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【W#156】スリランカ(6)〜アーユルヴェーダと体験

スリランカの旅も5日目(2015年6月17日)に突入した。岩瀬幸代さんによると、スリランカのアーユルヴェーダを知るには、その土地を知るのが一番。ということで、最初の4日間は、スリランカというのはどういった国なのか?スリランカに最も大きな影響を及ぼした仏教を知るために、仏歯寺(【旅コラムVol.162】参照)、ボロンナルワの仏教遺跡(【旅コラムVol.165】参照)を巡った。歴史的な遺跡もシギリヤロック(【旅コラムVol.164】参照)やパワースポットの一つであるピンククォーツマウンテン(【旅コラムVol.163】参照)も見ることができた。
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スリランカの国を見ていると非常に自然に恵まれているということ。それが多神教や仏教の考えにも結びつき、伝統的なアーユルヴェーダの手技を先祖代々受け継がれていっていっているのではないかと感じる。
2015-06-16 09.05.20
アーユルヴェーダを初めて知ったのは、ヨガのティーチャートレーニング(Under the Light Yoga School主催)の時だった。当時、チェックリストで自分の体質は何か?学んだ記憶がある。その後、ヨガ関連の書籍を当たった時に、ある一冊の本に出会う。高城剛氏の「サバイバル時代の健康術」だ。
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「どのようにすれば不健全なこの時代を生き抜くために、心身ともに良いチューニングができるのだろうか」
という問題意識を下に、いろいろな健康法を調べていくうちにヨーロッパ人を中心に流行り出した代替医療の一つであるアーユルヴェーダに行き着いたんだそうだ。
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アーユルヴェーダは、身体が一人一人違うという前提や、すべての人にとって健康にいいというものは必ずしもないということ。体質(アーユルヴェーダの用語ではプラクリティ)=性格であり、オリジナルな状態があるということ。そしてそのオリジナルな状態というのは、生まれた瞬間=この世に生を得た瞬間のときに訪れる。それをアーユルヴェーダでは探しだし、オリジナルから離れた現在のコンディションを一度リセットして元に戻ることが基本となる。つまり体質改善というものではなく、体質もを元に戻すということ。それが、2〜3週間でできてしまうから驚きだ。
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高城氏の本にはこういった内容が書いてあった上で、スリランカの内戦が終わったこともあり、国を挙げてアーユルヴェーダの政策を進めているということも触れていた。
こういった現状を知ると一度見てみたくなる。世界一周を始める前に少なくとも一度はスリランカを訪れたいと思うようになった。本来では2週間の期間をとって施術を行いたかったが、時間の都合上、もしよければ次回訪れたいと思っている。
ちなみに、ピークは12月、1月、2月。その時にはヨーロッパ人が殺到するとのこと。一番タイミングがいいのが、日本のゴールデンウィークと6月。
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昨日シッダレーパ・アーユルヴェーダ・ヘルスリゾートに到着。その模様については【旅コラムVol.165】に書いた。
ビュッフェ式の朝食をとった後、午前10時15分からアーユルヴェーダの女性医師によるコンサルテーションが行われた。脈拍、血圧の測定から始まり、舌の状態、仰向けになって足がどれだけ上がるのか?等の検査を行ったのちに、アーユルヴェーダの診断書(アンケート様式になっている)に記入して行った。驚いたのは、脈拍をみるだけで、時々胸痛がするでしょう?足に湿疹があるでしょ?等正確に症状を当てているところだった。
2015-06-18 11.13.00
その後、治療のプランを書く別の紙に、ボディマッサージやヘッドマッサージ、どういったオイルを使うのか?どういった薬を使うのか?を含めた処方箋のようなものを記入した。正味30分。英語で話すのかな、と思ったらシンハラ語で話していたので、日本語の通訳を介して行われた。スリランカの通訳は医療用語を含め細かいところまで日本語を知っているところには驚かされるが、今回も同じような状態だった。
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午前11時15分からは実際に施術を行う男性セラピスト(女性の場合には女性セラピストが行う、参考にセラピストは、2年間の研修を経て一人前になる)と対峙。施術が始まった。真っ裸になり、座位によるオイルによるヘッドマッサージ、上半身のマッサージから始まり、うつ伏せ、仰向けの各姿勢からのマッサージを合計で1時間半近く、セラピストが休憩を挟みながら行った。オイルを使ったのは合計で3種類。しかも、一人一人体質によって違うそうだ。
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石が敷き詰められた場所を裸足で少し歩いた後(足つぼの刺激と思われる。。。)、ハーブの葉入ったぬるま湯に15分程度浸かった。
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ハーブの葉は3種類あるそうだが、再利用できないため、手間がかかるらしい。その後、全身シャワーを浴びて、オイルを含めて石鹸とシャンプー(石鹸とシャンプーも体質によって違う)で洗い流した。液体とカプセルに入った薬を飲んで、午後1時25分頃に終了。合計で2時間近くの施術が終わった。
最後にアーユルヴェーダの医師から4種類の薬と1種類の飲み薬を処方いただき、飲み薬は食前に1日3回、ほかは食後の1日2回を飲むことになる。
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しかも、食事についても朝昼晩と詳細な内容の書かれた紙までも。スリランカという新しい環境になり、アーユルヴェーダという刺激の強い施術を受けることもあり、できるだけその反応を抑えるために食事制限をするらしい。パインアップル、トマト、パン、コーヒー等がダメだと言われている一方で、パパイヤ、バナナを含めた果物、温野菜、カレーなどがOKらしいので、大丈夫だと思う。
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1日目の施術を終えた段階で言えることは、これからといった状態だが、感じるのは身体が多少重いといったところ。
次回は2日目の施術内容及び、アーユルヴェーダについての講義も受けたのでその内容を紹介したい。

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