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【N#96】栄養療法開始から1年5ヶ月〜ビタミンAとD、赤血球数が至適値に到達

はじめに

こんにちは!東京・渋谷(恵比寿)でロルフィング・セッションと栄養・タロットカウンセリングを提供している大塚英文です。

2019年に分子栄養学の治療に出会ってから2年。
2020年10月からナチュラルアートクリニックの御川安仁先生の下、治療を進めている。
前々回の「ブログ記事」で、1年3ヶ月かかって、念願だった血液検査の中で解毒作用に関わっている「ホモシスティン」の値が下がったことを紹介した。
今回(2022年3月25日)、3月11日に採血した結果を伺いにナチュラルアートに伺ったので、久々に経過を書きたい。

細胞の輸送障害とディスバイオシス(腸内細菌のバランスの崩れ)

2021年11月10日、無事有害ミネラル排泄サプリメントの全量服用を完了したが、日中のアレルギー症状による痒みがそれほど改善せず。
その間、グルテンフリー、カゼインフリー、シュガーフリーとミネラルを補っていたのにも関わらずだ。

あれから、1ヶ月半。
「なぜ、アレルギー症状がそれほど改善が進まないのか?」
そこで、2021年12月10日に毛髪ミネラル検査、同年12月17日に採血による血液検査を行った。

毛髪ミネラル検査の結果によると、
1)水銀が徐々に抜けているが、十分に抜けきれていない
2)水銀の影響からか、血液検査のミネラルの値が高くても、細胞の中で使われていない、輸送障害(→毛髪ミネラル検査でわかる)が起きている可能性がある。

血液検査の結果によると、
1)好塩基球、好酸球、好中球の3つの割合がリンパ球よりも高いことが判明、引き続き交感神経優位になっていることが判明
2)十分に葉酸、ビタミンB12を取っているが、ホモシスティンの値が10.5、有害ミネラルの水銀とヒ素が酵素を邪魔し、解毒回路がうまく進んでいない可能性がある。
3)解毒回路がうまく回っていないため、ヒスタミンを分解するために必要なSAMEが作られない。
4)肝機能は、γGTが落ちている(AST、LDHが上がっているが、最近筋トレをやっている影響で上がっている)。
などがわかった。

特に注目されたのが、輸送障害。
細胞膜に炎症が起きている時に、ミネラルがうまく、細胞から外へ、あるいは細胞から中へ運ばれない可能性が高い。

これに注目し、
輸送障害を改善していくために、
1)細胞膜の成分を新しくする(フォスファチジルコリン(Phosphatidyl Choline))を補う
2)EPA(オメガ3)をたくさんとって、細胞膜の中にEPAは入ったとしても、EPAの先の代謝産物(抗炎症を起こす物質)が作られず(これは腸内細菌によって作られる)細胞膜からEPAを切り出す酵素の作用が弱いことから、EPAの分解物の「SPMアクティブ」を補う
3)腸内細菌のミヤBMを補っていたが、直接「酪酸」のサプリメント(ENTERO VITE(APEX ENERGETICS))をとることで免疫系を抑制する制御性T細胞を働かせることを期待(ミヤBMを補っていても、最近が腸内に定着してない可能性があることを想定)。
の工夫を行うことにした。

具体的には、
1)フォスファチジルコリン(Phosphatidyl Choline、1200mg程度)
2)「酪酸」(ENTERO VITE(APEX ENERGETICS))
3)「SPMアクティブ」(Metagenics)
4)リポソーマルグルタチオン、NACを補う
5)ビタミンB群、葉酸、B12、ビタミンC(2〜6g)、D(10000 IU)、A(20,000-50,000 IU)、K
6)マグネシウム、セレン、亜鉛
を補いつつ

1)ヒスタグロビン(ヒスタミン加人免疫グロブリン製剤)の皮下注射(合計6回)
2)ノイロトロピン筋肉注射(合計10回)
のアレルギー症状に対する対処療法を2022年3月までに受けた。

今回は、その後の経過について紹介したい。

血液検査の結果はどうだったのか?

2022年1月に入ってから、東京ではコロナ禍が猛威を振う。
感染力の非常に高い新型コロナ(オミクロン株)が第六波として流行。

私も、2022年1月20日〜22日、通訳のバイトを行なった後、急激に体調を壊す。
発熱と喉の痛みを感じ、発熱も4日間続いた(体温が38.5度まで上昇)。
明らかに、新型コロナに近い症状で、PCR検査は受けなかったが、寝込む日々だった。

その時、一気にお客さんも減り、宇宙の采配を感じたが、ビタミンA、D、亜鉛を摂取していたから、重症化は起きなかったと思う。
当時、ビタミンC注射も受けただけではなく、2022年1月29日に採血も行った。

そして、1ヶ月半が過ぎた2022年3月11日に、再度採血。
結果的に、
「風邪の症状前後で何が起きているのか?」
の理解が深まったようだった。

さて、血液検査の結果だが、
風邪の時に、白血球数が大幅に減少、自然免疫系の好酸球、単球、好塩基球が大幅に上昇。
ウィルスと戦った爪痕を感じることができた。
炎症マーカーの好感度CRPが2.14まで上昇ししている。
このように風邪に特有の検査結果が出た。

今回(3月25日)にナチュラルアートクリニックに伺った際、
2022年3月11日の採血から、栄養療法が確実に効果が出ていることがわかった。

例えば、
1)ビタミンA、Dの値が至適の値までにきたこと:ビタミンAは、62.2μg/dL、ビタミンDは、96.2ng/mL
(2020年10月の時は、ビタミンAは、48.4μg/dL、ビタミンDは、78.4ng/mL)

2)ホモシスティンは9.5(nmol/mL)と上昇傾向だが、10を切っているのがいい。
3)白血球や赤血球の指標に改善傾向が認められる(リンパ球の割合が上昇)。
(2020年10月の頃の血液検査のデータでは、赤血球のデータから脱水傾向にあったこと、細胞膜が弱かったことが指摘された)
4)炎症マーカーの好感度CRPが、0.062と、今までの中で一番低かった。
などがわかった。

今後の方針〜水銀がどれだけ排泄されるか?〜経過観察

アレルギー症状による痒みは、例年に比べても4割に減ってきており、少しずつ栄養療法の効果が出てきていると思う。
今後の方針として考えているのは、有害ミネラルがどれだけ排出されているかだ。

実は、有害ミネラルを排泄させるサプリメントによる効果は、飲み終わった後(2021年11月)も持続するらしい。
半年(2022年5月末〜6月)後に、毛髪ミネラル検査で、水銀がどれだけ抜けているのか?
それまで、今まで使っているサプリメントを持続していく予定だ。

それまで、治療の経過を楽しみつつ、身体の変化を観察していきたい。

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