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【SE#5】初級・後半(1)〜トレーニングの練習会で感じたこと〜雰囲気、気づき、フィードバック等

はじめに

今年(2021年)より、新しい取り組みとして、ソマティック・エクスピリエンス(SE)の学び(3年間)を開始した。
今回は、初級後半の4日間を受けたので、具体的な内容よりも、どのような気づきがあったのか?を中心に取り上げたい。

SEとは何か?

SEは、
「動物ではなぜ、トラウマが起こらないのか?」
から生まれた考え方だ。

動物は敵に遭遇するときに、闘う(Fight)又は逃走(flight)の2つの手段を取るが、その2つを取ることができない場合に、凍りつく(Freeze)という第三の手段の方法をとることが知られている。動物は、エネルギーを放出させる方法を持っているので、トラウマにならないと考えられている。
ここで「トラウマ」の意味は、心的外傷によって長い間それに囚われた状態、又は心理的に否定的な影響を持っていないこと。

カウンセラーやセラピストは、トラウマは「それが何によって引き起こされたか」を探ることに焦点を当てがち。

例えば、
コーチングやカウンセリングの場合には、
「どのようにしてトラウマになったのか?」
具体的な話を聞いて解決していくと思うが、
SEの場合には、
「どのような身体症状が出たのか?」
自律神経系の変化から見ていくことで、解決していく。
そこが、すごく面白い。

ロルフィングのセッションを提供するとき、答えは相手の中の身体にあるという考え方で取り組んでいる。
通常、整体を含めたボディワークでは「正しい姿勢」があり、それに近づけば、身体が整うという考え方が多いのではないかと思う。
もちろん、この考え方で物事は解決すると思うが、それとは、違うアプローチだ。

これは、コーチングの考え方の影響が強い。

コーチングは、相手の価値観(在り方)を探っていくことで、結果的に行動に変化をもたらし、勝手に相手が答えを見つけていく。
この考え方に衝撃を受けて以来、ヨガの練習でも自分の身体の変化に目を向けることで、自分の考え方が変わっていくのを体感していった。

ヨガの柔軟性を増していくためには、どうしたらいいのか?
を追求していく中で、ロルフィングと出会う。

「答えは相手の価値観(在り方)にある」と考えるコーチング
に対して
「答えは相手の身体(筋膜を含む)にある」と考えるロルフィング

ロルフィングは、「正解を求めて姿勢を整える」のではなく、相手と一緒になって、「居心地いい姿勢は何か?」探していく手伝いをする考え方を徹底的に行う。
身体はいわば、その人のコアとなる考え方生まれる場所。
そこへアプローチすることで、在り方や行動は自ずと変わるのではないか、という前提で取り組んでいる。
私がコーチングの延長にロルフィングがあると考えるのは、この理由だ。

身体の使い方という、自分が大事にしているコアな部分にアクセスすることで、行動が変わる場面は、この6年間で色々と見ることができた。
今回学んでいるSEは、相手の自律神経の変化を追うことで、トラウマに対処するための答えを相手のなかに見つけていくことを行う。

このように考えると、コーチング、ロルフィング、SEは全て一本で繋がっている。

ぜひ、自律神経の変化をどのように見ていくのか?具体的な内容については書けないので、興味のある方は「SEジャパンの公式サイト」にアクセスください。

SEのカルキュラム〜3年間で学ぶこと

SEのトレーニングのカルキュラムは3年に及ぶ。
SEジャパンのホームページから引用すると、
1年目(初級・72時間)
トラウマのメカニズムに対する基本的な理解を構築し、実際にクライアントとかかわる際の基本的なスキルを身につける。
2年目(中級・72時間)
さまざまなトラウマをカテゴリー別に分け、各分野のトラウマとその原因を研究し、それぞれの症例への対処法を具体的に学んでいく
3年目(上級・72時間)
眼球運動やマッサージ台の上でのボディワークなどを含む、さらに広範囲でのSE™療法の応用に加えて、複合トラウマによる複雑な症候群への対処の方法、最先端の精神生理学研究の実際の療法への応用などを学ぶ。
となっている。

初級後半の4日間〜教科書、勉強会グループ、安全が担保

初級前半は、2021年2月26日(金)〜3月1日(月)の4日間と、3月27日、28日の2日間の合計6日間を受講(詳細は「SEとロルフィング・トレーニングの違い、どのような環境で学んでいるのか?」「身体の動きとトラウマ〜ロルフィングとSEではどのように捉えているのか?」に書いた)。

2021年10月8日(金)〜11日(月)の4日間の初級後半(午前9時〜午後6時)が始まった。
前半で学んだ「トラウマのメカニズムに対する基本」をより深める内容を4日間学んだ。

今回は、学んでいる雰囲気について少し紹介したい。

SEのメインの先生は、米国在住のAriel Girretto先生。
オーガナイザーは、国際メンタルフィットネス研究所の花丘ちぐささん(以下テレサさん)。
コロナ禍の影響のため、今回も4日間のZOOMでの開催となった。

初級後半が開始される前に、レターパックで資料が届き、DROPBOXのリンクとともに豊富な情報が共有された。
ロルフィングの基礎トレーニングの時は、教科書が全くなく、先生一人一人に内容が委ねられている感じて、自由度があるが、SEは、教科書の文言まできっちりと書かれており、誰もが理解できるように、わかりやすくまとめられているところがいい。

更に、テレサさんは、心理的安全性が担保できるためにどのように場を整えるのか?をよく理解されている。
参加者の一人一人を苗字ではなく「名前」と「さん」づけで呼び、如何なるバックグラウンドであれ、平等になるように配慮。
おかげさまで、初級前半よりも初級後半は、より質問しやすい雰囲気で、臨みやすかった。

今回の初級後半の内容は、あまりにも膨大な内容の上、トラウマの言葉がたくさんでてくるので、すごく眠くなる。
恥ずかしながら、何度か寝落ちする場面もあった。

基本的には、前半座学、後半練習会を行う。
面白いと思ったのは、後半の練習会(ZOOMでブレイクアウトルームに分かれて行う)。
合計で10名近くのアシスタントが入り、2〜3名の参加者とともに練習をサポートし、なんでも質問できる雰囲気が整っているところだ。
SEの創始者のPeter Levineによると、練習では3回失敗するのがいい、とも言っているので、積極的な失敗が許されるのがよく、知識を意識しなくても、練習を通じて学ぶようにできている。

更に、60人近くの参加者をグループ別に分け、勉強会グループもで事前準備。
グループ間で定期的に会って、練習することも可能になっている。

練習会での気づき〜身体の変化を追うとは?

今回練習会で、パートナーと組んだときの気づきがあったので、ここでシェアしたい。
毎日、午後にペア(あるいは3人)で、プラクティショナー役、クライアント役、観察役(3人の場合)に分かれて、学んだ内容を練習。

私がクライアントの時、過去2年間で2回財布を落とした。その際、身体内で何が起きたのか?について取り上げた。
身体内で、「胸が突っかかる感じ」「喉が引き締まる」「太陽神経叢」などが圧迫される感じがしたが、自分にとって、身体内で変化していない足元(足裏)の感覚、すなわち安心安全な感覚を広げていくことで、少しずつ「胸が突っかかる感じ」「喉が引き締まる」感覚が取れていくのを感じ、財布を落とした際の心の捉え方に変化が出てきた。

SIBAMという、S(感覚)、I(イメージ)、B(動き)、A(情緒)、M(意味)の5つの視点から身体内の変化を追っていくのだが、前に書いたように、財布の具体的な話をしなくても、身体の変化を追うだけで・・・
「焦った」
「ドキドキした」
「締め付けられた」
といった見方から、
「心が落ち着く」
のが本当に面白い。

3つの圧迫のうち「太陽神経叢」の圧迫は取れなかったが、おそらく他のトラウマによって自分を守るために、圧迫されている可能性がある。
これは、実際ロルフィングを受けた時も実感があるので、ここは今後とも練習会やセッションを受けることで取り組みたい。

基本、プラクティショナーに答えがあるのではなく、クライアントに答えがある。
ロルフィングと同じように、相手の身体の変化を追っていく、言語化する、解釈を入れない、相手に答えがある、と意識する。
そのために、どのような言葉遣いをしたらいいのか?を中心にフィードバックを頂いた。

まとめ

初級後半の4日間のトレーニングが無事10月11日(月)に終わった。
残りの2日間は、11月27日と28日に始まる。
それまでに、勉強会グループで練習を積み重ねていき、少しでも得たことを実践に生かせればと考えている。

SEトレーニングの過去の記事

SEのトレーニングについての過去の記事は下記をご参照ください
興味を持った理由・ロルフィングのトレーニング、トラウマ体験やアレルギー症状について」(1回目)
SEとロルフィング・トレーニングの違い、どのような環境で学んでいるのか?」(2回目)
身体の動きとトラウマ〜ロルフィングとSEではどのように捉えているのか?」(3回目)

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