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【P#44】コロナワクチンの接種は1人1人が情報を収集して判断することが大事

はじめに

コロナウィルスの感染症が中国・武漢市から広まってから1年半。

その間、ワクチンまで開発が進み、1年以内に承認された経緯について「mRNAワクチン〜技術的に何がすごいのか?」に書いた。
今回は、ワクチンについて「打つか」「打たないか」について、
「どのような情報を集めたらいいのか?」
を中心にまとめた。

世界のワクチンの接種率


<各国のワクチン接種率(2021年7月11日現在)>

OUR WORLD IN DATAによると、
ワクチン接種率(2021年7月11日、現在)は、イスラエル(60%)、英国(51.37%)、米国(47.62%)、ドイツ(42.35%)、カナダ(42.30%)、イタリア(37.11%)、日本(17.91%)、ブラジル(14.37%)、世界(12.15%)、インド(5.32%)
に及ぶ。
40%を超えているのは、イスラエル、英国、米国、カナダだ。

コロナウィルスによる致死率

ワクチンによる効果は現れており、致死率や重症者数も減っている(下記のグラフは致死率)。


<各国によるコロナウィルスによる致死率(2021年7月12日現在)>

致死率を2020年4月10日から2021年7月12日で調べると、
ワクチン接種率が40%超えている国では、
米国:4.6%→1.8%
カナダ:3.9%→1.9%
英国:12.5%→2.5%
イスラエル:0.9%→0.8%
ドイツ:2.3%→2.4%
と2.5%以下にまで抑えられている。

興味深いことに、米国疾病予防管理センター(CDC)の発表によると、ここ6ヶ月間の死亡者の99.5%は、コロナワクチンを接種してない人らしい(「99.5% Of People Killed By Covid In Last 6 Months Were Unvaccinated, Data Suggests」(2021年7月1日)参照)。

参考に、日本は、これらの国々よりも致死率は低く、2.0%→1.8%と、イスラエルを除いて、一番低い。

そのようなことから、ワクチン接種がある程度進んだ国では、スポーツイベントが盛んに行われている。
例えば、米国のメジャーリーグ(野球)のオールスターゲームが、49,184人の観衆で、
ヨーロッパで人気の欧州サッカー選手権(決勝は英国)は、動員数は60,000人以上。
何と!!マスクなしで観戦が行われている。

イスラエルの経験〜ワクチンの効果はあったのか?

一番最初にワクチン接種率の40%を超えたのがイスラエルだった(The Conversation記事参照)。
「なぜイスラエルでそれが可能だったか?」
人口が少なく、国民皆保険、デジタルデータが完備してたこと。
や、
イスラエル首相が直接ファイザーの社長と交渉して、ファイザーワクチンを導入できたらしい。
結局、イスラエルはファイザーのみを使う国の一つとなった。

ワクチンの効果って、本当にあったのか?
欧米の臨床雑誌、New England Journal of Medicine(2021年2月4日)に報告された。
16 歳以上で PCR 検査陰性患者を、ワクチン接種者(150 万人)、非接種者(166 万人)から、それぞれ 596,618 人をマッチングさせ(合計で約1,200,000人)、観察期間:1 回目接種後 14-20 日間、2 回目接種後 7 日以上で調べた。

ワクチンの有効性が示された(PCR 確認感染者:<有効率:46%>、症状のある感染者:<有効率:57%>、Covid-19 による入院者:<有効率:74%>、イスラエルの定義による重症者:<有効率:62%>、Covid-19 による死亡者:<有効率:72%>)。

ワクチンの安全性〜アナフィラキシー・ショックと交通事故

ワクチンの安全性についてはどうか。

コロナワクチンによって引き起こされる合併症の一つは、アナフィラキシーショック。
日本の厚生労働省の「ワクチンの副反応に対する 考え方及び評価について」によると、アナフィラキシーショックは、10万人〜30万人に1人が発症するという。
短時間で起こるので、起きた時に接種会場で医師が対応することで解決できる(詳しくは「アナフィラキシーではどのような症状が出ますか。治療法はありますか。」参照)。

いまいちピンとこないかもしれないが、交通事故で死亡は10万人に1人なので、
アナフィラキシー・ショックは、交通事故よりも、頻度が低い。

ファイザー・ワクチンの心筋炎、アストラゼネカ・ワクチンの血栓症

ワクチンのアナフィラキシーショック以外の副反応として、ファイザーワクチンによる心筋炎とアストラゼネカによる血栓症の2つが知られている。

実際、イスラエルから若い男性にファイザーのワクチンを接種後、心筋炎が起こることがScience(2021年6月1日)に報告された。
イスラエルのMinistry of Health(日本の厚生労働省に相当)による発表によると、男性16歳〜24歳の間で3,000人〜6,000人に一人の頻度で心筋症が認められたという(これは、ワクチン後に見られる頻度は、普通よりも5〜25倍高い)。
大部分の病状は軽く、抗炎症の薬によって回復する。

ファイザーとモデルナとは違う、アストラゼネカのワクチン(アデノウィルスを使っている、Johnson and Johnsonも同じ原理)で血栓症の副反応が2021年3月以降に報告されるようになった。
New England Journal of Medicine(2021年6月10日)の報告によると、39症例(大部分が50歳以下の女性)があり、
1回目のワクチン投与してから、5-24日後に血栓症が発症することがわかった。
そこで、ワクチンによって誘導された血栓症(VITT)と名付けられた。
厚生労働省の「ワクチン接種後に血栓症が起きると聞いたのですが大丈夫でしょうか」によると、VITTの割合は、ワクチン接種約10万~25万回に1回程度らしい。

日本で使われているワクチン(ファイザーとモデルナ)には血栓症の報告がなく、アストラゼネカのワクチンが現段階で使われることはないが、もし治療が必要な場合には「アストラゼネカ社 COVID-19 ワクチン接種後の 血小板減少症を伴う血栓症の診断と治療の手引き・第 2 版 2021年6月(日本脳卒中学会、日本血栓止血学会)」にまとまっている。

ファイザーのワクチンは、若い男性(16歳〜24歳)で、心筋炎、アストラゼネカのワクチンは、若い女性(50歳以下)では血栓症のリスクについては、考慮する必要がありそうだ。

副反応の割合は?妊婦へは?

ファイザー・ワクチンは、厚生労働省のホームページから「適正使用ガイド」を入手することができる(モデルナとアストラゼネカも同じように入手可能)。
その中に、1回目よりも2回目に副反応が認められることや、疼痛、頭痛、下痢、筋肉痛等、様々な副反応が認められるので、特に2回目は注意が必要だ。

山中伸弥さんによる新型コロナウイルス情報発信の「モデルナ社製mRNAワクチンの副反応」に米国のワクチン接種による副反応の報告を紹介。
モデルナ・ワクチンを接種した約198万人とファイザー・ワクチンを接種した約166万人における副反応が論文にまとめられており、両方のワクチンとも、副反応はワクチンを接種してから翌日に最も頻度が高かったが、ややモデルナの方が高かったという。

女性がワクチンを接種することで、不妊になるという事実については、私が確認した限りでは、まだ報告が認められていない(「私は妊娠中・授乳中・妊娠を計画中ですが、ワクチンを接種することができますか。」を参照ください)。

コロナウィルスにかかるリスクとは?〜コロナウィルス後遺症

意外と見落とされるのが、コロナウィルスに感染すると何が起きるのか?について。
実は、コロナにかかると、一定の割合で後遺症(英語では、Long Covidと呼ぶ)に悩む患者さんが思いの外多い。

米国の臨床雑誌JAMA(2021年5月26日)の報告では、73%の患者が何らかの症状を示したという。
その内訳は、倦怠感(40%)、呼吸障害(36%)、不眠症(29%)、嗅覚の異常(24%)、不安(22%)、咳(17%)、味覚異常(16%)、抑うつ状態(15%)等。

治療方法については模索中だが、75%も後遺症があるというのは、すごく多いと思う。
ぜひ、コロナウィルスの感染により後遺症があることも知っておくといい。

まとめ〜最終的に自己判断が大事

現在、mRNAワクチンについては、打つべきか?打つべきでないか?といった二択で議論が多い。
今までデータを紹介しているように、ワクチン自体効果が認められているようにみえるが、様々な副反応が認められるのも事実。
コロナウィルスやmRNAワクチンについての知見は、発展途上(しかも、今回は変異株については取り上げなかった)。
ワクチンについては、残念ながら正解はない。

情報が発展途上の中、自己責任で判断していく必要があるが、
大事なのは、
「誰がいったか?」
ではなく
「事実は何か?」
の視点で考えること。
私も仮説を持って検証している最中だが、一人一人が、ワクチンについて情報を集め、自分自身で判断した上で、打つべきか?打つべきでないか?判断していくことが求められる。

実は、ワクチン以外にも治療として、イベルメクチンやビタミンDを含めたサプリメントを使って免疫を働かせるという方法もある。次回まとめてみたい。

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