【E#68】FC勉強会(4)〜日本の金融教育:イマと未来(2)
2016年1月17日(昨日、午前10時〜午後12時)、Financial College(FC)の勉強会に参加してきた。今回で3度目。どのようにしてFinancial Collegeを知った経緯については【起業/独立コラムVol.18】を、初回のCash Flow Gameの模様は【起業/独立コラムVol.21】2回目の「日本の金融教育 イマと未来」の模様は【起業/独立コラムVol.25】にそれぞれ書いた。
今回のテーマは、「日本の金融教育 イマと未来」。4回のシリーズを2度受ける形をとるので、タイミング的に再受講という形をとった。
テーマは
「今まで親に教えられた「お金」の教育とは?」
について。
4つのテーブル(各テーブルは5〜6人程度)に分かれて、「親から教えられたこと?」、「その言葉の意図は?」、「ことどもに伝えたいこととその意図は?」の「20世紀のお金の教育」ワークシートへ各自が記入。各テーブルのファシリテーターが各々の意見を伺いながら、意見をまとめていった。
今回出たトピックスを箇条書きにすると
- 札の方向を下向きに、少なくとも10万円程度財布の中に入れること。お金を落とす、無駄遣い、現金に対するそれぞれの意識が高まり、お金を大切にするという考えが芽生える。財布もいいものを用意するようになる。
- カードで決済する習慣を持つと、通常の支出に比べると25%上昇する。2%のポイントに目が向くが、この視点で捉えると、現金決済の有用性についても見直されてもいい。
- カード決済、ギャンブルのチップなどによりお金の抽象度が上がる。抽象度が上がるとゲーム感覚になっていく。
- クリスマス・プレゼントを含めた贈り物というのは、下手をするとハイパーインフレを引き起こす可能性がある。プレゼントを贈る習慣というのは見直したほうがいい。
- 小遣い帳を記帳すれば、お小遣いを出すという形をとると負のインセンティブが働き、報告をごまかす可能性が高まる。小遣い帳というのはあくまでも手段。小遣い帳を子供に押し付けるのは避けたほうがいい。
- お金の貸し借りは信用へとつながる。1億円を借りれるというのはそれだけ相手から信用を得ているということ。
- お金は使うものでかつ変動するもの。相対的に、量で考えるのではなく質で考える。お金を使う際には、人脈・知恵・経験が試される。
のようになる。毎回毎回お金に関して新たな視点を提供してくれるのは、素晴らしいのだが、なんといっても自分とは違う考えに触れることができるのが大きい。
最後に「崩壊した日本の成功モデル」ワークシートを用意。1980年、2015年、2025年に仕事、銀行、不動産、有価証券、年金、余剰資金の面で世の中はどのような変化が起きたのか、講師の解説で、税金、教育、医療のコストが今後とも上昇し続けること等が取り上げられた。
前回受けた知識がさらに深まったという印象が強い。
次回は2016年1月24日で「日本の常識・世界の常識」となる。楽しみにしていたい!