【P#34】『生涯ずっとスポーツを続けるために人生100年時代のスマートエイジング』〜姿勢を中心に
2019年8月30日(金)の午後7時半より、米国認定のアスレチック・トレーナー(ATC)の一原克裕さん(以下一原さん)をサロン・ZEROにお招きし、
生涯ずっとスポーツを続けるために・・・
人生100年時代のスマートエイジング
というテーマでお話いただいた。
今回で、SKIPと共催で開催するのは8回目となる。
一原さんとのご縁は、2016年3月まで遡る。
ロルフィングの10回セッションを受けていただき、翌年に宮城真吾さん主宰の売れる仕組み実践会へ一緒に参加。ご縁が深まっていった。
一原さんは、早稲田大学人間科学部卒業後に、アスレチック・トレーナーに転身。
渡米し、ブリッジウォーター州立大学大学院に在学時に、MLBマリナーズをはじめNFLやMLS球団で学生インターンを経験。
ATCの資格取得後、MLBマリナーズのマイナー球団にてATCとして若手選手の育成に3シーズン従事された。
日本にご帰国後にALIGNEを立ち上げ、パーソナルトレーニング、ATCの留学サポートやスポーツ医学コンサルティングを事業として行っている。
今回のセミナーではATCの役割についてスライドで説明されていたが、理学療養士、医師、鍼灸師、ストレングス&コンディショニングトレーナーといった様々な職種との違いをシェアしていただいた。
アメリカのメジャーリーグでチーム構成員が何日故障者リストに入ったのか、と勝利数のグラフからATCは評価され、すぐにクビになる厳しい世界とのことだ。参考に、40,000人のATCのうち日本人は300人に及ぶ。
今回、一原さんには、
生涯ずっとスポーツを続けるために、
人生100年時代を賢く生きるために、
1)人生100年時代における運動の効果
2)スポーツのケガを未然に防ぐための準備運動
3)運動した後の身体のケア
4)デスクワークで硬くなりがちな現代人の身体をほぐす、簡単ストレッチ実践
などをお話しいただいた。
米国のヘルス・コーチが使うWELLNESS WHEELを紹介しながら、多面的に健康を見ていくことの大切さを伝えつつ、スマートエイジングの思想として、加齢についてポジティブ(何かを得ること、人間の発達、成長)に捉える考え方を紹介した。
一原さんはスマート・エイジングを運動、認知、栄養、社会性の4つに分けてそれぞれわかりやすく紹介した。
面白かったのは、姿勢の箇所。
姿勢によって呼吸が変化すること。を参加者の一人をデモしながら紹介。緊張感(いきなり一原さんが叫び、参加者が驚く瞬間も!!)を持ったり、姿勢が悪くなることで声が変わることや、自律神経は副交感神経と交感神経のバランスが重要で、揺らぎながらどちらにでも行けるような状態、それが安定感に繋がることを理解すること。
日常生活の姿勢は、サンドウィッチ構造を知ること。動きやすい場所と安定に働く場所が交互に身体に現れること。柔軟性・脱力するだけではなく、筋力をつけることの意義などの説明もあった。ロルフィングで伝えたい、姿勢や軸を整えることにも繋がっていく内容であるので、私も色々と学ぶことが多く、自分も少し筋肉をヨガやストレッチポールからのエクササイズを取り入れることの大切さに気付かされた。
最後に、テニスボールを使ったストレッチや、スクワットのやり方等、自宅でもできるような方法も紹介していった。
あっという間の1時間半で、その後様々な質問もあり、主催者の一人として盛り上がった会を提供できたと自負している。
そして、SKIP主催のイベントでお馴染みの食事。
今回は、妻を中心に3名で料理を提供
お食事はサラダ、上に乗っているのは、醤油とごま油に漬け込んだ大葉。
メインのカレーは、ヴィーガン対応のヴィーガンジンジャーカレーとバターチキンカレーをご用意させていただいた。
参考に、バターチキンカレーは自家製ボーンブロスとグラスフェッドバターを使い、鶏肉は抗生物質や抗菌剤を使わずに育てられた鶏肉を使用した。
デザートは、甘酒チョコレートソルベ・チョコレートソースをトッピングした。お料理もデザートも甘みは甘酒もしくはアガベシロップで味付け。乳製品、白砂糖は使用していない。
今回も多数の方にお越しいただいた。改めて感謝を申し上げます。
次回のSKIPは2019年9月27日に開催。管理栄養士の先生を招いて食事についてセミナーを開催させていただきます。ご興味がありましたらお知らせください!
*過去のSKIPと共催したイベントについては以前のブログ記事でまとめていますので、ご参考になれば幸いです。
2月の「栄養・サプリメント」(「『食事の栄養とサプリメントの栄養の違い』〜食事の消化・吸収について」参照)
3月の「糖質制限」(「『糖質制限を知る』〜糖質制限をすると何が起こるのか?筋肉が落ちることを含め」参照)
4月の「老化」(『老化について』〜どのように老化を考えるか?〜細胞に組み込まれたプログラムとしての老化」参照)
5月の「香りと身体」(「『香りと身体』〜嗅覚や香りがどのように身体に影響するか?何を知っていればいいか?」参照)
6月の「スキンケア」(「『自分の肌どれくらい知っている?スキンケアの基本のき』〜皮膚の構造、石鹸vs合成洗剤、ケアについて」参照)