【W#50】ノイシュヴァンシュタイン城
先週末(2014年11月2日)、約10年ぶりにノイシュヴァンシュタイン城とホーエンシュヴァンガウ城へ。世界一周している友人と前日会った時に、行きたいという希望があったので、それなら一緒に行こうということで実現した。
ミュンヘンから約2時間半(距離でいえば130km)。バイエルン地方内で1日電車やバスが乗り放題のBayern Ticketを使うと非常に安く旅をすることできる。余談になるが、Bayern Ticketは、1人24ユーロ(約3,300円)、以降1人毎に4ユーロを支払えば、最大で5人まで使用可能だ。また、バイエルン地方とはいうものの、 オーストリアとドイツの国境に位置しているザルツブルグにもこのチケットでいくことが可能だ。
ミュンヘン中央駅からノイシュヴァンシュタイン城の最寄りのFüssen駅まで130km。そこからバスで10分のノイシュヴァンシュタイン城のバス停まで向かった。ここの城はロマンチック街道の最終地点でもある。
館内を見学する際には、ツアーに申し込む必要があり、ホーエンシュヴァンガウにあるチケット売場で事前にツアーのチケットを購入する。
ノイシュヴァンシュタイン城は、バイエルン王国のルードヴィヒ2世が全財産をつぎ込んで作った城である。リヒャルト・ワグナーに捧げた城といわれており、かつウォルト・ディズニーは、この城を参考に、ディズニーランドの城を作ったと言われている。ただし、建設途中でルードヴィヒ2世が亡くなったので未完成のままの状態で現在に至っている。
一方で、ホーエンスウヴァンガウ城は父のマクシミリアン2世の作った城である。
シュヴァンガウという地名は「白鳥の里」という意味であり、リヒャルト・ワーグナーのオペラ「ローエングリン」で白鳥伝説ゆかりの地として取り上げられている。このためか、ホーエンシュヴァンガウ城には、至る所に中世騎士伝説を描いた壁画やワグナーのローエングリンについての壁画が描かれている。また、白鳥もいたるところに見ることができる。幼少期をこの城で過ごしたルードヴィヒ2世はワグナーに魅了され影響を受けることになる。
ノイシュヴァンシュタイン城の名前は、現在のホーエンスウヴァンガウ城にかつてあったシュヴァンシュタイン城にちなんでノイ(neu、新しい)をつけて名付けられたと言われている。
ルードヴィヒ2世はワグナーに傾倒し、パトロンとして支援していたが、中世に対する憧れから、ロマンティックな城を造ろうと決意。全く城の機能を呈していない、オドギの国に来たようなイメージが湧いてきた(下記の写真のソースはインターネットから。内部の写真は撮れなかったため)。
ドイツというよりもイタリアやフランスの影響を受けている印象があり、ドイツに来ている印象が全くない。ヨーロッパは昔から国家単位ではなく、地域全体に多様性があり、お互いに影響を受けながら発展して行っているのだという印象を強く持った。
観光客はドイツの人たちも見かけたが、意外と日本人もいたので驚いた。またこの時期はちょうど紅葉の時期。周辺の風景の美しさもあった。
10年前にドイツを訪れた時、ロマンチック街道沿いをフランクフルトを起点に開始、ローテンブルグやノイシュヴァンシュタイン城をみることができた。ドイツの特徴といえば、城を見ることだと思う。特にノイシュヴァンシュタイン城は各季節で全く異なる顔をみせる(下記は10年前の写真)。
ドイツはまだ見たいと思う城は沢山ある。来年のドイツ滞在までにいろいろと観れればと思っている。