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【J#23】クリエイティブの可能性(1)~参加動機と対話

2012年4月7日の夜から10日の夜まで、合宿形式のボランティア活動に参加してきた。その名も「クリエイティブの可能性」。
結論から言うと、本当に素晴らしく、学ぶことが多かった。リーダーや裏部隊、旅行代理店のメンバー、現地のボランティアの人々。出会う人たちが、すべて素晴らしく、心が洗われるような思いがあった。そして、なんといっても、参加し終えた次の日、さわやかな気持ちになっている。
得られることの多かったこの合宿。学ぶことが多かったため、どこから書いていいのか?整理できていない状態である。そこで数回に分けて書こうと思うが、第一回目として、参加動機とこの合宿の特徴である対話について書こうと思う。

個人的には、ボランティア活動はあまり興味がわかないことに、帰ってきた今も実感している。そのことについては、「ボランティアについての考え」で書いた。 それは仕事で稼ぐことで自ずと社会に対して貢献をすることができる。そして、そこには書かなかったが、没頭できる趣味もあり、それも結果的に同じように社会貢献していることを実感しているからだ。

また、アメリカに7年間過ごした私としても、ボランティアというのは意識的に行うものではなく、空気みたいなもの。「自分がやりたいからやる」のであって、他人から称賛を得るためにやるものではないと感じている。
そして、日本においては、ボランティアというのは、「やる人は偉いのだ」。やらないのは、どうかしているという風潮も感じており、それに対する違和感もあった。
最後に、ボランティアを通じて、強いきずなを感じるということを聞いているが、私自身、趣味を通じて、すばらしい仲間たちに囲まれており、そういった必要性をあまり感じない。
たくさん理由を述べてしまったが、それにもかかわらず、なぜ参加する気持ちが出てきたのか?
広い考え方を持つには~最初の誘いを断らない」で触れたが、私は、「親しくなりたい」、と思った友人の最初の誘いは極力、受けるようにしている。というのも、親しい友人からの紹介のイベントにはずれがないと確信しており、一番最初に誘いを受けるとその後に、その人からまた声がかかる可能性が高いこともわかっているから。
現に、この合宿を紹介してくれたのは、前回の冬合宿に参加した天野正浩さんであり、今回の合宿幹事の野田祐機さんであり、弟分として親しくしている野村謙次さんであった。彼らからの誘いには、当然はずれがないはずだし、参加して得られることは大きいのは間違いなし。もちろん、参加費の35,000円はそれなりに敷居が高いと感じる人はいるかもしれない。私は、その場で即決した。
この合宿の経緯については、野田祐機さんの素晴らしいブログ記事(「続けること、伝えること:約1%の一歩先へ」)があるので、そちらに譲ることにして、特徴だけを述べたいと思う。
通常のボランティアの活動は、ボランティアの活動をしたら終わり、になるのだが、この合宿には以下の特徴がある。
1)対話形式を重視していること
2)参加メンバーに特徴があること:約30人の学生の参加及び10人の社会人の参加
3)学生の参加費は寄付によって賄うことで、学生が真剣な気持ちで取り組んでいること(今回も100万円以上の寄付が集まっている)
4)ボランティア活動だけではなく、現地の人の話も聞くことができること
の4点。
個別については別途触れることにして、その中でも、特に対話形式は素晴らしかった。
ボランティア活動や現地の人の話を聞く。そして、その後、夜に対話形式で振り返り、自分の内面に対して問いを発する。

「現地の被災状況をみて自分自身どう感じたのか?」
「今の人生をどう考えるのか?」
「これから、どういった人生を歩んでいくのか?」
若い人たちとの対話であり、彼らも真剣。私も真剣にならざるを得なくなる。
キーワードは
「自分と向き合うこと」
私自身、今まで、自分と真剣に向き合うことはしてきたが、それはあくまでも、自分自身との対話でのもの。今回、大学生という社会人を経ていないので、発する内容が非常に新鮮。自分の当初の動機を考えるきっかけも与えてくれたし、また私は私なりに、彼らに与えるべきものも発することができたと思っている。

その結果として、大学生を含めた一人一人が、この4日間で、劇的な変化を遂げ、別れ際の対話で一人一人が自分の奥底から、自分の声で決意を述べるようになって、非常に感動を覚えた。
人生というのは、限られた時間しかない
地震、津波から、震災の爪痕から、感じるのは、命の儚さといつ死ぬかわからないということ。

そうはいうものの、素晴らしい人生を、自分を高めていけるような仲間のきずなでもって突き進んでいけば、充実した人生を歩めるのではないか?
父が亡くなる二日前、「お墓に入った時に人生がうまくいったかどうかわかる」ということを言われた。これからも、一日一日、これからも自分自身感じたことを大事にし、いろいろと発信できればと思っている。

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