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【W#157】スリランカ(7)〜アーユルヴェーダと授業

2日目(2015年6月18日)は、午前11時からアーユルヴェーダの先生による問診からスタート。1日目(2015年6月17日)の施術と同様に 全身のボディマッサージを行ったが、3種類のオイルと今回はパウダーも使用した(前回の施術については【旅コラムVol.166】参照)。パウダーが使われるのは、脂肪体質や皮膚病に対して使われるとのこと。代謝がより促進されるというのもあり、痩せている人には使用されない。
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1日目はハーブの葉が入ったぬるま湯だったが、2日目は2種類のスチームバスに入った。一つは、頭のみのスチームバス(蒸気を沸かしたやかんにハーブの葉を入れて、カーテンで囲み、その中に頭のみを入れる)を15 分、もう一つは、頭を除く全身のバス(木で囲まれたベッドに仰向けに横になり内部にハーブ葉とともに蒸気を発生させる)を15分の合計30分近く。前者は呼吸器系に対する働きかけるために行う、前者・後者ともに発汗を促した。
昨日に比べると汗がすごく出てデトックスしたという実感が湧き、しばらく全身にくまなく血液が行き届いて、ほてり感が強く出るという印象だった。
さて、今回はシッダレーパ・アーユルヴェーダ・ヘルスリゾート(以下本ヘルスリゾート)ついて少し触れたい。
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本ヘルスリゾートは、病気になる手前の「未病」状態の治癒や、健康増進を目的に1999年に設立。現地で入手したパンフレットによると、
「大自然に溶け込んでいると錯覚するようなお部屋、自然光を取り入れたバスルーム、歩くだけでリラックスするハーバルガーデンなど、宿泊者が五感すべてからアーユルヴェーダを感じられるよう設計されています。ヘルスセンターの施術台もニームという殺菌効果のある木で造られており、寝ているだけで体への良い効果があります。」
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という。確かにホテルのルームを見ると様々な工夫が凝らされているのがよく分かる。以前紹介した(【旅コラムVol.166】参照)、高城剛氏の「サバイバル時代の健康術」によると
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スリランカにおいて最初にアーユルヴェーダに注目したのが、ドイツ人。その後、イギリス人やインド人に広まっていった。ヘルスリゾートにはドイツ語の掲示板やパンフレットが置いてあり、今でも一番多いとのこと。しかも、ドイツ人は大体2週間以上滞在するらしい。最近日本人観光客も増えてきつつある。考えてみれば、ロルフィングのトレーニングのためにドイツ・ミュンヘンを訪れた際に、ミュンヘン在住のロルファー(ロルフィングの施術を行う人)の中村かおりさんにドイツの医療の現状を伺ったことがある(【RolfingコラムVol.4】参照)。
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ドイツはスリランカ同様に自然が豊かということもあり、オステオパシーやタイ古式マッサージを含めたマッサージが盛んで、ハイルプラクティカー(Heilpraktiker;英語でいう Healing Practitioner)という資格がある。この資格は、ドイツ連邦共和国において自然療法、伝統療法を行うことができる国家資格。どの保険に入っているかによっては、保険適応にもなる場合があり、alternative medicineがドイツで普及している理由の一つといってもいい。オーガニック製品も安く入手できるということも興味深い(【旅コラムVol.42】参照)。
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自然豊かなで伝統医療も重視するドイツ・スリランカの共通点を考えると、なぜ、アーユルヴェーダの施術を受けるために多くのドイツ人がスリランカを訪れるのか?の一つのヒントになりそう。
本ヘルスリゾートは、アーユルヴェーダの製品が充実しているところに特徴があり、原料のハーブについてはオーストラリアのオーガニック認定機関によって認められた有機肥料で栽培するとのこと。アーユルヴェーダ・バームを含めシャンプー、スキンケア製品などを入手することができる。
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又、毎日アーユルヴェーダ医師による講義も行われる。岩瀬幸代さんがアレンジしていただき、しかも日本語の通訳付きというおまけ付きで。
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1日目(2015年6月17日)は、アーユルヴェーダと美、2日目(2015年6月18日)はアーユルヴェーダと食について、3日目(2015年6月19日)は、アーユルヴェーダとオイルマッサージについて取り上げられた。
1日目のアーユルヴェーダと美の講義では、アーユルヴェーダに果たす美とは?という観点で話を進めていたのだが、ヒルを使った治療に実演にはびっくりさせられた。
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ヒルを使った治療はニキビを含めた様々な皮膚症状にとって有効らしい。基本ヒルに人間の血液を吸わせるのだが、ヒルは血液の中で悪い状態にあるもののみを吸い取るらしい。
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しばらくヒルの上にガーゼでくるみ30分程度放置。
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その後、ガーゼを取ると、ヒルが膨らんでいるのを見ることができる。
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人間の血液の約8mL程度吸い取ることのできるこのヒル。本当はどうなのかぁ、と思うが目の前でこのようなものを見せられて、かつ副作用がないということを言われると治療を受けたいという気持ちもある。ヒルは、100以上の歯があるため、慎重に抜き取る必要があるらしい。また、血液を吸い取ったら、吐き出すという作業も必要。参考に、一度治療に用いたヒルは、次回までに1週間、間をおくことが大切になる。
3日目(2015年6月19日)は、アーユルヴェーダの施術の目玉の一つであるシロダーラというものを経験する予定。また、本コラムに書きたい。

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