What I Wish I Knew When I Was 20; Tina Seelig: 3
最近、この本はよく、書店で見かける。タイトルからして、20歳のときに知っていればよかったという題名が非常に印象的でした。そこで、この本もKindleで読んでみた。
筆者はStanford大学にあるStanford Technology Ventures Programのexecutive directorをしている。これはStanford大学の工学部にある企業家向けのプログラムの一つである。
彼女の履歴は非常に変わっている。University of Rochesterから、University of Virginiaの大学院まで進んだのだが、1学期履修後、これはやりたいことではないと発起。Californiaへ突然移動。全く何をやっていいのか わからないまま、SantaCruzへ。しばらくして、University of California Santa Cruzの生物学科の図書館に入り浸るようになる。そこで、以前から興味を持っていた神経科学について勉強。Santa Cruzでの9ヶ月後、大学院に戻るのではなく、とりあえず研究生としてどこかのラボに所属しようと、近くのStanford大学の神経科学の指導教官に 手紙を書くことになる。ほとんど断られたが、ある一つの教室から声がかかる。そこは、麻酔科の先生で、やってみないか?ということでそのチャンスにのる。 そこでプロジェクトに出会い、その縁で、大学院の神経科学の研究室へ入った。
最初、大学院に入ったときには、親のexpectationで、入ったが、寄り道したおかげで(笑)、いろいろな選択肢を試すことができ、最終的に本来自分のやりたいことへ、つながっていったということがわかったのだそうです。
この履歴が示すように、彼女の人生は、いろいろな予期せぬ出来事によって、新たに人生が切り開かれたとのこと。それが大学院修了し、やがて企業家へのプロ グラムへと導かれたのでしょう。授業でどのようなことを取り上げているのかについては、ここではふれないが、彼女が失敗し、学んだ過程で身についたことが 多数入っており、非常におもしろい。
特に印象的だったのは、下記の箇所。
Planning a career should be like travelling in a foreign country. Even if you prepare carefully, have an itinerary and a place to stay at night, the most interesting experience aren’t planned.
つまり、Career pathを考える際、外国に旅立つように考えるとよいのではないか。そして予期せぬ出来事をエンジョイすること。これこそが人生の醍醐味だと。
私も、博士をとって、民間企業に移った一人なので、似たようなbackgroundをもつ一人として、本当に予期せぬ出来事をいかにして自分の人生に活かすのか?が最も人生のなかで面白いし、それができる人は人生を楽しめると思う。
興味があったら是非チェックしてみてください。
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