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【J#118】足摺岬と夏の夜空──四国の大自然と歴史に触れる一日〜愛媛・高知の旅①

はじめに

こんにちは、渋谷でロルフィング・セッションや脳科学に基づいた講座を提供している大塚英文です。

旅の経緯

2025年8月2日から8月6日までの5泊6日で、四国・松山と高知を巡る旅をスタートさせた。四国を訪れるのは、2024年7月26日〜7月31日の5泊6日で、瀬戸内海(松山、尾道、広島、岡山)の4都市を巡った旅、以来となる。今回は、ご縁に導かれるような形で、再び四国を訪れることとなった。

きっかけは、詩人・坂村真民の精神を継承する活動を続けている知人・斎藤りゅう哉さんからのお誘いであった。「8月6日に坂村真民記念館で『真民詩の朗読と音楽会』が開催するけど、今年も行きましょう!」という一言が、この旅の出発点となった。

旅の仲間は、昨年広島で合流した犬飼健太郎さんと、沖縄から参加した兼本もりやすさん、りゅう哉さんを含む計4名。レンタカーを借り、松山空港から高知県土佐清水市の足摺岬を目指した。

私は現在、日本全国47都道府県すべてを巡ることを目標にしており、今回の高知県が記念すべき45県目となった。

古代の息吹に触れる──唐人駄馬巨石群

初日に訪れたのは、高知県土佐清水市に位置する唐人駄馬(とうじんだば)巨石群である。縄文時代早期から弥生時代にかけての石器や土器片が多数出土しており、考古学的にも重要な遺跡である。

土佐清水市街から足摺半島へ向かう「椿の道」の中間点付近を右折し、約1キロメートルほど山中を進んだ先にその場所はある。花こう岩の巨石が点在し、中でも「唐人石」と呼ばれる高さ6〜7メートルの岩は圧巻であった。

人工的とも思える巨石の配置には神秘的な力を感じずにはいられず、古代の人々がどのような意図でこの地に石を据えたのか、想像をかき立てられる時間となった。

海の神を祀る──龍宮神社

次に訪れたのは、太平洋を見渡す断崖の上に鎮座する龍宮神社である。車での移動中に、りゅう哉さんが直感的に、ここに行きたい!!となり、立ち寄ることになった。

ここには龍神が祀られており、風と波の音が混ざり合う中、凛とした空気が境内を包み込んでいた。

視界いっぱいに広がる大海原を前にすると、自らの存在の小ささを感じると同時に、大自然の雄大さに心が洗われるような感覚を覚える。不思議と、時間が緩やかに流れているように感じられる場所であった。

▶︎ 公式情報:
龍宮神社 | 高知県観光情報サイト「こうち旅ネット」

思わぬハプニング──予約されていなかった宿

神聖な場所で心を整えたあと、宿泊予定の民宿へと向かった。ところが、ここで想定外の出来事が発生した。事前に予約していたはずの宿に、予約が確認できていなかったのである。

宿泊当日という厳しい状況の中で、観光センターに相談した結果、「足摺サニーサイドホテル」に10畳の空室が1室(4人用)あることが判明し、何とか無事にチェックインすることができた。

足摺の夜を彩る──あしずりまつり花火大会

夕食は近隣の定食屋で簡単に済ませ、その後、四国最大級の花火大会「第63回 市民祭あしずりまつり」へと足を運んだ。

この祭りは1961年(昭和36年)に始まり、地域の人々が市の繁栄と産業の発展を祈願しながら楽しんできた、歴史ある夏祭りである。最大の見どころは、水上から打ち上げられる幻想的な花火である。

港の水面に反射する光と夜空を彩る閃光が一体となり、7000発におよぶ花火が40分間にわたって打ち上げられた。旅の初日を締めくくるにふさわしい、圧巻の景色であった。

湯に癒される──旅の一日の終わり

花火大会の余韻を残しながらホテルに戻り、温泉に身を沈めた。露天風呂から見上げた夜空には星が瞬き、地上の喧騒から解き放たれた感覚が全身を包んでいった。

温泉の温もりが、身体と心の奥にまで染みわたり、一日の疲れを優しく癒してくれた。

旅の余韻──身体で味わう「いま・ここ」

今回の旅を通じて、旅とは単なる移動や観光ではなく、「いま・ここ」に身を置くということの意味を再確認する体験となった。

巨石に触れ、大海原を眺め、宿のトラブルを乗り越え、花火を見上げ、湯に癒される──その一つひとつが、五感と身体を通じて刻まれていく体験であり、日常では得られない“再起動”の時間である。

そして、この高知県への訪問をもって、日本全国47都道府県のうち45県目を踏破したことになる。残る2県を巡る日も、また近い将来にやってくるだろう。

今後は、松山での散策や、坂村真民記念館での「真民詩の朗読と音楽会」の様子を紹介する予定である。どうぞご期待いただきたい。

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