【W#123】バルセロナ(3)〜サクラダ・ファミリア
スペインのカタルニア出身の建築家といえば、アントニ・ガウディ。バルセロナの街全体非常に創造性の高い街という印象が、マドリードに来た今(2015年3月29日)、その思いが強まる一方。おそらく、ガウディの建物がバルセロナの中心街に建っているのからかもしれない。
観光バス(Barcelona Bus Turistic)を使って、最初のバス停がガウディのサクラダ・ファミリア。最初は素通りして、後でじっくり見ようと思ったのだが、存在感に圧倒され、バスから乗降することにして、じっくりと見ることにした。
もともとは、民間カトリック団体「サン・ホセ協会」が、貧民を対象に、聖家族に捧げる贖罪教会(カタルーニャ語: Sagrada Família、サクラダ・ファミリア)として1882年計画された。建築家フランシスコ・ビリャールが無償でこの設計を引き受け、1883年着工開始。
しかしながら、この年に意見の対立で降板する。最終的にアントニ・ガウディが後を継いで行うことになる。問題だったのは、この工事は寄付で賄われている点。そのため、資金が集まらず、工事が滞ることが頻繁に起き、現在に至っている。
なお2代目の設計責任者から数えて現在は9代目のジョルディ・ファウリ。ファウリによると、完成が2026年になる予定とのこと。なお、2010年にローマ法王のベネティクト16世がサクラダ・ファミリアを訪れ、ミサを行ってめでたくバジリカとなった。
午前11時頃にチケットを購入するために30分ほど並んだ。入口と出口がちょうど反対側に位置するため、少し歩く必要がある。
オーディオガイド付きのチケットを購入し(19.5ユーロ)、オーディオを聞きながら中を散策。入口の石像に細部にこだわる姿勢を強く感じた。
中に入ると頂上のタワーに上るエレベーターに乗ることも可能。そのため追加でタワー乗車券(4.5ユーロ)も入手した。
中に入ってみると、まるで自然の森の中に入って行くような印象を受け、不思議と心が癒される。柱をみると木にみえる。
またステンドグラスの色もバラエティーに富んでおり、まるで虹を見ているような感じだった。
エレベーターは指定された時間になると乗車できる(午後1時45分の時間指定チケット)。列に並ぶこと15分後、乗車し、サクラダ・ファミリアの頂上からの景色を楽しむことができた。
また帰りは階段を使って降りることもできて、工事中の景色を様々な角度で見ることもできる。
合計で3時間。これほど長くキリスト教会にいるのも初めてだが、またもう一度来たいと強く思ったのも初。ぜひ、またここには戻って来たい。