【N#58】細胞のエネルギー代謝の働きを高めるステップ1から、次の腸内環境を整えるステップ2へ
こんにちは!東京・渋谷(恵比寿)でロルフィング・セッションと栄養・タロットカウンセリングを提供している大塚英文です。
2021年1月12日(火)、ナチュラルアートクリニックの院長の御川安仁(みかわやすひと)先生(以下御川先生)へ伺うために四ツ谷へ。
2020年10月23日に初診。
治療の方針を決めるため、分子栄養学の検査で必要な血液検査を一通り行った。その際、通常保険診療内にないような検査項目もあった。
ホモシスティン、(交感神経系が優位かどうかの指標となる)GABA、セロトニン、ビタミンA、ビタミンB1、B2、B6、B12、ビタミンC、ビタミンEの血液濃度、ミネラル(マンガン、セレン等)
や
腸内細菌の状態を見るためのビタミンK(UCOCで測定する)、胃酸が出ているかをみるためのペプシノーゲン
の約80項目を見るための採血を行った。
二度目の診察は11月10日。
初診時の血液検査と(過去に行った)有機酸検査の2つの結果を伺った。
血液検査でわかったのは、
1)自律神経が交感神経優位でかつ、体内で炎症が高まっている
2)食事で取り入れた蛋白質が十分に身体内で使われていない
3)腸内細菌のバランスが崩れ、カンジダ菌やクロストリジウム菌等が優位になっている
4)食事で取り入れた脂質・油がうまく分解し、エネルギーになっていない
5)身体内の酸化ストレスがかかっている状態で、かつ身体内の抗酸化作用が働いているかどうか。
の5つだ。
人間は37兆個の細胞からできているをベースに
オーソモレキュラー栄養学の考えは、
「細胞」が働いている=健康
と考える。
そこで、人間の細胞の「発電所」であるミトコンドリアが働いているかどうか、血液検査で調べていくが、1)の炎症、2)4)を見ると、タンパク質、糖、脂肪を分解し、エネルギーにしていくための「酵素」が働いていない可能性がある。
2020年11月10日以降の2ヶ月間に
消化吸収を促すために、ベタイン塩酸を含む消化酵素
と
エネルギー代謝に働く「酵素」の働きを助けるための補酵素として、
・ビタミン(ビタミンA(ミセル型)、ビタミンBコンプレックス(時々ナイアシン)、ビタミンC、ビタミンD3、ビタミンEコンプレックス)、ビタミンK)
と
・ミネラル(亜鉛)
に加え、
・CoQ10の還元型(CoQ10の値が低いため)
・アシュワガンダ(ハーブの一種、コルチゾールの値を安定化させることができる;空腹時にとる)
・オメガ3の中性脂肪+アマニ油(湿疹が出るので抗ヒスタミン作用(抗炎症作用)を期待)
を継続的に取り続けていた。
一番注意していたのは、ビタミンCの取り方だ。
ビタミンCは、ブドウ糖と同じ形で小腸から吸収されるので、
・できるだけ食間・空腹時に取ること
・小分けにして(1〜2グラム)とり、腸が緩む(=腸耐性と呼ぶ)一歩手前まで取ること
を心がけた。
結果的に、ビタミンCは、10〜15グラムの間取ることになった。
それにプラスして、
中性脂肪や体脂肪率も気になるので、
L-カルニチン(脂質代謝(β酸化)を促すために)
をとり、
風呂に入るときは、エプソムソルト(マグネシウムを経皮吸収させるため)を入れて20分入る
ことも心がけた。
風呂から出ると、特に冬は、乾燥している。私自身、アトピー性皮膚炎を持っており、皮膚も弱い。
症状も悪くなるので、濡れたまま、ホホバオイル(無印良品で入手可能)でスキンケアも心がけていた。
2ヶ月取り組んだ結果、
・髪の毛の伸びが早かった(細胞のエネルギー代謝が進んでいる可能性あり)。
・アトピー性皮膚炎、蕁麻疹などの症状が軽減。
・眠りが深くなった(逆に目覚めが悪くなった)
等
予想以上に元気になったことを伝えた上で、三度目の診察が始まった。
普通3ヶ月取り組んで次のステップへ行くのだが、2ヶ月で十分そうだと、御川先生にお墨付きをいただき、
次の「腸内環境を整えること」へ進むことになった。
今までのサプリを継続的に取っていくのと同時に、
腸内環境を整えるため
・善玉菌(ビフィズス菌、乳酸菌、酪酸菌)
・Lーグルタミン
を補充し、血液検査で指摘された、リーキーガット症候群を腸内環境を整えることで、改善を目指す。
善玉菌とグルタミンを補うことで、免疫系を制御する制御性T細胞に良い影響を与えるとも言われているが、腸内の免疫に関わっているIgAが作られていないと、腸内環境を整えたとしても、うまくいかないこともあるらしい。
その場合には、便検査をを行い、IgAが作られているかどうかを調べた上で、IgAを補うサプリを入れていくこともオプションとしてあると思う。
いずれにせよ、3ヶ月は継続していく予定なので、何かあったら、クリニックに伺う予定だ。また、経過については、ブログに書いていければと考えている。
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過去の取り組みについては、下記の記事をご参照ください!
「御川先生の診察と血液検査〜アレルギー性皮膚炎の治療の再開」(1回目の診察)
「分子整合栄養医学って何であり、どのように発展してきたのか?〜歴史からみる」
「血液検査から何がわかるのか?〜腸内細菌の環境、蛋白質・脂質がどのように身体内で利用されているのか?神経伝達物質はどうか?を含め」(2回目の診察)