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【B#110】第31回・読書会の開催の報告〜岩崎一郎著「科学的に幸せになる脳磨き」

こんにちは!東京・渋谷(恵比寿)でロルフィング・セッションと栄養・タロットカウンセリングを提供している大塚英文です。

2021年7月9日(金)、午後8時より31回目の読書会を開催した。

取り上げたのは、岩崎一郎さんの「科学的に幸せになる脳磨き」。

参加者は新規参加者1名を含め5名。
今回の自己紹介のテーマもホワイトボードに記入してスタートした。

そもそも、岩崎一郎さんとの出会いもClubhouseだった。
「脳科学」の本の紹介をしていたのだが、
当時「パフォーマンスが高まる脳の状態とは:ブレーンドリブン」を読んでおり、
又、脳科学の本か、といった意識しかなかった。

こちらの本は、個人のパフォーマンスを上げていくために、どのように脳科学の知識を使ったらいいのか?エビデンスに基づいてまとまっており、さすが、わかりやすい!と思って拝読した頃だった。

そのため、岩崎一郎さんの本はしばらく読まないまま時間が過ぎた。

実は、妻の亜希子が先に、岩崎さんの本を読み、
「すごく感動するから、是非とも読んだ方がいい」
と勧められるまでは、読んでいなかった。

「そこまで薦めるのならば、読んでみなければ!」
という思い出、手に取ってみた。

脳神経の研究者として、25年間、米国で活動していた岩崎一郎さんが、どのような経緯で、脳の使い方を一般向けに伝えるようになったのか?
岩崎さんが、稲盛和夫さんの「生き方」を読んで、感動。
稲盛さんの「利他」の精神は脳科学のエビデンスで証明されているのか?
その上で、今まで脳科学の成果を具体的な方法に落とし込めば、
「今よりももっと豊かに幸せに生きられるのではないか?」
という思いで、「科学的に幸せになる脳磨き」が書かれたという印象が残った。

パフォーマンスが高まる脳の状態とは:ブレーンドリブン」と「科学的に幸せになる脳磨き」の共通しているのは科学的なエビデンスを紹介しているところだが、違いとしては、前者は個人のパフォーマンスを上げることだが、後者は、集団・コミュニティ・複数の人間で共同でパフォーマンスを上げていくことに焦点を合わせているところ。

今まで、このような脳科学の本は出版されていないので、すごい面白いと思った。
岩崎さんは、脳の使い方には2つあるという。
「共同体思考」と「個分離思考」だ。
「共同体思考」とは、
1)「相手を仲間・同志・共同体の一員として受け止めている」脳の使い方。上限関係、ライバル関係、敵対関係ではなく、仲間・同志としてみる。
2)相手のできているところ、良いところ、可能性、未来になりたい姿(理想、目的)に目がいくという特徴がある
「個分離思考」とは
1)相手と自分を個として分離して捉える
2)自分が正しいが、相手は間違っているなどのように、エゴが強くなりやすく、相手のできていないところ、悪いところ、過去の原因に目が行くという特徴がある

そしてチームの皆んなが共同体思考になれると、集団知性が発揮される、心を一つにするような関係性になるので、個人の幸せにつながっていくことなど、いいことが多い。

このような本を読書会に取りあげれば、盛り上がるに違いないと思って、今回取り上げた。
印象に残ったのは、「共同体思考」「個分離思考」のところで、それぞれの思考を意識しすぎてしまうと、それだけで「個分離思考」になってしまうこと。
どのような状態だったら、共同体思考になるんだろうか?について、それぞれの組織の中での経験を聞けたのが今回、面白いと思った。

岩崎さんは、
「他の人と心の繋がりを持つこと、他人の気持ちと自分の気持ちを繋げる」といった「利他」の働きにかかわるのが、島皮質。
歯磨きのように脳を磨いていくことが大事で、
そのためには
1)感謝の気持ちを持つ
2)前向きになる
3)気の合う仲間と家族と過ごす
4)利他の心を持つ
5)マインドフルネスを行う
6)AWE体験をする
についてそれぞれ本の中で具体的な方法を紹介している。

それぞれ、生活の中でどのように生かしているのか?もしくは生かしていきたいのか?を参加者の皆さんに伺った。常に感謝する(BEINGの感謝)とその都度感謝する(DOINGの感謝)の違いや、マインドフルネスの実践のところで、興味深いシェアもあり、改めてマインドフルネスは実践していくことの大切さに気づいた。

次回の本は、本田健さんの「決めた未来しか実現しない」を取り上げる予定。
本田健さんの本を読書会で取り上げるのは、5冊目。
最高傑作との呼び声が高く、私も初めて読むので、どのような会になるのか?を含め楽しみたい。

 

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