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【N#117】「科学的な考え方」とは何か?〜「信じる」と「疑う」の違い〜タロットと栄養で伝えていること

はじめに

こんにちは!東京・渋谷(恵比寿)でロルフィング・セッションと栄養・タロットカウンセリングを提供している大塚英文です。

タロットと栄養のセミナーで大切なのは「科学的な考え方」

私は、ロルフィングのセッションを提供しつつ、栄養とタロットカードのセミナーを開催している。
意外と思うかもしれないが、
2つのセミナーでは、
「科学的な考え方」とは何か?
を伝えている。

一般的に
栄養やタロットカードのセミナーで学ぶ際には、
1)セミナーで「知識」を伝える
2)学習して「知識」を暗記する
3)資格試験に合格する(学習の習熟度)
4)「知識」を使ってセッションを提供
5)場数での経験に基づいた、新たな「知識」を身につけ、他人に教える
という順番で習得していくのではないかと思う。

偏差値で、大学・学歴のランキングが決まり、その後の就職先も決まるという思想から来ている。
それは、すなわち
「どれだけ「知識」を身につけたのか?」
だ。

この影響が強いが、
「一人一人は違った体質・心を持った人間をどうアドバイスするのか?」
に対して、当てはまるかどうか、私は疑問に思っている。

なんといっても、知識や手段を得ると、そればかり伝えるようになってしまう。

例えば、
タロットカードであれば、教科書で学んだ知識を伝えることが中心になり、他の解釈に目がいかない。
栄養の知識であれば、断食、マクロビ、分子栄養学の知識のみ学んでいたら、
それが中心になり、他の養生の方法を伝えない。
等。

そこで重要になるのが
「科学的な考え方」
だ。

「科学的な見方」と「宗教的な見方」の違い〜「信じる」か「疑う」か?

私は、
「科学的な考え方」
をしているか否か、については、
塩野七生さんの「サイレントマイノリティ」に明確に言語化されているので
紹介したい。

「宗教は様々な違いがあっても、信じることが第一となる。
これに反して、哲学や科学はなぜかという問いを発することから生まれるのだから、
疑いを持つことが第一となる」

西洋の中世は、キリスト教が全盛だった。
が、その頃から、それに対して「疑い」を持つような見方があったが、ことごとく弾圧の対象となった。

宗教は「信じること」が第一で
「絶対的な価値判断」があり、それが答えだ!
と信じ、それに沿って生きることが求められたためだ。

しかしながら、西洋で、農産物が大量に取れ、流通し、商人が活躍。
「商品経済」が発達し、裕福になるにつれて学問ができる余裕もできて「大学」ができる。

そもそも
「商品経済」というのは、
「あるがまま物事を見る」
「数字で合理的に物事を判断していく」
という見方を養う。

例えば、
家電製品(パソコン、掃除機、冷蔵庫、プリンター、冷暖房)のような商品は、
性能をあるがまま見て、価格はいくらするのか?比較した上で判断する。

このように
「経験的に身についた判断軸」
「合理的に物事を考える力」
が、批判精神を養い、宗教(キリスト教)を「疑う」という
自然を科学的な考え方(真理を追求する目)に行き着いた。

これが、商業によって培われた経験主義や合理主義と結びつき、批判精神を通って真理追究に自然に行き着いた。

現代の教育は「疑う」よりも「信じる」ことを重視

このように、キリスト教(宗教)への「疑い」の目から、
「科学的な考え方」
が発達した。

残念なことに、
宗教不在の現代、
「科学的な考え方」
は「疑う」ことよりも「信じる」方向に舵を切っているように感じている。

例えていうならば、
「事実は何か、よりも誰(権威)が何をいったのか?」
が大切にされる社会。

それは、日本だけではなく、世界で起きている学歴偏重の仕組みにあると思う。
日本の場合には、偏差値教育、暗記教育の弊害で、
「あるがままに物事を見る目」
よりも
「知識で物事を見る目」
が重要視され、
「知識」=「信じるべきもの」
と誤解されてしまう。

科学の現場にいる人はわかると思うが
知識は、所詮全て「仮説」に過ぎず。

科学の発展によって「知識」が覆される可能性がある。

タロットと栄養セミナーで伝えていること〜信じることより疑うこと

タロットや栄養セミナーで伝えているのは、
教科書で学んだ基本的な知識は、一通り、学んだあと、
一旦手放すことを重視している。

なぜならば、
人間は
「一人一人は違った体質・心を持っている」
という考え方が重要だからだ。

タロットカードでいえば、カードを見せられても「解釈」が一人それぞれ違う。
教科書とは違う可能性が高い。が、それでOKなのだ。

栄養の場合は、食事自体、一つの価値観の反映。
なぜ、その食事を選んでいるのか?考え方、価値観、信じているもの
を一つ一つ解明した上で、断食、マクロビ、分子栄養学、糖質制限を含めた手段から
選んでいく必要がある。
食事の場合には、なおさら、万人に合うようなものというのがない。

まとめ

「信じる」よりも「疑い」
を持つことは、
「自分の考え方を疑い、相手の立場で物事を考えること」
につながる。

結果的に、一人一人の価値観を尊重することに結びつくと思う。

少しでもこの投稿が役立つことを願っています!

 

 

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