【W#59】ロンドン(2)〜ウィンブルドン
ロンドンは興味深い街で一度は住んでみたいと思っている。今回短期の滞在になるが、5年ぶりにどのような変化があるかは是非とも観てみたかった。入国については「【旅コラムVol.58】英国(1)〜ロンドン(1)」にて触れた。
英国自体、非常に興味深い国で、今まで訪れたどの国よりも海外に対して広く門戸を広げていると思う。今回ロンドンの地下鉄を乗っていると、ドイツを含む他のヨーロッパ諸国であまりすれ違うことのなかった、アラブ系、インド系、黒人にすれ違うことが多かった。かつて世界を制覇した英国が、英語という世界共通言語というのもあり、文化(アート、音楽、映画等を含め)を発信し続けていて、未だに外国人を世界を引きつけているという意味では興味深い。
今回ロンドンで会うことのできた友人によると、外国人フレンドリーという意味では素晴らしい国なのだが、慢性的な住宅不足によりフラット(Flat)の家賃を押し上げているところが欠点といっていた(市内だと700〜800ポンド/月)。興味深いのは、ドイツ、スイス、日本等では2〜3ヶ月前に住宅を探すのに対して、ロンドンはその場で住むという意思表示をする必要があるので、探すのも直前の1〜2週間になるらしい。
サッカーのイングランド・プレミアリーグの繁栄も外国資本や、外国人の活躍抜きでは考えられないし、今回取り上げるウィンブルドン選手権も外国人テニスプレーヤーの参加抜きでは大会が世界的になることもなかったと思う。その門戸を広げるという意味で、ウィンブルドン現象という言葉がある。「門戸を海外の国に広げることで、外国勢が優勢になることで、地元勢が淘汰されること」をいう。
今回は、世界のテニスプレーヤーを引きつける、ウィンブルドンについて取り上げたい。2014年11月30日、午前中に見学することのできたウィンブルドン。ロサンゼルスに住んでいた幼少の頃(1977年7月22日〜1984年8月12日の7年間)、一番長きにわたってやっていたのがテニスで、最近は練習から遠ざかっているが、テニスの聖地はいつか行きたいと思っていた。
ウィンブルドンは、ロンドン市内からTubeとバスを使って30分程で着くことができる。ツアーへ行く時間がなかったので、今回はウィンブルドン・ローン・テニス・ミュージアムのみの見学になった。
ミュージアムは地下にあり、テニスの歴史を1800年代末から今日までを追って展示している。
中でも、John McEnroeのバーチャル解説は面白い。Bjorn Borgとの死闘、Jimmy Connorsとのライバル意識、その後のテニスプレーヤーについて等、彼の本音交じりの10分近くのトークは興味深かった。
最後に、センターコートへ。この日は太陽が出ていたため逆光で見にくいかもしれないが、雰囲気が伝わればいいと思う。
駆け足でウィンブルドンについて紹介した。次回は、クリスマスに近づいてる英国の模様及びThanksgivingの翌日のBlack Fridayについて取り上げたい。