【E#266】「発信者として生きる」~宇宙の心とつながる時代〜を拝聴して
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はじめに
こんにちは!東京・渋谷でロルフィング・セッション脳科学から栄養・タロットカウンセリングを提供している大塚英文です。
2024年11月1日(金)、ちよだプラットフォームスクウェアにて、Primary Club(プライマリークラブ)主催のイベント「「発信者として生きる」~宇宙の心とつながる時代〜を拝聴して」に参加した(今回も会場だけではなく、ZOOMでも拝聴できる形になった)のでご報告させていただきます。
演者は元サンマーク出版・チーフプロデューサーで、現在フリーランスの斎藤りゅう哉さん。プライマリークラブでりゅう哉さんがご登壇されるのが、今回で15回目になる(私の参加は今回で8回目)。過去の講演の内容については、下記にまとめているので、ご興味があったらチェックくださいね。
「「出逢いと気づき」~人生は何によって変わるか~を拝聴して」(2017年11月2日開催)
「「人生の贈り物を受け取る方法」〜願うこととゆだねること〜を拝聴して」(2018年11月1日開催)
「時代を創った著者たちから学ぶ「心がもたらす『現実創造』のプロセス」〜を拝聴して」(2019年11月7日開催)
「「受け入れることで、見えてくる」〜次のステップへ行く為に〜を拝聴して」(2020年11月5日開催)
「「味わうという生き方〜悔いのない人生を送るために」〜を拝聴して」(2021年11月4日開催)
「【稲盛先生・追悼講演】「稲盛さんに教えてもらった、今いちばん大切にしたいこと」〜を拝聴して」(2022年11月10日開催)
「「ワクワクとミッションが交わるところ」~人生からのメッセージを見つける方法~を拝聴して」(2023年11月2日開催)
編集者の目線で人生に必要な知恵をシェアする貴重な講演
毎回、りゅう哉さんがご自身の編集人生で出会った人たちと、本作りを行う過程で気づいたことを
1)ご自身の言葉で語ること
2)自己実現やスピリチュアルな内容を網羅していること
を大切に、編集者の目線で、人生に必要なことをコンパクトにまとめていただけるので、臨場感もあるし、ハッとさせられるし、気づきも多い。
毎回、年末になると、恒例になっているイベント。今回も様々なゲストがご登壇され、それも楽しみの一つになっている。
入社するまで
今回の話は、サンマーク出版へ入社したことから始まった。半分のスペースは学習塾があるような雑居ビルの5階で、当時、一人暮らしのマニュアル本(今ではネットで入手可能なもの)、ビジネスコミックス等の本を販売していた。当時社員が20名程度。学生気分が抜けきれず、出版の面白さも理解ができなかったらしい。
初の出版本と脳内革命の2冊から学んだこと
入社して1年後。企画会議で上がってきた本が、翌年6月に初めてできた。帯津良一先生の「生命場の奇跡」だった。そして、同年同月に出たのが大ベストセラーの本、春山茂雄先生の「脳内革命」だった。
通算410万部売れ、2冊目が135万部売れるという「窓際のドットちゃん」に次いで、ベストセラーとなった作品。一方で、企画した帯津先生の本は1万部にとどまったという。今の感覚では、1万部は売れたと言ってもいいが、当時の部数は、今の2倍。りゅう哉さんから見ると、非常に残念な結果になってしまったのこと。
驚くべきことに、脳内革命は、朝、10万部、夜10万部のような世界だったらしい。企画から本の作成までは同じ手間。なのになぜこのように売上に差が生まれるのか?脳内革命の作成スタッフからベストセラーを出すためのノウハウを学べる環境に置けたお陰で、心が燃え上がる目標(10万部)を持つようになった。
竹村健一さんとの出会い〜竹村道場
りゅう哉さんは、入社してから3、4年。なかなかヒットが出ないことに悩む。その時、政治経済の評論家の竹村健一さんと出会う。年齢が40代〜50代の人は知っているけど、30代は知らない・・・。80年代の全盛期は、政治家を読んで討論番組に積極的に出演。テレビメディアを活用することに長けた人だった。
本は500冊近く出版。人生論を含め、あらゆるジャンルを出版。テレビは、深い内容を長い時間喋ってはいけない、パフォーマンスを見ていること等を語っていた。スピードと量を出していく姿勢を鮮明にしていたため、ロングセラーとなる本は生まれることがなかった。
竹村さんは、アクの強く個性的。そのような人とどのように仕事をしていくか?一番喜ばれるのは、そうだ「面白い話」ではないか。と悟ったりゅう哉さん。色々と試していく中で、スピリチュアル、脳科学、遺伝子研究等をシェア。信頼を得られるようになっていった。このような雑談が本を編集していく上で参考になったという。
竹村さんは、面白い話に敏感。りゅう哉さんはそれを「竹村道場」と呼び、最終的に竹村さんから「本のまとめ方がうまいね」と言われるようになった。当時、りゅう哉さんが興味を持った本を竹村さんに渡していたらしい。
坂村真民さんとの出会い〜自分を作り、磨くこと
1996年頃に、竹村さんと対極の詩人・坂村真民さんと出会う。りゅう哉さんご自身は、30年間、色々な著者さんと出会ったが、坂村さんが一番尊敬できるとのこと。
真民さんとの出会いは、神渡良平さんの「祈りの詩人・坂村真民の風光・自分の花を咲かせよう」に詳しい。
1996年12月に雑誌「evah」(エヴァ、1997年1月・サンマーク出版)に掲載された「生き方発見シリーズ3・魂の詩人坂村真民」の文にりゅう哉さんが注目。当時の編集長の植木宣隆さんにお企画書を上げ、詩集を提案。承認後、りゅう哉さんと植木さんが真民さんのご自宅を訪問することになった。
ところが、真民さんは「詩集はあまり売れないので、御社に迷惑をかけてしまっては申し訳ない」と断る。お二人は、決して諦めず、粘り強く、出版意図を説明。1年後にの1998年3月22日に真民さんから以下の手紙が到着する。
「昨夜11時頃、啓示のように、詩集を出版してもらったらどうかと響きました。八字十音の真言をもっと多くの人、特にこれからの日本を背負い、活躍してゆく若い人たちに知ってもらい、念じてもらおうと思います」
最終的に、詩の選定に入り「念ずれば花ひらく」(サンマーク出版)へと漕ぎ着けたそうだ。
坂村真民記念館の公式ガイドブック(改訂版)によると、毎日午前12時に起床。読経、読書、坐禅に充てる。午前3時26分自宅庭の朴の木の下で、寅の一刻の祈りと三つの祈りを実践したそうだ。
三つの祈りとは、
一つ、宇宙の運命を変えるような核戦争が起きませんように
二つ、世界人類のユニテ(一致)が実現しますように
三つ、生きとし生けるものが平和でありますように
だ。
午前4時に重信川を渡り「彼岸の祈り」(月、明星、朝日からの光の吸引、人々の平安・家族の無事を祈り、志願成就等)を行う。午前5時には、クコの実の粉とをはちみつとハブ茶で溶いて飲み、詩作、書を書くことを実践する。午前7時に朝食、午前8時〜午後12時に詩作、書を書く、というルーティンを持っていた。
祈りを継続することにより生まれた詩。紙一枚(個人の詩誌)を封筒に入れ、毎月1200通を配布開始。53歳から40年間継続する。りゅう哉さんは、凄まじい生き様を感じるのと同時に、自分を作り、磨き上げることの凄さを実感したという。地位は極端に嫌う。印税の交渉も怒鳴られる等のエピソードも紹介していた。
小林正観さんとの出会い〜話の奥深さ・面白さとは?
竹村さんと坂村さんとはまるで違うが、2000年に出会った小林正観さん。自分のスタイル、人生哲学に徹し、発信する姿に感銘を受けたそうだ。元々は、旅行ガイドブック向けに記事を書いていたが、話が面白く、1年に300回の講演会を開催するまでにになる。
大学時代は、超心理学研究会に所属。人の人相を見て、運命をみる。この特異的な能力を持っていたため、旅行の先で相談に乗ることになった。その後、正観さんの話を聞きたい。二百人が集まるようになった。講演会が面倒になり、紙にまとめたが、それが人気になる。自宅にコピー機を導入。正観さん専門の出版社2社もできた。
講演会に行った時に、大盛況。りゅう哉さんも講演会に参加するようになり、本を出したいと交渉。書店向けは出さないといっておきながら、致知出版社から出ているのでは、となり最終的に出版がOKに。「そ・わ・かの法則」を出したが、当時出た本が軒並みベストセラーになる。
正観さんの話が面白いだけではなく、深い。仏教の話もそうだが、それにプラスして、トイレ掃除をするとお金が入ってくる。ありがとうを唱えると素敵なことが起こる。不思議な話を散りばめていくのだ。
そして発信者の本題へ。
発信者の条件〜哲学、言葉、手段、習慣、愉しむ
りゅう哉さんによると、優れた発信者の条件には、以下の5つがあることを紹介。
1)人生哲学を持っている
→竹村さんの場合は、やりたいことをやっている、人生のランクづけを行う。真民さんの場合は、詩が哲学に結びついている。
2)独自の言葉を持っている
→稲盛和夫さんの言葉に「土俵の真ん中で相撲を取れ」と。普通ならば「追い込まれた初めて力を発揮する人がいる」けど、土俵の真ん中にいる時に勝負しなさいと。竹村さんの言葉では「その時々の流行から言葉を使うこと」(例、猛烈からビューティフル)
3)発信できる手段を持っている
→真民さんの場合は、毎月詩(詩国)を配布する。正観さんは講演会を開催する、一億円札(商品)を提供する等。
4)発信する習慣を持っている
→真民さんは、毎月、何十年も自分の詩を無償で配ることで、ファンが全国に広がる。りゅう哉さんもメルマガを配信。1ヶ月に3回(五のつく日に)、犠牲にするものもあった、自分のコンテンツを作る効用、人の縁が繋がっていく効果を実感したそうだ。プライマリークラブの講演会で繋がったのは、メルマガのところが大きかったそうだ。
5)愉しみながら自分を磨いている
→真民さんは、詩を通じて自分を作ると、どうしても苦労がある。りゅう哉さんにも講演会の準備は苦労があるが、そのプロセスを楽しめるかどうか。正観さんは、努力をする必要がない。嫌なことを我慢する必要がないという。稲盛さんの場合は、経営は数字が読めるようになると面白くなるよ、といっている等。
発信者になるために〜リソース、内容、掛け算、重要度、信頼
発信者の条件以外にも、発信者になるための要点も5つ紹介している。
1)自分の中にリソースに気づく
→りゅう哉さんがクラブハウスで発信することで、ご縁が増えた。当初、軽快に対話するのが苦手だったが「鏡の法則」の野口嘉則さんのやり方が参考になった。テーマを決めて、喋るコンテンツを作り上げていくこと。最終的に、一つのテーマを決めて話すように。例えば、自分では、当たり前だよ!という話に入れると、意外と響いてくる人が出てくるという発見もあったという。
2)何を発信するのかを決める≒何を発信しないか
→政治のネタには必ずアンチがいる。何を発信しないかを意識するのと同時に、自分が書きたいから書くことが大事。意外とこの人は政治を語れるのだ。とこの範囲を決めて発信する。スピリチュアルな人、一度諦めた人が復活する、占星術で言うと・・・このような発信の方法の方がやり方として賢い。
3)掛け算で考える
→当たり前のこと+自分の本業と結びつける。例えば、本田健さんは、二つの丸を描く。お金 x 心を掛け合わせのが、幸せの黄金持ちとなって世に出て、ベストセラーにつながる。
4)重要度を下げる
→大切なことは発信できない傾向がある。なかなか本が書き始められない。例えていうならば、好きな異性は声をかけられない。嫌われたくないし、それが足枷(観念)となって石となって重くなる。観念を消していくと、発信したい気持ちが軽くなる、講演の人数はそれほど変わらないのに、人数が増えると・・・、そういった観念を消していくと、だんだんと軽くなる、山崎啓支さんの「人生の秘密」には、意識の解放や、重要度を下げるといったことが書かれている。
5)自分を信頼する
→自分に素直になっているか、本音で発信しているか?等。
見える世界と見えない世界〜ゲストの登場
最後に見える世界と見えない世界の違いについて。ユングの集合的無意識、アカシック・レコード、山中伸弥さんのiPS細胞の話等が登場したが、一人一人が宇宙につながっており、一人の人間が欠けても、宇宙が成り立たない。本も1ページ欠けると、ストーリーが成立しないように、各々の役割を果たしていくことの重要性を伝えて、会が終わった。
最後にゲストに、和田裕美さん、富士川 碧砂さん、岡本あつこさん、大山夫妻の合計5名が登場。特に印象的だったのは、和田裕美さんの話。ビジネス界で有名で、作家として20年間ご活躍された方だそうだが、私は、今回初めて知った。
裕美さんがスピリチュアルのことが知ることで、ビジネスが20年継続できたそうだ。目に見えない世界とは、未来を信じることであり、目に見えないことを信じること。
神社は年間250日参拝。一寸先は闇。今月稼げるとは限らない。手を合わせるとき、目に見えない自分を信じると、未来がパッと明るくなる瞬間が見える、その時必ず奇跡が起きるらしい。これは、信じる人ではないと起こらない。という言葉を聞き、自分にとっても励みになった。
まとめ
あっという間の1時間半。りゅう哉さんの就職活動の話から始まったが、相変わらず流れに没頭してしまい、発信者とは何か?自分なりに取り入れられるものも多く、気づきもあった。
りゅう哉さんの講演会は毎回進化し続けているが、今回が、過去8回の中で一番、どのような方向性が進むのか?わからないまま進んだが、終わってみたらスッと内容が入ってくる1時間半だった。
貴重な話をお聞かせいただきありがとうございました!!また、来年も伺います。