【Y#68】集中内観に参加して(3)〜内観フォーラムへの参加と青野社長の話
2019年1月30日(水)、青山学院大学で内観フォーラム(午後6時〜午後9時)が開催されたので、伺ってきた。
年末年始、信州内観研修所で集中内観を行なった際、面接官を勤めた青山学院大学法学部名誉教授の石井光先生にお世話になっているが(集中内観に参加して〜自分をありのまま認めること、手放すこと、今ここに集中すること」参照)、石井先生が中心となって毎月開催されている内観の定例会が内観フォーラム。
今回は、同研修所でお世話になったもう一人の面接官で、心身カウンセラーの中野節子先生も参加した。
7名の友人を含め、合計で25人前後が参加した今回の内観フォーラム。
前半のテーマは、上海での内観の取り組みについてのシェアがあった。
石井先生は、ドイツ、オーストリアを中心に30年以上にわたって内観の素晴らしさを海外に伝えている活動を行なっており、生活のほとんどが海外となっている。
法学部出身なのに、なぜそこまで内観に魅了されているのか?と伺ったところ、
法学部で必要なリーガルマインドは他人の立場で立って物事を考えること。
そのマインドを身につけるために一番の方法は、内観。ゼミ生に夏休みの宿題として、2ヶ月に渡り日常内観を課すそうで、集中内観を行うことで、法律の成り立ちの理解が深まり、司法試験が早く合格するともおっしゃっていた。
さて、海外の取り組みの中で、上海での最近の活動について、上海復旦大学心理学准教授の呉先生を迎えての、ご自身による内観体験談と、先生のご友人が作られた新しい上海の内観
後半は、年末年始行われた集中内観の体験談を参加者がシェア。私を含め5名の方々による1人、10分程度のプレゼンがあった。
父親が過労によって病気になり、
・結果的に心臓病でなくなったことから、私は稼ぎに対する心理的なブロックを感じていたこと
・自分が人を裁いている事を言葉ではなく、腑に落ちる形で受け入れることができたこと
などを紹介した。
内観をすると、自分の言葉で過去の人間関係について語ることができるようになるのが大きい。
自分の言葉といえば、株式会社フリースタイルを経営されている青野豪淑社長の話を最後に伺うことができたが、青野社長も自分の言葉で語っていたので、話は本当に面白く、あっという間の15分だったと思う。
信州内観研修所を運営していく際に、金銭面で中野先生は多大な苦労をされたそうで、その際、救ったのが青野社長だった。今回の内観は青野社長の存在なしでは、受けることができなかったので、青野社長への感謝の気持ちで一杯だ。
青野社長の話が面白かったので、早速内観フォーラムで発売されていた青野社長の本「ヤンキーや引きこもりと創ったIT企業が年商7億」を入手。
経営者の生い立ちは美化されがちだが、誰でもわかりやすい言葉で、自分の言葉で、正直に語り言葉で語られている一冊だった。
・どのような家庭環境で育てられ、暴力的だったにも関わらずなぜ、ご両親を尊敬しているのか?
・20代で4千万円の借金を抱えていて、自殺を考えた人がどのようにして立ち直っていったのか?
・どのような思いで会社を作り上げていったのか?
・ヤンキーや引きこもりをどのように活かしていったのか?
・全社員をなぜ集中内観に送り込んでいるのか?
一つ一つの質問に対して、具体的にご自身の言葉で語られているのが、面白く、心が動かされた。
会社理念を考える上でも役立ち、人生前向きにもさせてくれる本なので、あっという間に読むことができた。
ぜひ、本コラムの読者にもおススメしたい一冊だ。
実際、内観フォーラムの後に開催された懇親会でお会いでき、自分のビジネスを考えていく上でも参考になることが多く、ご紹介いただいた、石井先生と中野先生には感謝の気持ちで一杯だ。
中野先生には、サロン・ZEROで開催されたセミナーにご参加いただいたり(「『化学農業vs無農薬農業vs有機農業』〜食事の材料をどのように理解したらいいのか?」参照)、石井先生と中野先生と招いた食事会をサロン・ZEROで開催と、集中内観後に、それぞれの方とご縁をいただいている。
今後とも、日常内観は続けていきたいので、また何か気づきがあったら、本コラムでも紹介させていただく予定だ。