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【W#71】チリ(2)〜アンデス山脈と国境

2014年12月12日、午前7時アルゼンチンのサルタ市のバス停を出発し、いよいよチリの砂漠の街、サンペドロ・デ・アタカマ市へ向かった。バスに乗る時間は約9時間。休みは国境審査の時のみであり、標高も最大で4,800mのアンデス山脈を経ていく。サルタ市が1,200m、サンペドロ・デ・アタカマ市が2,400m。サンペドロ・デ・アタカマ市は全く雨が降らない乾燥した場所の砂漠。今年初の砂漠なので、星を見たり、街を周辺を観光するのを楽しみにしている。今回は、富士山より高いアンデス山脈と国境越えの体験について触れたい。
サルタのホテルを午前6時出発し、バス停まで15分。しばらく待機後、午前7時の乗車した。
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ちなみに、南米諸国の例に漏れず、12月の季節柄駅前にクリスマスツリーが飾ってある。
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今回乗ったバスは以下の2階建てのもの。南米大陸の西側に沿って、北緯10度から南緯50度まで南北7500km、幅750kmにわたる世界で最も大きな山脈と呼ばれるアンデス山脈を通っていく予定だ。アンデス山脈には、ペルー南部からボリビアにかけて、標高3500mから4500mにかけて平坦な高原が広がっている。後に訪れる予定のボリビアの首都ラパスやペルーのクスコもここに位置している。富士山よりも標高が高いので、高山病に対しどう予防していくのか?が課題になりそう。
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標高1,200mのサルタから、アンデス山脈を通り一気に4,000m近くの国境まで進むので事前のブリーフィングでは高山病に対する対策について説明を受けた。水分をたくさん摂ること、スナックをこまめに取ること、深呼吸をすること等。場合によってコカの葉も効く場合があるらしい。
霧がかかった道を通り、徐々に標高が上げていった。
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2,500m付近から徐々に標高が上がっていくと同時に緑は少なくなってきた。
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やがて4,190mの標高のサイン。富士山よりも高い場所に来るのはもちろん初。少しずつ頭痛を感じてきたが、軽度だった。
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標識からしばらくすると今度は塩湖が・・・。
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この塩湖はアルゼンチン最大の塩湖。ここあたりは乾燥しているため、今回の旅でも後ほどの日程でボリビアのウユニ塩湖をみるので楽しみが増してきた。
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標高が4,000m近くなのに時々動物も見ることが出来びっくり。
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やがて標高4,000m近くにある国境で審査が行われた。書類と荷物全部を検査され全員で約1時間。4,000m近くというのもあり、高地のために頭痛や気分の悪い人もいたが、無事全員パス。ここで興味深かったのは、窓口がアルゼンチンとチリがちょうど隣で、スタンプを押す人も隣同士であったこと。トーレス・デル・パイネ国立公園の場合には、バスで10分離れているところに国境審査が別々に行われているのとは対照的な対応だった。
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この国境オフィスは両国の国旗が同居して並んでいて面白かった。
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その後最大で標高4,800mを突破したが、その後は下っていき、2,400mのサンペドロ・デ・アタカマ市に到着した。
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バスは高地を通ってきて、だいぶ疲れが出たが、今まで過去に経験したことのない標高差を突き進んでいった。南米でこのような道路があるということに驚きを感じると同時に、人間はどこにでも住むことができるのだなぁ、という印象を強く受けた。
街の様子について次回紹介するが、砂漠の中にあるオアシスで様々なアクティビティが出来そう。特に楽しみなのは夜空。ここの見る星が2014年9月にいったモンゴルの旅とどう違うのか、本当に楽しみだ。
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