【B#251】2026年の読書テーマ──宇宙開発と仏教
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はじめに
こんにちは。渋谷でロルフィング・セッションと脳科学をベースにした講座を提供している大塚英文です。
私は毎年の年初、読書の年間テーマを決める(「本をどう選ぶか?〜毎年「テーマ」を決める〜選書の基準」参照)。昨年(2025年)は、「量子力学・認知科学・組織の経営」という3つのテーマで、合計310冊の本を手に取った。量子力学をテーマにした本で面白かった5冊は、別途ブログ記事で紹介した。

今年(2026年)のテーマは、宇宙開発と中世仏教を予定にしている。それぞれどんな思いで取り組もうと思っているのか、以下紹介したい。
2026年テーマ──宇宙開発
幼少期にLAに滞在〜CalTechの近くに住む(1977年〜84年)
私は、幼少期(1977年から1984年)に、米国・ロサンゼルスの郊外に滞在。サンマリノ市という、パサデナ市に近い場所で過ごした。パサデナ市には、マサチューセッツ工科大学(MIT)と並ぶ、最高峰のカルフォルニア工科大学(CalTech)がある。同大学には、テニスコートがあり、そこで何度かテニスをしたことがある。
CalTechは、ロサンゼルスの郊外のLa Cañada Flintridgeにある、ジェット推進研究所(JPL、Jet Propulsion Laboratory)を運営。航空宇宙分野で世界をリードしている。
余談になるが、米国の現地校に通いつつ、週1回日本語の補修校に通う日々。補修校の先生の一人は、CalTechの研究員として勤めている人がいて、当時同大学の教授のRichard Feynmanの人柄はどんな感じだったの?と聞いたこともあった。
米国の気軽さを感じたのは、友人と一緒に、米国宇宙飛行局(NASA、National Aeronautics and Space Administration)に手紙を書いて、宇宙についての写真を入手した時だった。
当時、スペースシャトル、惑星などの写真を無料で送ってもらうことができ、インターネットのない時代、郵便で、宇宙の情報に接することができた。このように幼少期から、宇宙の情報にはよく触れていた。

ケネディ宇宙センター(2004年)
20年前(2004年)には、米国・オーランド市へ仕事で滞在する機会に恵まれた。その際、ディズニーワールド、ユニバーサルスタジオではなく、バスで1時間でアクセスできる、ケネディ宇宙センター(Kennedy Space Center)へ向かった。

ケネディ宇宙センターには、宇宙に関わった実物大のスペースシャトル、アポロ、ロケットを含め展示されており、すごく興奮した覚えがある。



写真はないが、お土産の販売店のTシャツを含め、ギフトコーナーもすごく充実しており、宇宙にかける米国の思いが十分に伝わる内容だった。
年間テーマを宇宙開発に決める(2026年)
ケネディ宇宙センターを訪れてから20年後。今年こそは宇宙について学ぼう!という気持ちで宇宙について、本を手に取って読んでみたいと思っている。更に、近年では、イーロン・マスク引いるSpace X、ジェフ・ベソスのBlue Originやリチャード・ブランソンのVirgin Galactic等、民間企業が宇宙に参入している。
このような状況で、宇宙について色々と学ぶことは意義あることだと考えている。
宇宙について知りたいことは、
- アポロ計画(マーキュリー、ジェミニを含む)はどのようにして国家主導でプロジェクトが運営され、成功の秘訣はなんだったのか?(組織の運営)
- 火星に住むとはどういうことなのか?本当に可能なのか?
- 民間企業はどのように宇宙開発を行なっているのか?
- 宇宙について科学的にわかっていることは何か?(相対性理論や量子力学でわかってること)
等、色々な視点から学んでいければと考えている。
2026年テーマ──中世仏教
もう一つのテーマは、仏教。2025年10月に、大人の寺子屋・余白(滋賀県・大津市)へ伺う機会があった。
「余白」は、今年知人を通じて知り合った美術家、ミヤケマイさんが主宰。大人を対象に、日本文化を深く多角的に学ぶことをコンセプトとした学校(寺子屋)だ。
最澄への興味〜どう仏教を発展させたのか?
そこで「仏教する日本I・見えるものと見えざるもの」(松岡正剛著、福家俊彦著、末木文美士著)という本に出会う。この本、近江の歴史から見た仏教の話を語っている内容だった。そこで出会ったのが最澄が仏教に果たした役割だ。

最澄は、空海と対比されることがあるが、比叡山、鎌倉仏教等、大きな影響を及ぼしているにも関わらず、空海に隠れてあまり、その業績について語られることが少ない。日本文化を知る上で、空海と並んで、最澄を知る必要があるのではないか。というのが今回の動機で、仏教について手に取ってみたいと思っている。
2人の天才〜ボーア(最澄)とアインシュタイン(空海)
昨年(2025年)、量子力学の本を手に取ったときに、湯川秀樹さんの本を何冊か手に取ってみたが、彼の著書の中の一つに、最澄と空海について取り上げた「天才の世界」がある。

興味深かったのは、空海と最澄をアルバート・アインシュタインとニールス・ボーアの関係になぞっていることだ。
アインシュタインは、自分で一人で一般相対理論を作り上げた。少し遅れ、ボーアが登場するが、ボーア自身、体系的な理論を作っていない。非常に深く物事を考える人だったにも関わらずだ。非常に若い弟子に恵まれた上で、そこから主流的な学問(量子力学)が発展していく。
空海は、全てを自分一人でやってしまうタイプの天才。その後の真言宗には、弟子たちが活躍する余地があまり残されなかった。一方で、最澄も天才だが、どこか地味なところがある。だから弟子達にも創造の可能性が残され、法然、親鸞、道元、日蓮、そして鎌倉仏教へとつながる大きな流れができた。
湯川さんは、空海と最澄との関係を物理学におけるアインシュタインとボーアとの関係に似ていると語る。例えば、ブラックホールや星の研究に必要な一般相対論の完成度の高さだ。基礎原理から方程式、宇宙論などの応用まで、アインシュタイン一人で成し遂げたといっていい。
一方で、ボーアは豊富は豊富なアイデアを持っていたものの、周囲と分かち合う「ボーア詣(もうで)」という言葉ができるほど、人を惹きつけて、量子力学という物理学の一大潮流を形成。半導体を含め、電子機器は量子力学の恩恵に預かっているといっていい。
年間テーマを中世仏教に決める(2026年)
今回の仏教では、空海と最澄を中心に、特に最澄に焦点を合わせて、どのように仏教を発展させていったのか?日本文化を深く理解していくため、じっくりと読んでいければと思っている。
まとめ
今年(2026年)のテーマは、宇宙開発と中世仏教の予定にしている。それぞれどんな思いで取り組もうと思っているのか、を中心にまとめさせていただいた。
少しでもこの投稿が役立つことを願っています。





