1. HOME
  2. ブログ
  3. 分子栄養学・歯科治療
  4. アトピー性皮膚炎・治療
  5. 【N#179】デュピクセントをやめてから1年〜フェリチン値上昇、睡眠改善、痒み軽減

BLOG

ブログ

アトピー性皮膚炎・治療 コラム ブログ/全ての記事 分子栄養学・歯科治療 瞑想・内観 西洋医学

【N#179】デュピクセントをやめてから1年〜フェリチン値上昇、睡眠改善、痒み軽減

はじめに

こんにちは!東京・渋谷でロルフィング・セッション脳科学から栄養・タロットカウンセリングを提供している大塚英文です。

代官山のマイコホリスティックスキンクリニックの院長の山崎まいこ先生のお勧めもあり、2週間に1回の注射剤・デュピクセント(モノクローナル抗体、分子標的薬)を開始。1年かけて治療(2023年8月に終了)を行なった。

2023年末までの取り組みについては「アトピー性皮膚炎の治療(総括編③)〜デュピクセント+食事+睡眠+内視鏡検査」にまとめた。

2024年3月に入り、アトピー性皮膚炎の症状が出現。まいこ先生によると、デュピクセントを1年間継続的に投与すると、ぶり返すことがほとんどないらしいが、不運なことに、治療を終了し、半年経過した時点で皮膚症状がぶり返してきた。原因を追究したところ、フェリチンの値が低下した可能性が指摘された。

フェリチンの値が低下している!

2024年5月7日に、血液検査の結果が判明し、フェリチンの値が80.4から57.6に低下していた。

まいこ先生によると、アトピー性皮膚炎の治療で、フェリチンの値が低くなると、痒みが出てくる可能性が高いらしい。フェリチンが足りなくなると、皮膚や粘膜に酸素が運ばれなくなるため、酸素不足へ。健康な粘膜・皮膚が作られない、再生されないことから、アトピー性皮膚炎の症状が出るのだ。

亜鉛の取りすぎて(例 50mg程度)、鉄を取らないと、鉄が消費され減っていくこと、筋トレによって鉄が消費される等もあることから、フェリチンをあげていくための対策をとることにした。

鉄(フェリチン)の値が低い〜サプリを補充

対策として、「フローラディクス(FLORADIX)」を取り入れることにした。何といっても、味が鉄っぽくなく、美味しいからだ。

前回、3ヶ月間、鉄のサプリの補充に取り組んだ結果、フェリチンが77.5→112(と亜鉛も70→ 95)の値になり、大幅に改善している。その上で、アレルギーの指標となるTARC、IgEの量に変化がないことから、鉄と亜鉛が身体に取り入れられた。

これを期待して、今回は、摂取量を前回の3倍に増量(前回は10mL、今回は30-40mL)。この対策をとってから、3ヶ月が経過。2024年8月7日に採血。同年8月21日、血液検査の結果が判明した。

血液検査の結果

中性脂肪、BUN、フェリチン

果物、ご飯の量を半分にするよう食事を心がけた結果、中性脂肪が、264mg/dLから200mg/dLに改善。蛋白質の摂取量が上がると尿素窒素(BUN)の量が上がり、腎臓に負担がかかることが判明しているので、食事から蛋白質を摂取するようにしたところ、BUNが25.8mg/dLから20.3mg/dLに減少した。

一番気になったのが、フェリチンの値。57.6から83.2に上昇。亜鉛、銅の割合も1:1に限りなく近づいており、炎症も治っていることがわかる。若干筋トレを控えるようにしていたが、暑さにより、多汗だったため、果たして上がるのか?疑問に思っていたが、だいぶ改善しているのがわかる。

フェリチン値改善と痒みの減少

まいこ先生によると、フェリチンは100以上で維持することが重要とのこと。実際、鉄サプリを開始してから、2ヶ月後(2024年7月)から痒みの軽減が一気に進んだ。ステロイドの量も1日1回から週に2回へ変化。

フェリチン値が下がると、風邪もひきやすく、体調や集中力も低下することがわかり、逆に改善することで、物事に対して、取り組みやすくなった。

睡眠(OURAリング)と瞑想(MUSE)の改善

現在、OURAリングを使って毎日の睡眠を、脳はデバイス・MUSEを使って毎日の瞑想をそれぞれトラッキングしている。OURAリングを使った瞑想スコア、MUSEを使ったCALM率の変化を追っているが、いずれも2024年5月から改善が認められるのがわかる【下記の表参照】。

炎症の指標〜TARCとIgEの変化

アレルギーの指標の一つ、IgEの値が、2023年3月に比べると(22 IU/mL→46 IU/mL)それほど上がっていないし、TARCも124 pg/mL→259 pg/mLと思ったよりも上がっていない。

肝臓・自律神経のバランスは良好

自律神経系のバランスを見る、リンパ球と好中球の割合だが、リンパ球が26.2%→32.6%、好中球が61.5%→53.4%と大幅に改善。

ヘモグロビンの値の改善が必要

問題として指摘されたのは、ヘモグロビンの値(血色素量)。14.1になっている。ビタミンA、B群、亜鉛、鉄等、総合的に栄養素が補わないと、上がってこない。成人男性は、最低でも15が必要とのことだ。

まとめ

アレルギーの指標となるTARC、IgEの量に変化がないことから、鉄と亜鉛が身体に取り入れられ、バランスが整ったと思う。しかしながら、フェリチンの目標値の100に到達しなかったこと。ヘモグロビンの値が15に到達していないとことが判明した。

今後とも、鉄サプリを継続して摂取することにして(30-40mL/回)、3ヶ月後に、どのように変化するか経過観察していきたいと考えている。

関連記事

【N#94】2021年を振り返って(3)〜分子栄養学に出...

【N#69】「ビタミンって本当に役立つの?」〜ビタミンC...

【N#61】「水素点滴」の治療を受け終えて〜BAPとdR...

【N#177】デュピクセントをやめて9ヶ月〜フェリチンの...

【N#90】有害ミネラルの解毒・排出(4)〜重金属治療の...

【N#134】基礎講座(第0回)を開催〜科学の使い方につ...