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【B#90】テーマを決めて本を読むこと〜そのきっかけとなったこと

2017年から人に勧められるままに様々な本を手にとってみた(2017年に手にとった本のベスト3については「年間ベスト3〜ヒューマニズムからデータ至上主義へ」参照)。

2015〜2016年の2年間は、世界一周を通じた「実体験」を重視したこともあり、読んでいなかったが、基本1年間のテーマを決めて本を手にとっていた。

例えば、
2010年以前
心理学、NLP、統計学、仏教、脳科学、日本史(戦国、幕末、明治時代、太平洋戦争)、日本文化(茶道、書道)、ローマ史、ルネサンス、物語論、マーケティング
2010年以降
2010年 哲学、中国古典(論語など)
2011年 建築(現代の建築家をメイン)、アート(モダンアート)
2012年 食(職人など)、インド(ヨガなど)
2013年 解剖学、文化人類学(レヴィ・ストロースなど)
2014年 デザイン(プレゼンを含む)、落語
2015年 近代史、発生学
そのような考えを持つきっかけとなったのが、ピーター・ドラッカー氏(以下ドラッカー)と中内功氏(ダイエーを創業)による対談本「往復書簡・創生の時」の以下の言葉だ。

「私は3、4年ごとに新しいテーマに取り組みます。統計学であったり、中世史出会ったり、あるいはまた日本画であったり、経済学であったりします。
もちろん3年では、これらのテーマを完全に自分のものにすることはできません。しかしそれらのテーマを理解することはできます。
こうして私は、すでに60年以上に渡って、一時に一つのテーマを勉強するという方法をとって来ています。
この方法では私は、たくさんの知識を強いれただけではありません。新しい体系や、新しいアプローチ、新しい手法を受け入れることができるようになったのです。私が勉強した諸々のテーマには、それぞれ別の前提や仮定があり、別の方法論があったからです」
この言葉に1995年頃に出会うことによって、継続的にテーマを決めて本を手にとるようになった。

2018年からは1年と3年のテーマを決めて学んでいこうと考えている。
1年のテーマは、食事と睡眠。
大学で研究していた時代、生化学や分子生物学の勉強し、博士までとって実験や研究に携わっていたが、
「生物学の知識が、どのように実生活や日々の暮らしに役立つのか?」
そのような視点で考えたことがなかった。

科学の知識をそのままにしているのはもったいないというのが、ロルフィングのセッションを提供していて感じるので、どのようにこれらの知識が役に立つのか?という目で食事や睡眠という身近な二つの話題について一般書から手にとって、
「科学的に何がわかっているのか?」
「わかりやすく伝えるためにはどうしたらいいのか?」
という視点で見つめたいと思っている。

3年のテーマは、ホメオパシーだ。
今まで、医療の知識は西洋医学と対処療法を中心としたものを勉強。それ以外の体系というものを学んだことがなかった。なぜ、ホメオパシーはここまで批判を受けているのか?実際に、レメディを試してみて、効果があるという実感があるので、2年前に申し込んだ通信教育の学習(「入学」参照)を進めていきたいと思っている。

睡眠については詳しく調べたことがないので、どのような発見があるか、非常に楽しみだ。

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