【J#78】安曇野・松本への旅(2)〜音楽療法と自律神経系〜クラシック音楽で自律神経系のバランスが整うのか?
こんにちは!東京・渋谷(恵比寿)でロルフィング・セッションと栄養・タロットカウンセリングを提供している大塚英文です。
2021年4月3日(土)〜4日(日)、桜が満開の長野・安曇野と松本市に滞在。
安曇野の信州内観研修所で1泊し、久々に、所長の中野節子先生と青山学院大学の名誉教授の石井先生と再会。
詳しくは「自分の専門外の人たちと親睦を深める機会〜改めて「内観」とは何か?」に書いた。
2日目は、音楽療法の権威で、埼玉医科大学の和合治久(わごうはるひさ)名誉教授のご自宅で「音楽療法」のお話を伺うため、車で安曇野から松本市へ移動。
松本市へ移動中に桜が満開の市街を見ることができて、大満足だった。
私は、昨年(2020年10月)からナチュラルアートクリニックの院長の御川安仁(みかわやすひと)先生(以下御川先生)から、分子整合栄養医学の治療を受けている。
過度なストレスにより、20代後半からアトピー性皮膚炎を発症。西洋医学の処方薬(外用ステロイド)、パワーストーンによる治療、電磁波防止グッズの使用、ヨガ、呼吸法、怪しいチャクラの療法や、エネルギーワークや、アロマ、様々な軟膏やクリームといった様々な治療法に取り組んだ。
一時寛解した時期もあったが、冬から春ごろになると症状が出てくる。
西洋医学では、人間は生まれつき防御の仕組みが備わっていることを明らかにしてきた。
大事になるのは、皮膚と消化器系(口腔から肛門まで)。
皮膚の基本的な構造は、皮脂線、汗腺、表皮(角質層)と真皮の4つを理解するとわかりやすい。
表皮では、皮脂線から皮脂、汗腺から水がそれぞれ分泌。
皮膚の常在菌が表皮の皮脂と水が混ざったものを栄養にすることで、角質層に皮脂膜が作られ、弱酸性に保たれる。
これが皮膚のバリア機能として働くだけではなく、脂分や汗を含む分泌液には細菌やウイルスを撃退する感染防御物質(リゾチームや脂肪酸、分泌型IgA)が存在する(詳しくは「皮膚のバリア機能〜角質層は電気を通すこと、神経伝達物質の影響を受けること等、知られざる皮膚について」参照)。
口から肺、食道や胃、大腸までに至る消化器系は、粘膜面から分泌される粘液が出る。粘液には、5種類の防御物質(リゾチーム、ディフェンシン、ラクトフェリン、ムチン、分泌型IgA)があり、感染を防止している。
これらのバリアや防御を突破した病原体を待っているのは、血中や各臓器に存在する免疫細胞。
好中球、単球、マクロファージなど、「細菌を貪食(食べる)」=「異物の食作用」することで、殺菌処理。
ウィルス等、細胞内に寄生する病原体に対しては、細胞を殺すNK細胞が役割を果たす。
これらを「自然免疫」と呼び、真っ先に病原体を守る仕組みになっている。
自然免疫に対応できない場合には、リンパ球を使った免疫系が発動。
胸腺や骨髄で生まれるB細胞、T細胞を使って、1対1で攻撃するような仕組みになっており、後天的に記憶することで病原体を排除するので「獲得免疫」と呼ばれる。
現代社会では、多くの人がストレス下におかれ、コンクリートなどの住環境にあるので、自然音、自然光から遠ざかり、人工音やLEDの環境に置かれている。
そういった環境では、自律神経系において交感神経が優位になりやすく、アドレナリン、ノルアドレナリンが分泌するため、免疫的には、粘膜から分泌される粘液が減少してしまう。ドライアイ、ドライマウス、便秘を含めた症状が出てくるのみならず、病原体やウィルスを攻撃するのに必要なリンパ球の働きも低下していく。
私も、昨年末に受けた80項目にわたる血液検査では、好中球とリンパ球の比を調べている(「血液検査から何がわかるのか?〜腸内細菌の環境、蛋白質・脂質がどのように身体内で利用されているのか?神経伝達物質はどうか?を含め」参照)。
その結果、好中球が73.1%、リンパ球が19.7%と異様に好中球が高かった。
御川先生によると、何と、好中球が70%以上は、病院に緊急搬送するレベル・・・・。
「恐ろしいの一言」
そして、好中球を含めた顆粒球は、血液中に物質を分泌。炎症や酸化ストレスの原因になるという。
現に、BAP/dROM検査で抗酸化力を調べたところ、ガンや糖尿病発症末期の状態とのことだった(「「水素点滴」の治療を受け終えて〜BAPとdROMsテスト検査と今後の方向について」」参照)。
現在、サプリメントとプロバイオティックスによって治療を受けているが、自律神経系で副交感神経を刺激することが大事だと考えている。
前置きが長くなってしまったが、今回出会った和合先生は、モーツアルトの音楽を使った音楽療法を提唱しており、面白い話を伺うことができた。
人間の副交感神経は両耳を結んだ真ん中に位置する脳(間脳)から下の脳幹部(中脳、橋、延髄)に分布。
4,000 – 5,000Hzの周波数は、この部位を刺激する。そして、何と、モーツアルトの名曲にはこれらの周波数を多く含むというのだ。
モーツアルトの音楽で実験していくと、唾液が出る、心拍数が下がる、体温が上昇するといったことが起こる。
実際、和合先生の家で、波動スピーカー(下記の写真)を使ってモーツアルトの音楽を聴くと、私自身体感することができた。
和合先生は、音楽療法を行うことで、副交感神経が作動。コルチゾール(ストレスホルモン)が減少、リンパ球の高まりと体温が高まることで、免疫系が活性化される。
「これは、すごい!」
と妻・亜希子と体感した後、実際購入しよう!と思い、波動スピーカーを中古で入手。
現在、入手待ちになっている。
せっかくなので、私自身も実験してみて、アレルギーの症状が軽減していくか調べていきたい。
そして、恵比寿のサロンにお越しの際には体感していただきたい。
和合先生は、もともと蝶の研究から、免疫の世界に入ったらしいが、蝶のコレクションも本当にすごく、自宅には標本が狭しと並んでいた。
和合先生の知見を惜しみもなく伝える姿勢は、70代どのように生きたら、素晴らしい人生になるのか、見本をみたようだった。
午前10時から午後2時まで、昼食を挟んで、和合先生と話す機会に恵まれ、本当に充実した2日間だった。
東京を時々離れ、対面で皆さんとお会いするのは、本当に学ぶことが多い。
これからも、機会を見つけ、各地を旅したい。