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【J#51】熊野と伊勢神宮(4)〜熊野付近の神社散策:自然を触れる旅になった。

熊野と伊勢神宮を巡る旅も最終日を迎え、無事東京に戻ってきた。久々の新幹線を利用し、都会に戻ってきて、熊野・伊勢で研ぎ澄ました五感の感度をどう下げるのか?戸惑いつつ、帰宅できた。
今回は、3日目(2018年8月19日(日))の観光の様子について紹介したい。

2日目から3人(妻とロルファーの鎌田孝美さん)となり(「大丹倉エリア(大丹倉・丹倉神社・雨滝)を訪れて」参照)、3日目は、熊野の雰囲気に慣れてきた。
森林に入っていく道や山道を通っていくので、ところどころ、直感と五感を使う必要が出てくる。そして、地面がコンクリートではなく、土を歩くことが多いので、足裏を意識。かえって、使わない筋肉を使っているので、観光よりもディズニーランドのアトラクションに乗っているという感じがした。

今回は、人が比較的訪れそうにもない観光地を訪れ、自然(滝、石、森林)に触れる旅になっているので本当に楽しい。

さて、3日目。
旅程を振り返ると、熊野市内では、神内神社産田神社まないたさま
そして北上。
石神神社、飛鳥神社を訪れ、尾鷲で尾鷲神社と奥伊勢の瀧原宮を経由して、伊勢神宮に到着した。
今回は、そのうち飛鳥神社までの雰囲気を写真とともに紹介したい。
まずは、神内(こうのうち)神社から。


熊野速玉大社方面から北東方向に約5km離れている場所にある神内神社は、「日本書紀」のイザナギとイザナミが降り立ち、一女三男を産んだという。「子安神社」と呼ばれ、安産の神様としても有名。2日目に訪れた大丹倉・丹倉神社のパワーを感じさせる。



最初の鳥居をくくり、少し入ったところに神武天皇を祀った祠がある。ここの中でも空気が一変。石と森林のパワーがバランスよく調和した感じがする。


更に、神倉神社でみた巨岩もここにはあり、しばらくそこに留まりたいという気持ちにさせてくれた。

続いて訪れたのが、産田川沿いにある産田神社とまないたさま。

産田神社は、イザナミが火の神カグツチノミコトを出産したことから産田と名付けられたそうだ。安産に対してご利益があるというが、個人的には、優しい空気の流れる神社のように感じた。


産田神社は産田川沿いにあるので、その源流に沿って「まないたさま」を目指して山道を登っていった。川沿いを登っていくのだが、今回は、地元民が水遊びをする姿を見かけた。最終的に、目的地をぐるっと回る形で池川集落へたどり着く。




Googleマップにもどのように行ったらいいのか、わかりにくい場所で、Webで調べていると、ここに看板があるはず。集落近辺を探したら、消防の少し先の小さな道のそばに、小さな木でできた倒れば看板があり「まないたさま」と書いてあるのを発見した。

そこから奥に向かって道があるので、降っていくことにした。


途中家を発見したが、家の手前に、看板があるのでそれに沿って下降。


10分ほど歩くと、まないたさまの看板が見つかった。

手前に鳥居、奥に滝があり、



ここは婦人の病気に対してご利益があるとのこと。パワースポットしても知られており、色々な人がここに訪れたのだろう。しかし、パワースポットだとしても必ずしもポジティブなものであるとは限らず、「まないたさま」の場合には、森林に囲まれているため暗く、人の悩みを引き受けていているような印象を受けた。そのため、産田神社に比べ、重っ苦しい雰囲気を感じた。

救われたのは、滝の音。本当に癒される音で、癒された。
3人で、神社に感謝の気持ちを伝えた後に、なるべく早く戻ることにした。
熊野市内の日程を終えて、尾鷲市に向かう途中にある石神神社飛鳥神社へ。
石神神社は、看板が出ていないので、わかりにくいところにあるが、ナビ通り進めばたどり着くことができる。


石上神社という木の看板から左に目を向けると鳥居が。


鳥居の奥には、巨岩と楠。右に川が流れており、水の音を感じることができる。

神内神社や神倉神社でみた巨岩もここで見れるが、300歳の樹齢の楠もあり、迫力満点。


自然を味わうというのは、「自然に身を委ねることでもある」を感じさせる神社で、水や楠のパワーを受けることができる場所であった。
飛鳥神社には、様々な樹木があった。

興味深かったのは、奥の鳥居を通ると見ることができる4本杉。4本すぎが一つになりパワーを感じることができる。


ここは、祭祀場だったことを感じさせる雰囲気もあり、古代にタイムスリップした感覚になる。

ここまで5つの神社を紹介した。面白かったのは、日本人が自然に対してどのように距離を取っているかだ。紀伊半島は、水害の多い場所で、森林、川や滝も多い。その中で、自然に対してどのように敬うのか?どのように尊重するのか?が一つ一つ神社を巡ることで、自然に委ねるということは何か?改めて考えるきっかけが与えられた気がする。
ここから先は、熊野から離れ、伊勢に向かって北上していくことになる。
伊勢神宮の模様を含め、次回取り上げたい。

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