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【Y#64】ヨガの関連本〜入門書、近代ヨガの歴史、医学のエビエンス、解剖学とポーズ

最近、知人とヨガ(本コラムではヨガとヨーガを併記)について話す機会があった。その時に話題になったのは、ヨガの意義について。
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ヨガといえば、ポーズ(別名アーサナ)に注目しがちで、身体が柔らかい人向けで、身体の硬い人はしないほうがいいのではないかという声を聞く。実は、ポーズができるよう必死になると、かえって本来のヨガの目的を見失ってしまうのだ。
そこでヨガについて関連する本を4冊紹介したいと思う。
 

綿本彰氏の「瞑想ヨーガ入門」は、
「ヨガとは何か?」
「どのような歴史を辿って現在に至ったのか?」
ヨガのポーズの意味や瞑想について、最もわかりやすく書かれた一冊だ。。
本書では、インドのヨガの歴史についてヨガの古典である「ヨーガ・スートラ」から哲学について説明している。
例えば、
ヨガの目的は
「姿勢を正し、呼吸をコントロールし、意識の集中(=瞑想)を極限まで深める。そのとき、心の振る舞いは完全に停止し、私たちはその中で本当の自分というものを体験します。
(略)
これを体感するのが瞑想でありヨガの本質である」
と。
このことを知ると、ポーズは瞑想を深めるための一つの手段であることがわかる。
現に、私が今練習しているヨガの一つの流派である「アシュタンガ・ヴィンヤーサ・ヨガ」(本ヨガについては「ヨガを日々に取り入れてから10年〜ヨガの実践を通じて何が変わったのか?」参照)では、
「20分間、座位のまま座れることを目指すためにヨガの練習を行う」
と学ぶ。
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そうはいうものの。。。
なぜ、
「ヨガがフィットネス業界と繋がってエクササイズの一つとして世界中に広まってしまっているのか?」
このことを知る上で古代ヨガと近代ヨガの歴史を分けて考える必要がある。
詳細は「近代ヨガの歴史(1)〜クリシュナマチャリア」に書いたが、近代ヨガについて知りたい場合にお勧めしたいのが「マーク・シングルトン:「ヨガ・ボディ〜ポーズの練習の起源」だ。
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本書によると、1920年代までのヨガを実践する人は社会的に地位が低く、貧民が行うことであり、大道芸人(魔術師や乞食を含め)の近い存在だったとのこと。
そして、同書では、ヨーロッパのエクササイズ(ボディビルディング)がインドのヨガと融合することで近代ヨガが発展したこと、その時にYMCAが大きな役割を果たしたこと等について書かれている。びっくりなのは、太陽礼拝というのは、当初のヨガのポーズの中に入っていなかったというのだ(詳細は、「近代ヨガの歴史(2)〜欧米エクササイズとヨガの融合」参照)。
そして、インドから米国へ1970年代に伝わり、第一次ヨガブーム(ヒッピーを中心として瞑想)という形で流行るようになる(全日本ヨガ協会HPの「ヨガの発祥と歴史」参照)。その際に、エサレン研究所が一定の役割を果たしている(詳細は「エサレン研究所(1)〜心理学とボディワーク」参照)。そして、第二次ヨガブームがハリウッドセレブを中心に1990年代に訪れ、現在に至っている。
また近年ヨガと健康面で注目されている。ヨガは医療現場で使われるようになり、エビデンスも出てきている。

ティモシー・マッコールの「メディカル・ヨガ〜ヨガの処方箋」によると、
ヨガのポーズには、

「ストレスの緩和、柔軟性、バランス感覚、心肺機能の向上、血圧の降下、肥満の改善、骨の強化、怪我の防止、気分がよくなるだけでなく、免疫機能も高まり、細胞への酸素供給量の増加、性的機能、満足感の向上、精神状態の安定」
の効果が期待されること。そして症状別にどのポーズが効果的なのか?詳細に記されている。

さて、ヨガのポーズを練習していく上で、気になるのは怪我だ。実は、YogaとInjuryをGoogleで検索すると2,600万件登場する。ポーズをどのような意識で練習するのか?を知ることが大事だが、その時に手助けとなるのが西洋医学の知識=解剖学。
ヨガと解剖学との関係で扱った一冊の中でわかりやすく説明しているのは、理学療法士でありヨガとピラティスのインストラクターである中村尚人氏の「体感して学ぶ:ヨガの解剖学」だ。

同書では、ヨガの基本的なポーズの一つである太陽礼拝を取り上げ、解剖学の知識を駆使して、各ポーズでどのような筋肉を意識して練習をするのがいいか?について書かれているが、生活に結びつくような動きについても取り上げている。
例えば、
1)肩を落とすことで背筋が伸ばしやすくなること
2)胸を張りたい場合には顎を引くこと
3)腕をあげる時に回し方によって肩への負担が変わること
自分の練習の際にも、時々本書を手にとってみるが、身体を感じながら知識を深めるのに役立つ一冊だ。
他にも何冊か紹介したいが、また次回の機会に譲りたい。

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