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【N#30】熱中症対策としての水分の補給と塩分について〜「キーパワーソルト」と「ぬちまーす」

2019年8月も半ばが過ぎ、東京は熱暑が続いている。今年は本格的な夏を迎え、先週末は葉山の海へ。

以前本コラムで紹介したアーシング(「アーシングと健康〜大地を裸足で歩くことで、抗酸化や抗炎症作用が期待できる」)。海に入ると、電気を通しやすくなる水と地表を同時に触れることができるので効果が倍増するらしい。

実際に、1時間程度、葉山の一色海岸で足に浸かりながら海の海岸線を歩いていると、それだけでも都会で受けるストレスがリセットされていく。

製薬会社に勤務していた時代、スキューバダイビングに熱中していた時期があった。ウエットスーツを着用し、スキューバのタンクを背負って様々なダイビングスポット場所へ。
船の中で宿泊しながら、主要なダイビングスポットを巡るダイビング・サファリにも何度か乗船し、国内外の海(沖縄諸島、伊豆諸島を始め、パラオ、コモド島、ボラカイ島等)を巡った。

合計で250本近く潜った経験から、海の中の魚影をみる、地形に触れる、自然を体感することで、仕事の疲れ・ストレスをリセットする効果を実感している。ある意味、アーシング効果があった。

今回も、恵比寿駅から逗子駅を湘南新宿ラインの電車を使い、逗子駅からは、一色海岸までバスで移動。合計で2時間近くで海へ。湘南新宿ラインのおかげで本当に便利な世の中になったことを実感している。

さて、今年の夏は湿気が多い、非常に暑い夏になっている。
「熱中症が起きやすいので水分補給を!」
がネットやニュースで流れている。

熱中症診療ガイドライン2015年(日本救急医学会)」では、
熱中症の治療は、
「塩分と水分の両者を適切に含んだもの(0.1-0.2%の食塩水)が推奨される」
となっている。
ポイントは塩分を補うこと。何故ならば、汗をかくと水分とともにミネラル分が失われるからだ。
昔は、スポーツドリンクを取っていたのだが、同ガイドラインでは、塩分が少なく糖分が多い(特に、異性化糖(high-fructose corn syrup、HFCS)、液化ぶどう果糖が含まれている)と指摘されている。
過去に何度かスポーツドリンクを飲んでいたが、むくむがひどくなったことを契機にやめて、水分(出来るだけぬるい〜温かい)を取り入れるようになった。
昨年から知人の勧めもあり、食塩(当時はヒマラヤ岩塩)を混ぜて水分を飲むようになった。
先日、血液検査の結果(「「栄養分析プログラム」の結果+体質を理解すること:胆汁のうっ滞、SIBO、肝機能;糖質制限の向き・不向き」参照)を踏まえ、亜鉛や鉄分不足が指摘されているので食塩と合わせて取れないかどうか、調べていくうちに色々とわかってきた。
ミネラルについては、ボディビルダーの山本義徳さん(以下山本さん)の「ミネラルのすべて」を参考になっているので時々手に取っている。どれも最新の分子生物学の知識に基づいて書かれており、参考になる。そして、引用文献のリストとともに情報満載なのがいい。

本書の一部を引用すると、
「ヒトの身体を車に例えると、単体は蛋白質です。そしてガソリンは炭水化物です。脂肪は車体でもありガソリンでもあります。そしてビタミンは「エンジンオイル」です。代謝をスムーズに行わせるビタミンは、エンジンを潤滑に動かすのに必要となるエンジンオイルに例えられます。ではミネラルは何かというと、主に車体になります。(略)ミネラル(mineral)という言葉はmine(鉱山、鉱石など)に由来。ほとんどが金属です。(略)ミネラルは人間の体で作ることができません。そのため、食事から摂取する必要があります」
となっている。
1kgの汗が出たとすると5gのナトリウム(0.05-0.5%)が身体から奪われる。夏に水分のみを大量に補うと、ナトリウム濃度が一気に低下。水を排出して、血液濃度を濃くするように働く(自動的脱水)ので問題となる。
ナトリウムは、
1)血液のpHの調整の材料(重炭酸塩、トレーニングによって乳酸やピルビン酸によって血液は酸性になっていくのをナトリウムは正常の保つ役割)
2)胃酸の成分の塩酸の材料→夏バテの時に大量の水を取ると、体内のナトリウムが少なくなり、胃酸が減少、食欲が減退する
3)膵液や胆汁の多くの成分が「塩」→塩分が少なくなると消化吸収に影響を与える
等の働きがある。
そこで、自分の体質にあっている塩分は何か?
現在、試しているのは、海水から作られた「キーパワーソルト」(製品情報は「キーパワーソルト」HP参照)と「ぬちまーす」(製品情報については「ぬちまーす」HP参照)だ。


普通の塩分に比べると、それぞれナトリウム以外のミネラルを豊富に含んでおり、成分も表記されているので使い分けることができるところがいい。
ちなみに、マグネシウム、カリウム、カルシウムの濃度は「ぬちまーす」の方が通常の食塩よりも濃度が高く、塩分は食塩より25%低いとのことだ。
キーパワーソルトの方は、還元力を備えた食塩として知られているので、酸化ストレスに対する効果も期待している。
現在進行形で2つとも試していますが、味が全く違うので相性もあると感じている。少なくとも私は両方とも相性があうので、使い分けていきたい。
もし汗を大量にかく方がいらしたら、是非とも食塩、塩分について調べてみるのもオススメです。

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