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【J#95】姿勢を良くする噛み合わせ歯科治療④〜函館・札幌への旅②〜原点を知る治療だった

はじめに

こんにちは!東京・渋谷(恵比寿)でロルフィング・セッションと脳科学から栄養・タロットカウンセリングを提供している大塚英文です。

2023年5月27日(土)〜5月30日(火)に、妻・亜希子と一緒に3泊4日の旅へ。
今回の主要な目的は、統合医療実践グループで知り合い、友人の歯科医・熊谷倫恵先生(以下熊谷さん)の治療を受けること。その前に、中空土偶を見るために函館へ。2泊3日、函館で過ごした(詳しくは「函館山からの夜景+北海道・北東北の縄文遺跡群」に書いた)。

函館の全日程を終了後、札幌へ移動。当日の夜に熊谷さんの治療を受けることになった。

函館から札幌入りへ〜総合運命鑑定所の依田有玄さんへ

2023年5月29日、午前9時発の特急・北斗9号・札幌行きに乗車。319kmの距離(参考に東京、名古屋間の新幹線の距離は342km)を長時間(3時間49分)移動。東京・名古屋間を移動したことを考えると、如何に北海道は大きいか、改めて感じることができた。

札幌に到着後、総合運命鑑定所の依田有玄さんの占いへ。依田さんの占いは初めて。札幌に来た時には、ぜひとも伺いたかった占いで、占いを受けること自体、何十年ぶりだった。札幌駅から地下鉄南北線を使用、平岸駅から徒歩2分で到着。

こぢんまりとしたアパートの中に鑑定所があった。生年月日、易学、人相、手相を使った占いで、妻・亜希子と私の2人の鑑定を受けたが、ビジネスの面で、目の前のことを大事にすること、クライアントさんには恵まれるが、ビジネスパートナーを選ぶ際に騙されるケースがあるので、気をつけたほうがいいと言われた(今している仕事は向いているらしい)。

熊谷歯科医院の治療〜身体の姿勢と歯の噛み合わせ

次に、札幌市内にある熊谷歯科医院へ。2022年7月25日と26日の2日間に初診を(マウスピースを作成)、2022年11月14日で2回目の受診。今回(2023年5月31日)が3回目の受診となった。

1回目でマウスピースを作ったが、相性が素晴らしくいい。それ以前に作ったマウスピースは、歯軋りの予防を兼ねてつけていたのだが、2年の間に、奥歯が3回壊れる現象があり、途方に暮れていた。矢島由紀先生と熊谷さんとの出会いで、それが一変。マウスピースを作って1年が過ぎても、奥歯が壊れることがなくなったので、経過が順調といっていい。

1回目で感じてた右側の腰痛が徐々に取れ、2回目で、横隔膜の下にある肝臓の滞り感が徐々に取れていくという印象があり、内臓の動きも良くなってきた。歯の噛み合わせを改善すると、ロルフィングと同じように筋膜の緊張が解けていく傾向を実感。実際、先月(2023年4月16日)の銀座にて行ったさとこデンタルクリニックの岩前里子先生(岩前さん)の治療を受けた時、肩の可動域が広がった感覚があった。

私は、米国滞在中の1980年代に矯正歯科にお世話になった。その時、4本の歯を抜いて、歯列を整える治療を受けた。そこから、肩こりや首こりについて悩むようになったことを考えると、矯正歯科はリスクのある治療だなぁ、と実感していた。マウスピースの治療を受けることで、なんと徐々に肩の可動域が広がっていくのを実感。

岩前さんによると、この4本の歯は、ちょうど肩の可動域に関わる部分らしい。そこをマウスピースによって他の歯に代わりに働いてもらうことで、可動域が改善することを指摘され、なるほど!と思った。実際、ボディワークと歯の噛み合わせの改善を並行して行うと、身体が良くなっていくことを強く実感することができた。

今回、熊谷さんは、胃の周辺に詰まりを感じているので、そこあたりを歯の噛み合わせによって改善していきましょう。という指摘を受け、それに沿ったマウスピースの調整を行った。首の状態も良く、筋肉の硬さも取れ、もう一歩治療が進んでいけば、内臓の状態も良くなり、身体の可動域も改善していくのではないかと期待している。

治療の模様については、下記の動画を公開しているので、合わせてチェックくださいね!

なぜ、現代人は歯並びが乱れている?〜矯正歯科とオーソトロピック治療

そもそも、現代人は歯並びが乱れている人が多いのはなぜか?以前から私自身疑問に思っており、私が聞いた説明では、人間は「遺伝的」に歯並びが悪いから、矯正歯科を受ける必要があると。それって本当なのか?先述のように米国滞在中に矯正歯科にお世話になったが、当時でも何と、3割から4割の小児は矯正歯科を受けていた。

矯正歯科の手法に疑問を持ち、生活習慣によって歯並びが乱れていると考える歯科医師のMike Mew先生を世界一のポッドキャストのJoe Roganと生態学者のBret WeinsteinとHeather Heyingとの対談(英語が理解できる方は、0:52頃から)で取り上げていた。すごく興味深かったので、Mike Mew先生について調べることにした。

面白かったのは、子供に与えられる食事(主に加工食品)が柔らかすぎるため、本来口腔内の顎の筋肉がうまく発達できない。口腔内の上下の顎が狭まってしまい、結果的に口の中の歯並びを悪化させてしまっているらしい。要は、生活習慣によって起きていて、歯並びの乱れは「遺伝」ではないということだ。

その視点から、英国人のMike Mew先生は、父のJohn Mew先生が編み出したOrthotropic(オーソトロピック、orthoは歯(骨)、tropicは刺激に伴って発達すると言う意味)を発展させていく。すなわち生活習慣(食生活、口腔内の姿勢を含む)を整えていくことで、歯並びを改善させていくということだ。

説得力を感じたのは、Mike Mew先生は人類学的にみても、昔の古代人には虫歯を含めた歯の乱れが全くないことを示していることであり、ご自身のオーソロトピック治療と矯正歯科の治療を兄弟で8症例近くを提示しながら、その良さを示していることだ。

びっくりなのは、英国内でのMike Mew先生の処遇だ。近年、矯正歯科学会から追放され、現在、歯科医師の免許剥奪の危機にあるらしいのだ。

口の中の歯の姿勢が重要〜JAWSという本を読んで

その後、歯科医師のSandra Kahnと人類学者(人類進化が専門)のPaul Ehrichの2人によって書かれた「Jaws – The Story of a Hidden Epidemic」の本に出会う。この本は残念ながら、翻訳が出ていないが、Mike Mew先生の治療についてわかりやすくシェアされており、歯並びが悪くなっている現実をデータで示しながら、紹介している。

歯並びを良くするポイントは、以下の3つを挙げている。
1)何を食べるのか?(柔らかい食べ物よりも硬い食べ物)
2)話す・食事する以外の口はどのような状態か?(開いているよりも閉じていることが大事)
3)呼吸はどうなっているのか?(口呼吸よりも鼻呼吸)

特に口の中の姿勢が重要で
①上顎に舌が静置されている
②唇が軽く閉じている
③上顎の歯と下顎の歯が軽く接している(4~8時間/日)
がポイントらしい。

実際、アメリカンインディアンでは、新生児に対して、母乳を与えた後、母親は意図的に指で新生児の唇を閉じる動作を行うことを心がけているそうだ。

直立歯科の考え方の原点〜オーソトロピック治療との接点

このような情報を収集した上で、今回、熊谷さんの治療に臨んだのだが・・・。びっくりしたのは、熊谷さんと岩前さんの2名はオーソトロピック治療の開発者のJohn Mew先生から直に教わっていたことだった。その後、色々と試していく中で、欧米人と日本人の顔の形が違うということがわかり、今の直立歯科の考えに至ったらしい。

今回のマウスピースの治療を受けていて、原点はオーソトロピック治療の治療だったのだ、と私自身はじめて腑に落ち、今受けている治療の素晴らしさを改めて感じることができた。

まとめ

今回は、熊谷歯科医院で受けた治療について紹介させていただいた。後半は、矯正歯科に対する疑問から浮上した、オーソトロピックの治療について、気になったことを中心に取り上げた。

なんと、それが、熊谷さんの治療を受けていく過程で今のマウスピースの治療が、オーソトロピック治療につながっていると聞き、すごく驚いた。この治療は効果があると体感しているので、是非ともこれからの変化も楽しみつつ、今年の11月に再び札幌に伺いたいと持っている。

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