【W#88】ペルー(9)〜マチュピチュ
2015年1月2日、バスにてマチュピチュの入り口まで到着(到着までの模様については【旅コラムVol.87】参照)。歩くこと5分。マチュピチュの全体が目の前に現れた。
天気は曇りで時々青空が見られたが、霧が出たり出なかったりと。ペルーは雨季のため現地のガイドは「運がいい」と盛んに言っていた。まるで宮崎駿監督の「天空の城ラピュタ」の世界。ただただその威容に圧倒されっぱなしだった。
マチュピチュには3mずつ上がる段々畑が40段もある。また階段の段数は3,000段からなる。その段々畑には芝生が整備されており、そこにはラマが放牧されている。
芝生の手入れのためにはラマがいた方がいいからだ。そこでマチュピチュをバックにラマの写真を一枚撮った。
マチュピチュは、1911年アメリカ人のハイラム・ビンガム氏が最後のインカの都市を探す過程で発見。その後の発掘調査から、インカの王族や貴族のための避暑地としての離宮として、又は田舎の別荘として使われていることが判明している。また約700人の遺体も収容されていることから、その程度の人口はいたと考えれている。
マチュピチュの構造物は、あらかじめ大きく割った石を、小型のハンマーで細かく叩いて表面を磨いていく方法をとる。マチュピチュは非常に傾斜の深い場所にあり、傾斜路を作るのは厳しいため、どのようにしてい石を運んだのか?については謎らしい。
どのようにして山奥にマチュピチュが作られたのか、そしてマチュピチュの構造物や道の精巧さに想いを馳せることによって、文明の歴史というものに進歩・退歩というものがないということを確信させられた。
3泊4日のInca Trailでマチュピチュ入りする場合には、太陽の門インティプンクから入ることになる。そこでのマチュピチュの眺めは格別で、バスの山道も見ることができる。今回、Inca Trailは実現できなかったため、マチュピチュから太陽の門インティプンクまで往復で約1時間45分かけて登ることにした。インカ道にふさわしく、石道をゆっくりと上がる形となったが、たどり着いてみると混雑はしているものの、眺めは本当に素晴らしかった。
マチュピチュからみてインティプンクから反対側を歩くと(往復で45分かかる)、インカ橋をみることができる。崖にインカの人たちは、よくこんな道を作ったと驚きを禁じ得ない場所にインカ橋がかかっている。渡るには危険なため、立ち入り禁止になっているが、当時のインカの人々がどのようにして移動していたのか?などを含め思い浮かべることができた。
私は今まで36カ国を訪れたが、マチュピチュほど素晴らしい場所は見たことがなかった。観光地化されていて人気が高いことや、世界一周している人もここを勧める理由もよくわかった。南米を旅する機会があるようだったら、是非ともここはオススメ。
予定していたマチュピチュ巡りも全て終了した午後12時30分頃、クスコへ向けてバスでマチュピチュ村に戻った。昼食、電車、バスをへて、最終的にクスコに到着した。2015年1月3日と4日はクスコに滞在し、観光する予定だ。次回はクスコの模様について紹介したいと思う。