が温かくなる。
そういった人物がどのような人生を歩んできたのか?友人の小日向素子さんのココロウタブックラウンジでその話を伺えると聞いて、参加させていただいた。
まず初めに
暗黒の10代、家庭内のトラブルを経験。銀行員だった父がやがて出世競争で左遷されたことを契機に家庭内の不和が起きたこと。20代に入って、結婚破棄の経験から今のパートナーとどう出会ったのか?前向きなあやさんにもこうした波瀾万丈の人生を経験し、どう乗り越えてきたのか?大切にしてきたものはなにか?
ということ話された。
30代の前半、パートナーと語学留学でサンディエゴで滞在。帰国後、ベネッセにて高齢者に関わる仕事に就くことで、高齢者の生活に関心を持ち
「人には老いがあること。そして死があること」
「私たちが今死ぬとしたら、後悔することって何だろう?」
に気づく。
そこで、8年前にサンディエゴへ語学留学で出会った人たちと出会うために世界一周へ旅へ出る。その詳しい経緯については、ブログ記事「世界なぜ夫婦揃って1年間、4大陸を回るのか?」に書かれている。
あやさんは、7ヶ月の世界一周を通じて学んだ点を三つ挙げていた。
第一に、高齢者があかるく元気に暮らしている町や国には、共通点があり、
身近な人に対する優しさや思いやりがあること。
エピソードとしては、家探しの際には親身になって手助けしてくれる。語学が出来なくても通じること。そして、メキシコでの滞在時、1日滝のようにビールを10リットル近く飲んでも、月7万円で暮らせるという物価の安さと、バリアフリーに関しては日本のよりもはるかに進んでいることも紹介していた。
第二に、幸せに年を重ねる、世代、人種、国境を越えて共通点として、
1)年齢を言い訳にしない
2)自分で選択し、自らの人生を作っている(他人に依存しない)
3)パートナーを大切にする
ここでは、内科医だった人物が、60歳になってパイロットに転身していった話を取り上げていた。
第三に、いろいろな国を訪問しているため、
比較基準が増えたこと。
をあげたことである。
とかく、アメリカとの比較で日本を語るが、南米、アフリカ、ヨーロッパとの比較をもつと世界観が広がる考えを紹介していた。
帰国後、古巣の会社から是非帰ってきてほしいというラブコールがあったにもかかわらず、それだったら世界一周した意味がない。ということで、現在
1)高齢者向けのプロジェクト
2)東北応援プロジェクト
3)自分のやりたいことを手伝うプロジェクト
の三つの柱で様々な仲間を巻き込みながらご活躍中とのこと。
私は、現在外資系企業で海外との会社とのやり取りを多くしているが、世界を知ることで考えが広がるというのは間違いないと思う。
海外暮らしといえば、アメリカに住んだ7年間の経験があるが、今後、ワークスタイルも変わり、どこでも仕事ができるような状況がますます強まっていくことが予想される。環境が変われば人も変わることができる。
近い将来、世界一周を実現させるぞ!